Weiboは中国最大のSNSです。月間アクティブユーザーは5.5億、デイリーアクティブユーザーは2.41億、一日の投稿件数は1億を越えています。(2020年第一四半期の財務報告より)
中国に向けて情報を発信することを検討する際に、Weiboにはセキュリティ上の問題があると聞いたことがある人もいるかもしれません。
この記事では、Weiboを安全に利用するために必要なセキュリティ対策を中心に解説します。
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Weiboとは
中国で人気のあるSNSサービス「Weibo」は、ユーザー数も多いことから集客や拡散効果が高いといわれています。まずはWeiboが使われるようになった背景と、実際にWeiboを利用している日本企業の事例を説明します。
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中国最大のSNS「Weibo」
「Weibo」は7億人以上のユーザーを抱えている中国国内最大のSNSです。
中国国内では、FacebookやTwitter、LINEといった日本ではおなじみのSNSが規制されているため、利用することができません。
海外のSNSが使えないものの、WeChatやWeiboなどの中国国内で開発されたSNSが利用されており、中国独自の文化としての役割を持っています。
中国の独自のSNSを活用することは、インバウンドマーケティングにおいても非常に重要です。
実際に中国国内に向けたSNSマーケティングを行うために、Weiboを使って発信する機会が増えています。
中国人はどのようにWeiboを利用するのか
Weiboは中国版Twitterといわれていますが、Twitterと比較した場合、画像付きで比較的長文の投稿が目立ちます。
コンテンツは1万文字まで文字を入力でき、画像も追加できます。「いいね」、ハッシュタグ、写真や動画の投稿などの機能があることから、TwitterとFacebookの中間と表現されることもあります。
中国人はWeiboを情報収集に使う場合が多く、お店や商品の情報や口コミを調べて、興味の持った商品をインターネットや実際の店舗で購入することがあります。
Weiboは口コミから購買行動への流れを作ることもできるため、中国国内では費用対効果の高いマーケティング方法として知られています。
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日本人のWeibo利用も増加
Weiboは中国人のユーザーが多いのはもちろんのこと、最近は日本の企業も積極的にWeiboで情報を発信しています。
日本料理屋「がんこ」やマツモトキヨシ、ドン・キホーテは、Weibo上で中国人向けに情報を発信したり、クーポンを配布したりすることで集客を行っています。
マツモトキヨシは、投稿時に「#松本清matsumotokiyoshi#」のハッシュタグを入れて投稿することで、686万の閲覧数を記録しました。ドン・キホーテは、日本の観光地といわれるほどに多くの中国人が集まるようになりました。
中国人はWeibo上で情報を収集することから、中国人の観光客を増やしたいと思ったときは、Weiboを使ってアプローチすることも、方法の1つとして考えられます。
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Weiboはなぜ「危険」だといわれるのか?
中国はインターネットの規制が厳しいといわれているため、使ううえで気をつけておきたいことがいくつかあります。
ここでは、Weiboが危険だといわれている理由を紹介します。
中国政府による検閲
中国政府は1988年からインターネットの閲覧規制が始まっていることから、海外情報や中国にとって不利な情報、政府を批判する情報を中国のインターネット上で見ることが難しくなっています。
通常、FacebookのようなSNSサービスを使ってメッセージをやり取りするときは、セキュリティ対策として暗号化してメッセージを送信しています。
しかしながら、中国では暗号通信を許可なく行うことを禁止されているため、やり取りの内容については中国政府により把握される可能性があります。
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登録したアカウントを乗っ取られる危険性
Weiboが危険だといわれている理由のなかでとりわけ深刻なのが、乗っ取り被害が多く報告されていることです。
乗っ取り被害の報告は、気をつける必要があるセキュリティの強化方法を知らない日本人を標的としたケースが多いようです。
Weiboを安全に利用するためには?
Weiboを使う上では気をつけておきたい点がいくつかありました。
Weiboを正しく使うことができれば、中国マーケットに自社の情報を発信し、集客や売り上げを向上できます。
Weiboを安全に利用するために必要なことを2点解説します。
セキュリティ強化策1. 登録の段階で複雑なパスワードを設定
Weiboを安全に使う上で大切なことは、セキュリティを強化することです。セキュリティを強化するために大事なポイントは2つあります。
1つ目は、PCからWeiboを登録することです。
Weiboを登録するときは、パスワードの設定が必要です。その際にPCでは自動でセキュリティ強度の高いパスワードに設定できるため、乗っ取られる危険性が低くなるといわれています。
セキュリティ強化策2. 携帯電話の番号を登録
2つ目は、SMS認証を通じて、携帯番号とWeiboの登録アカウントを連携することです。
Weiboはメールアドレスがあれば登録できますが、携帯番号も登録することができます。
携帯電話とメールアドレスの2つを設定すれば、メールアドレスのみで登録した場合よりもなりすましを防ぐことができます。
企業の場合は、Weibo公式アカウントを開設
Weiboを安全に使うにあたって、法人であれば公式法人アカウントで登録することが重要です。
公式法人アカウントは登録時に1,080円(税込み)の支払いが必要となります。しかしながら、公式法人アカウントは企業名の隣に「V」のロゴがつけられることから、偽物のアカウントと区別することが可能です。
さらに、公式法人アカウントは微博(Weibo)アカウントページのカスタマイズ、イベント実施機能、決済機能を利用したEコマース展開、各種広告配信サービス利用の4つの機能を使うことができます。
上手く活用できれば、中国マーケットに向けて効果的に集客や拡散、売り上げ向上もできるでしょう。
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Weiboはセキュリティ強化と携帯番号登録で安全に使いこなす
Weiboは中国最大のSNSサービスで中国マーケットにアプローチするうえでは欠かせないツールです。
しかしながら、中国のインターネットのルールや規制を知らないまま利用すると、情報漏えいやなりすましなどのリスクで大きな損害を招く恐れがあります。そのため、Weiboの安全かつ正しい使い方を知り、対策を講じる必要があります。
気をつけるべきポイントをおさえ、積極的に情報発信することで、効果的に訪日中国人の集客することができるようになるでしょう。
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