Weibo(微博/ウェイボー)アカウント登録と機種変更の際の注意点・名前の変更やパスワードリセット

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日本のインバウンド市場において、中国人観光客は数でも消費額でも重要な位置を占めています。

外資サービスが制限されている特殊なネット事情や、SNS好きな国民性があり、中国では独自のインターネットサービスが多く発展しています。

中国人が旅行を計画する際にも当然、こうしたウェブサービスを利用しています。

この記事を読むとわかること

  • 日本からのアカウント登録手順とその画面(パソコン版)
  • Weiboを個人、企業で利用する際に注意すべき、電話番号登録・名前の変更・パスワードのリセット
  • Weibo(微博)の運営企業やアカウントを持つ日本の著名人
  • Weiboによる情報発信が中国市場へのアプローチに有効な理由


新型コロナウイルスが広がる現在では、国境をまたいだ移動を伴う観光ができなくなっているため、中国国内のSNSを利用した日本からの情報発信が重要となります。

そこで注目されるのが中国国内のSNSであるWeiboです。近年、日本の多くの企業がWeiboによる情報発信を行っています。

Weiboは簡単に登録して運用できますが、機種変更の際にはSMS受信が必要となります。ここではWeiboの概要と、企業や組織がWeiboアカウントを運用するうえでの注意点について解説します。

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Weiboへのアカウント登録方法/スマホ、PC

Weiboへユーザー登録するには、まずスマホにWeibo微博)のアプリをインストールします。

画面の指示通りに電話番号を登録し、SMSでパスコードを受け取ります。

電話番号は国番号(+81)に続いて、最初の0を除いて登録します。090から始まる番号なら、「8190…」となります。

スマホでの登録方法は以下の記事で画像付きで解説しています。

Weibo(微博・ウェイボー)に登録するには?PCとスマホそれぞれの方法・企業公式アカウント・そのメリットを解説

訪日外国人客数は年々増加傾向にあります。その中でも最も大きな割合を占めているのが中国からの観光客です。インターネットが発達しあらゆる情報がネット上で入手可能になったことで、ネットにおける情報発信はプロモーションの重要な要素の一つとなりました。スマホユーザーの多い中国では、隙間時間やプライベートの時間にスマホを使って動画を楽しんだり情報収集する姿もよく見られます。その中でもSNSは、ユーザーが主体的にアカウントとつながるため、その発信を信頼する傾向にあります。こうしたSNSの特性を活かし、プ...

またPCの場合は https://weibo.com/jp にアクセスし、右上のメニューでオレンジ色の「立即注册」をクリックします。

中国語で新規登録は「注册」、すでにアカウントを持っている場合のログインは「登录」となりまぎらわしいので注意が必要です。

※画面は2021年1月20日確認

中国SNS、Weiboのトップ画面
▲Weiboのトップ画面、右上の緑で囲った部分から新規アカウント登録ができる:編集部スクリーンショット


登録画面では、デフォルトの「个人注册」から情報を入力します。

携帯電話を意味する「手机」の部分では、プルダウンメニューから日本を選択し、「0081」に続く電話番号を入力します。

国際電話の際のダイヤル同様、先頭の「0」を取り除くのを忘れないようにします。

中国SNS、Weiboのアカウント登録画面
▲Weiboのアカウント登録画面:編集部スクリーンショット

PCの場合も、スマホと同じく、携帯電話に届いたSMSにあるパスコードを入力すると登録完了となります。

あとは性別や生年月日、興味のあるジャンルなどを選ぶだけで完了します。

これらの情報に基づき、システムがおすすめのアカウントを提示します。

Weiboのアカウント運用で注意すべきこと3つ

中国国外の企業や組織が、Weiboアカウントを活用するうえでの注意点を紹介します。

1. 中国語での発信、公式認定

Weiboにはユーザー向けに、中国版と国際版の2種類のアプリがあります。

いずれのアプリでも、同一のプラットフォームにアクセスできます。国際版の場合には翻訳機能がついていますが、ストーリーが見られないといった不具合もあるようです。

Weiboアカウントを運用して中国市場向けに発信する場合、コンテンツは中国語で発信するのが理想です。コンテンツを作れる人材の確保が必要になってきます。

企業等でアカウント運営をする場合、「官方注冊」(Official Registration)という公式アカウントの認定も受けるべきでしょう。Twitterの公認アカウントに似た機能で、アカウントが掲げる名称が本物であることを示すことができます。

こうした登録には費用が掛かりますが、使える機能が増えるため、Weiboによる広報活動を長期にわたり検討している方には有効なサービスです。

2. アカウントの消去・ユーザ名変更の制約

Weiboでは過去の投稿をすべて削除することこそできますが、一度開設したアカウントは削除できません。

また、アカウント名の変更は年に一度しかできず、いったん変更したら365日後まで変更できない点にも注意が必要です。

デフォルトのユーザ名は「(アカウント名)+123456789」のようなものになっています。そのままでは使いづらいですが、変更後はしばらくそのアカウント名を使い続けなければならないので慎重に変更しましょう。

Weiboは危険なのか?安全性を高めるセキュリティ設定や登録の方法

Weiboは中国最大のSNSです。月間アクティブユーザーは5.5億、デイリーアクティブユーザーは2.41億、一日の投稿件数は1億を越えています。(2020年第一四半期の財務報告より)中国に向けて情報を発信することを検討する際に、Weiboにはセキュリティ上の問題があると聞いたことがある人もいるかもしれません。この記事では、Weiboを安全に利用するために必要なセキュリティ対策を中心に解説します。関連記事中国アプリ規制が日本でも検討開始日本で人気「実は」中国製アプリインドがTikTokやWe...


3. 機種変更のあとログインするには?

Weiboの利用では、登録した電話番号で常にSMSを受信できるようにしておきましょう。

電話番号が変わったらすぐにWeiboの登録情報に反映させます。中国版のアプリであれば、複数の電話番号を登録しておくこともできます。

Weiboアプリの右下メニュー「Me」から電話番号を登録できる
▲Weiboアプリの右下メニュー「Me」から設定を展開し、複数の電話番号を登録できる:編集部スクリーンショット

パスワードを忘れてしまっても、電話番号あてに送られるSMSを受け取ってパスワードをリセットすることもできます。

また万が一パスワードが漏洩したとしても、同様にSMSを使ってパスワードのリセットを行うことができます。

パスワードとユーザー名でアカウントにログインでき、なおかつ登録している電話番号が使える状態を保っておきましょう。

Weibo(微博/ウェイボー)とは

Weiboとは中国語で「微博」と書き、ウェイボーと読みます。

意味はマイクロブログであり、ユーザーが投稿する短文や画像、動画のことです。

かつては中国のインターネット企業各社がサービスを提供していましたが、現在ではsina(新浪公司)の提供するsina Weiboを意味する場合がほとんどです。

2019年1月のデータでは、登録ユーザー数は7億人、デイリーアクティブユーザー数は1.39億人、投稿数一日1.3億件となっています。また2020年10月には、デイリーアクティブユーザーは2.29億、月間アクティブユーザーは5.23億であることが同社の副総裁により明らかにされています。

※2021年1月21日追記

なぜWeiboは中国でメジャーなSNSになったのか

日本ではLINEが多くの人に利用されていますが、韓国ではKakaoTalkが、香港や欧州、アメリカではWhatsAppが広く使われています。基本的には、インターネットに接続できれば、こうしたSNSにアカウントを開設し、サービス上でつながった友人とメッセージを送りあうことができます。

しかし、国や地域によっては接続できるサービスを制限している場合もあります。中国はインターネット規制が厳しく、海外の企業が提供するSNSやメッセージングアプリの利用ができない場合はほとんどです。

中国では外資インターネットサービスを規制することで、国産のインターネットサービスを成長させてきました。現在、中国でよく使われているSNSはWeibo、メッセージングアプリではWeChatが普及しています。前者はTwitter、後者はLINEと似た機能を有します。

こうした中国で規制を受けないサービスであっても、政府批判などを投稿した場合には、アカウントの停止もありえます。

Weibo(微博/ウェイボー)「見るだけ」「検索」は無料&登録不要・日本語翻訳する方法【2020年版】

Weibo(ウェイボー、


日本の芸能人や企業もWeiboを利用

日本の企業や個人でも中国市場への足掛かりとするためにWeiboのアカウントを開設し、日本から情報発信する例が増えています。

これまでも日本で活動する芸能人がアカウントを開設していました。福山雅治さんや、名探偵コナンの主題歌のイメージを持たれている倉木麻衣さんのアカウントのフォロワー数は数百万人規模となっています。

2019年8月にはジャニーズ事務所所属の男性アイドルグループSnow Manがアカウントを開設しました。フォロワー数は2020年6月の時点で92万人です。中国国内はもとより、日本のファンもこうした海外向けの発信に注目をしています。

タレントだけでなく、現地展開している企業、そして日本国内でサービスを展開するの施設等も、Weiboを利用して中国向けに情報発信をしています。

Weibo全体で最もフォロワー数が多いタレントは1億フォロワーを抱えており、日本を舞台に活躍している芸能人や俳優、歌手の場合はこれにおいつくのは難しいのが現状のようです。

Weiboの人気日本人アカウントは?2018年に山下智久や木村拓哉も開始

日本で多くの人が利用しているTwitterやLINEといったSNSやツールは、中国では利用できません。中国政府は社会の安定を名目に、特定の情報に対して国民がアクセスできないよう制限をしたり、個人情報の監視をしたりしています。こうしたインターネット通信に対する規制を可能にするシステムはグレートファイヤーウォール(金盾)と呼ばれています。その代わりに中国では独自ソーシャルメディアが発展しており、その代表的な存在がWeibo(微博/ウェイボー)です。今回はWeiboで人気の日本人アカウントの分析...

Weiboのアカウント運営が、インバウンド戦略に有効な理由

中国では日本とインターネットの使われ方が少々異なり、ブログや企業のウェブサイトがあまり普及していない上に、日本で開設したページに中国からアクセスできないことが多いです。

Weiboの個人ユーザーは情報収集を目的に利用することも少なくありません。商品の使用感や、ニュース、芸能情報をチェックする場合にも利用されています。

そのため中国で使えるSNSで情報発信をすることがとても重要です。

最大のインバウンド市場である中国

2019年には訪日外国人旅行者数が過去最大の3,188万人を記録し、そのうち30%に当たる959万人が中国(大陸部)からの観光客でした。

台湾・香港からの旅行者を加えると1,677万人となり、訪日外国人の半数が中華圏からの旅行者ということになります。

航空路線の新規就航や、増便によって簡単に訪日できるようになったことや、より個人のニーズに合わせた魅力の発信などが増加の要因として挙げられます。

また、親戚が日本各地に留学などで居住していて、その人たちのもとへ足を運ぶという方もいるでしょう。在日外国人の国籍の中でも一番中国が多ため、都市部に限らず全国各地で中国人観光客のインバウンド需要が見込めるといえるでしょう。

Weiboのアカウント運用の基本と、ユニクロの場合

中国では若い世代はテレビを見ることが少なく、主にネット上で広告や広報活動を展開します。Weiboを利用している日系企業も少なくありません。

中国全土で700店以上を展開するユニクロも、Weiboアカウントを運用しています。新商品やコーディネートの例を紹介や、キャンペーン情報を配信しています。

フォロワーによるリツイート(転載)によってフォローされてない人の目にとまる機会もあります。

Weiboでは割引券配布による消費促進だけでなく、リツイートした人に抽選で商品をプレゼントするなど、情報拡散をねらったキャンペーンは少なくありません。こうしたキャンペーンに、中国のSNSユーザーは好感をもって反応します。

ユニクロWeiboアカウントでのキャンペーン投稿
▲ユニクロWeiboアカウントでのキャンペーン投稿:編集部スクリーンショット

中国人の旅行前の情報収集に使われるインターネットサービス

観光客の方が訪日前に旅行先でどこに行って何をするか調べる期間を「旅マエ」と呼びます。Weiboでも、旅行関連の情報が発信され、情報を求めるユーザーにより検索されています。

同じく旅行に関連した情報収集に利用されているサービスには、エリア別の店舗や旅先の口コミをチェックできる「大衆点評」という日本での食べログのようなサービスTrip.comの名前で知られるOTAの「携程」があります。

プライベートでリアルなつながりを軸としてつながる、メッセージングアプリのWeChatにも、グループチャットやタイムラインといったSNS機能が存在し、ユーザーの情報収集や検索の場となっています。

中国ではネットサービスはスマホからのアクセスが主流です。都市部、農村部といった居住地域や、年代にかかわらず、多くがスマホを利用しています。

特にSNSは中国人にとって重要な娯楽の一つであり、SNSを通じた発信は中国の多様な属性の消費者にリーチできるといえます。

【事例アリ】大衆点評とは

2018年、訪日外国人観光客が史上初の3,000万人を突破しました。そのうち約3割が中国からの観光客です。 2019年1月には訪日中国人に対するビザ発給要件の緩和が行われ、今年はさらに加速して中国人観光客が増加するとも見られています。 中国では年初の新EC法の施行や、「理性的な消費」といったスローガンの広まり、富裕層におけるオリジナルな旅行体験への需要の高まりなど、様々な環境とトレンドの変化が現れています。特に新EC法による転売目的の商品購入が減少することも考えられ、今後ますます「コト...

Ctirp(携程、シエチェン)とは

Trip.comグループ(2019年10月にCtripから社名変更)のCtrip(携程、シエチェン)とは、中国最大のオンライントラベルエージェンシー(OTA)です。中国国内だけでも約3億人が利用するサービスで、海外向けのサービスTrip.com(国際版Ctrip)も展開しています。中国では年々海外旅行に出かける人が増えており、その旅行形態も、大人数で行く団体旅行から少人数の個人旅行へと変化しています。個人で旅行を計画するときに、多くの中国人がこのCtirp(携程、シエチェン)を利用していま...


アカウント管理に注意して、インバウンド戦略にWeibo(微博/ウェイボー)を活用

外資インターネットサービスへの規制がある中国人では、ターゲット層への情報発信において、どのインターネットプラットフォームを利用するかに注意が必要です。Weiboは長く中国インターネットサービスとしてユーザーから支持されており、インバウンド需要を喚起するために利用すべき一つといえるでしょう。

Weiboは機種変更してもログインできますが、その端末でSMS受信が必要となるため、機種変更の際にもしも電話番号が変更になるなら、その番号を追加登録しておくことが必要となります。

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い界以外渡航の自粛が続いていますが、中国人の海外旅行への意欲まで消滅したわけではありません。今後、観光目的の移動が解禁されるに伴い、これまで抑制されていた反動で、積極的に旅行にでかける心理も働くでしょう。アフターコロナに向けて、情報発信を通じたインバウンド戦略を立てていくことも重要です。

<参照>

微博月活跃用户达5.23亿,2020中国移动社交行业用户画像及行为分析(中国語)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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