Weiboのアカウント登録、機種変更の際に注意すべきことは?インバウンド中国市場向け活用方法も解説

公開日:2020年07月10日

2019年には訪日旅行客数が過去最大となり、中国人観光客数も過去最大となりました。日本のインバウンド市場で中国は欠かせない存在となっています。

中国人では、外資のインターネットサービスの利用が制限されており、中国独自のインターネットサービスが多く発展しています。

こうした中で中国人は、観光に関連する情報収集も、中国国内向けのインターネットプラットフォームを主に使うことになります。

新型コロナウイルスが広がる現在では、国境をまたいだ移動を伴う観光ができなくなっているため、中国国内のSNSを利用した日本からの情報発信が重要となります。

そこで注目されるのが中国国内のSNSであるWeiboです。近年、日本の多くの企業がWeiboによる情報発信を行っています。Weiboは簡単に登録して運用できますが、機種変更の際にはSMS受信が必要となります。

ここではWeiboの概要と、企業や組織がWeiboアカウントを運用するうえでの注意点について解説します。

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Weibo(微博)とは

Weiboとは中国語で「微博」と書き、マイクロブログを意味します。かつては中国のインターネット企業各社がサービスを提供していましたが、現在ではsina(新浪公司)の提供するsina Weiboを意味する場合がほとんどです。

2019年1月のデータでは、登録ユーザー数は7億人、デイリーアクティブユーザー数は1.39億人、投稿数一日1.3億件となっています。

なぜWeiboは中国でメジャーなSNSになったのか

日本ではLINEが多くの人に利用されていますが、韓国ではKakaoTalkが、香港や欧州、アメリカではWhatsAppが広く使われています。基本的には、インターネットに接続できれば、こうしたSNSにアカウントを開設し、サービス上でつながった友人とメッセージを送りあうことができます。

しかし、国や地域によっては接続できるサービスを制限している場合もあります。中国はインターネット規制が厳しく、海外の企業が提供するSNSやメッセージングアプリの利用ができない場合はほとんどです。

中国では外資インターネットサービスを規制することで、国産のインターネットサービスを成長させてきました。現在、中国でよく使われているSNSはWeibo、メッセージングアプリではWeChatが普及しています。前者はTwitter、後者はLINEと似た機能を有します。

こうした中国で規制を受けないサービスであっても、政府批判などを投稿した場合には、アカウントの停止もありえます。

日本の芸能人や企業もWeiboを利用

日本の企業や個人でも中国市場への足掛かりとするためにWeiboのアカウントを開設し、日本から情報発信する例が増えています。

これまでも日本で活動する芸能人がアカウントを開設していました。福山雅治さんや、名探偵コナンの主題歌のイメージを持たれている倉木麻衣さんのアカウントのフォロワー数は数百万人規模となっています。

2019年8月にはジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループSnow Manがアカウントを開設しました。フォロワー数は2020年6月の時点で92万人です。中国国内はもとより、日本のファンもこうした海外向けの発信に注目をしています。

タレントだけでなく、現地展開している企業、そして日本国内でサービスを展開するの施設等も、Weiboを利用して中国向けに情報発信をしています。

Weibo全体で最もフォロワー数が多いタレントは1億フォロワーを抱えており、日本を舞台に活躍している芸能人や俳優、歌手の場合はこれにおいつくのは難しいのが現状のようです。

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Weiboへの登録方法

Weiboへユーザー登録するには、まずスマホに微博アプリをインストールします。画面の指示通りに電話番号を登録し、SMSでパスコードを受け取ります。

電話番号は国番号(+81)に続いて、最初の0を除いて登録します。090から始まる番号なら、「8190…」となります。

スマホに届いたSMSにあるパスコードを入力すると登録完了となり、あとは性別や生年月日、興味のあるジャンルなどを選ぶだけですびます。これらの情報に基づき、システムがおすすめのアカウントを提示します。

Weiboのアカウント運営が、インバウンド戦略に有効な理由

中国では日本とインターネットの使われ方が少々異なり、ブログや企業のウェブサイトがあまり普及していない上に、日本で開設したページに中国からアクセスできないことが多いです。

そのため中国で使えるSNSで情報発信をすることがとても重要です。

最大のインバウンド市場である中国

2019年には訪日外国人旅行者数が過去最大の3,188万人を記録し、そのうち30%に当たる959万人が中国(大陸部)からの観光客でした。

台湾・香港からの旅行者を加えると1,677万人となり、訪日外国人の半数が中華圏からの旅行者ということになります。

航空路線の新規就航や、増便によって簡単に訪日できるようになったことや、より個人のニーズに合わせた魅力の発信などが増加の要因として挙げられます。

また、親戚が日本各地に留学などで居住していて、その人たちのもとへ足を運ぶという方もいるでしょう。在日外国人の国籍の中でも一番中国が多ため、都市部に限らず全国各地で中国人観光客のインバウンド需要が見込めるといえるでしょう。 

中国人の旅行前の情報収集に使われるインターネットサービスは?

観光客の方が訪日前に旅行先でどこに行って何をするか調べる期間を「旅マエ」と呼びます。

中国でもインターネットを使いこなす世代の方はSNSや口コミサイトで情報収集をしています。中国で店舗や旅先の口コミをチェックする際には「大衆点評」という日本での食べログのようなサービス、「携程」というOTAなどが使われています。

また商品情報や、ニュース、芸能情報をチェックする場合にはWeiboも利用されています。プライベートでリアルなつながりを基軸に利用される、メッセージングアプリのWeChatでも、グループチャットやタイムラインで情報収集することも日常的です。

役所での手続きや公共料金の支払い、道端の屋台でもスマホ決済を受け付けている中国では、高齢者でもスマホを所有します。ウェブコンテンツは、中国の多様な属性の消費者にリーチできるといえるでしょう。 

Weiboのアカウント運用

中国では若い世代はテレビを見ることが少なく、主にネット上で広告や広報活動を展開します。Weiboを利用している日系企業も少なくありません。

中国全土で700店以上を展開するユニクロも、Weiboアカウントを運用しています。新商品やコーディネートの例を紹介や、キャンペーン情報を配信しています。フォロワーによるリツイート(転載)によってフォローされてない人の目にとまる機会もあります。

Weiboでは割引券配布による消費促進だけでなく、リツイートした人に抽選で商品をプレゼントするなど、情報拡散をねらったキャンペーンは少なくありません。こうしたキャンペーンに、中国のSNSユーザーは好感をもって反応します。 

Weiboのアカウント運用で注意すべきこと3つ

中国国外の企業や組織が、Weiboアカウントを活用するうえでの注意点を紹介します。

1. 中国語での発信、公式認定

Weiboにはユーザー向けに、中国版と国際版の2種類のアプリがあります。いずれのアプリでも、同一のプラットフォームにアクセスできます。国際版の場合には翻訳機能がついていますが、ストーリーが見られないといった不具合もあるようです。

Weiboアカウントを運用して中国市場向けに発信する場合、コンテンツは中国語で発信するのが理想です。コンテンツを作れる人材の確保が必要になってきます。

企業等でアカウント運営をする場合、「官方注冊」(Official Registration)という公式アカウントの認定も受けるべきでしょう。Twitterの公認アカウントに似た機能で、アカウントが掲げる名称が本物であることを示すことができます。

こうした登録には費用が掛かりますが、使える機能が増えるため、Weiboによる広報活動を長期にわたり検討している方には有効なサービスです。

2. アカウントの消去・ユーザ名変更の制約

Weiboでは過去の投稿をすべて削除することこそできますが、一度開設したアカウントは削除できません。

また、アカウント名の変更は年に一度しかできず、いったん変更したら365日後まで変更できない点にも注意が必要です。

デフォルトのユーザ名は「(アカウント名)+123456789」のようなものになっています。そのままでは使いづらいですが、変更後はしばらくそのアカウント名を使い続けなければならないので慎重に変更しましょう。事前にアカウント名を吟味することが重要です。

3. 機種変更のあとログインするには?

Weiboの利用では、登録した電話番号で常にSMSを受信できるようにしておきましょう。電話番号が変わったらすぐにWeiboの登録情報に反映させます。中国版のアプリであれば、複数の電話番号を登録しておくこともできます。

パスワードを忘れてしまっても、電話番号あてに送られるSMSを受け取ってパスワードをリセットすることもできます。

また万が一パスワードが漏洩したとしても、SMSを使ってパスワードのリセットを行うことができます。アカウントと電話番号の双方を使える状態を保っておきましょう。 

アカウント管理に注意して、インバウンド戦略にWeiboを活用

外資インターネットサービスへの規制がある中国人では、ターゲット層への情報発信において、どのインターネットプラットフォームを利用するかに注意が必要です。Weiboは長く中国インターネットサービスとしてユーザーから支持されており、インバウンド需要を喚起するために利用すべき一つといえるでしょう。

Weiboは機種変更してもログインできますが、その端末でSMS受信が必要となるため、機種変更の際にもしも電話番号が変更になるなら、その番号を追加登録しておくことが必要となります。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い界以外渡航の自粛が続いていますが、中国人の海外旅行への意欲まで消滅したわけではありません。今後、観光目的の移動が解禁されるに伴い、これまで抑制されていた反動で、積極的に旅行にでかける心理も働くでしょう。アフターコロナに向けて、情報発信を通じたインバウンド戦略を立てていくことも重要です。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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