きょうからGo To東京「解禁」へ 中国では8連休初日、6億人の行く先は?人気観光地はあの「武漢」

公開日:2020年10月01日

本日10月1日より日本政府の観光業界に対する支援施策、「Go Toトラベルキャンペーン」の対象に東京発着の旅行が追加されます。時を同じくして中国では国慶節連休が始まり、今年最長の連休である8連休となります。

中国の大手オンライン旅行会社「携程」(Trip.comグループ、中国国内では「Ctrip」の名称で展開)の調査によると、この国慶節連休中に延べ6億人が旅行に出かけると推計されています。

また、菅総理は10月1日より全世界からの訪日外国人の受け入れ条件を緩和するという方針も明らかにしており、観光業界にとって本日はコロナ禍からの再起に向けた確実な一歩を踏み出した日といえるでしょう。

本記事ではインバウンド需要回復の第一歩といえる、ウィズコロナにおける日本と中国の国内旅行の盛り上がりの様子を見ていきます。

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東京ついにGo To対象に 地域共通クーポンも利用可能に

政府による観光支援策「Go Toトラベルキャンペーン」事業は、7月22日の施策開始直前に感染状況の深刻さなどが懸念され、東京都発着の旅行をキャンペーン対象から除外していました。

キャンペーン開始から2ヶ月弱が経過した9月11日、赤羽国土交通相は東京都の感染状況が落ち着きつつあることなどを考慮し、「Go Toトラベルキャンペーン」に東京都を加える方針を表明していました。

また、9月18日正午から「Go Toトラベルキャンペーン」の割引を反映させた東京発着の旅行商品の販売を開始していました。

そして本日から旅行先の飲食店や土産物店、観光施設、交通機関などで使える「地域共通クーポン」の付与も開始されます。

旅行代金の15%相当額を補助する地域共通クーポンと7月から先行実施している35%割引額である宿泊費の補助と合わせて、「Go Toトラベルキャンペーン」事業の当初の目的であった旅行の半額相当分を補助するキャンペーンの支援策がついに実施にこぎつけられたことになります。

9月19日〜22日までの4連休となったシルバーウィーク期間中は、全国各地の観光地で人出が大幅に回復し、多くの観光客で賑わっていました。

今回の「Go Toトラベルキャンペーン」の東京発着旅行の追加により、国内観光消費はさらに追い風が吹くとみられるでしょう。

4連休で観光地に明暗…客足大幅増に喜びの声と、「消えたインバウンド」に苦しむところも

新型コロナウイルスの感染拡大により、全国各地の観光地では人出の大幅な減少が顕著でしたが、4連休となったシルバーウィーク期間中は、多くの人出が戻りました。GoTo トラベルキャンペーンの影響もあり、今年のゴールデンウィークを大幅に超える人出となった地域や、客室稼働率が90%を超えた宿泊施設も見受けられました。一方で、いまだインバウンドの激減による集客難に苦しむ施設も少なくありません。今回は、4連休のシルバーウィークにおける全国の観光地の様子を紹介し、旅行宿泊業界のいまと今後の展望について解説...

GoTo東京旅行商品18日から販売開始、利用者の宿泊延べ1,399万人に:赤羽国交相

赤羽国土交通相は15日の閣議後の記者会見にて、政府による観光支援策「Go Toトラベルキャンペーン」を適用した東京発着の旅行商品の販売を18日正午から始めると明らかにしました。現時点では東京発着のツアーや東京都民の旅行はキャンペーンから除外されていますが、10月1日から追加される見込みです。関連記事「GoTo」東京発着対象に 10/1から:赤羽国交相目次10月1日より東京追加、割引反映の商品販売は18日からGo To宿泊者延べ1,339万人に:東京追加でさらなる経済波及効果が期待10月1日...

「Go To」地域共通クーポン10月1日から開始 旅行代金の15%相当を補助

観光需要を喚起する目的の政府の支援策である「Go To トラベル」について、旅行先の土産店などで使用できる「地域共通クーポン」を10月1日より開始すると、赤羽国土交通相は8日の記者会見で発表しました。「Go To トラベル」事業自体の開始から2ヶ月以上の遅れての実施となる見通しです。目次10月1日から旅行代金の最大半額の補助受けること可能に10月1日から旅行代金の最大半額の補助受けること可能に「地域共通クーポン」とは、旅行代金の15%(上限は1名1泊あたり6,000円分、1,000円未満の...

中国:国慶節8連休スタート、旅行トレンドとインバウンドの戻りは?

同じく本日10月1日、中国では中秋節と繋がって8連休となる国慶節が始まります。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大によって旅行需要が国内旅行に限られており、中国人の旅行者数は例年より減少しています。

それでも中国人の旅行意欲は活発であり、携程の調査によればこの8連休中に延べ6億人の中国人が国内旅行に出かけると推計しています。

また、携程の同調査では新型コロナウイルスがもたらした中国人の消費者の心理変化により、例年とは異なる旅行トレンドの変化が起きていることが指摘されています。

2020年国慶節は10月1日から8連休/訪日中国人の市場回復、いつに期待?

中国の建国を記念する祝日である国慶節は、毎年大型連休が組まれ、多くの中国人が国内外へ旅行に出かけます。昨年(2019年)は国慶節の人気旅行先として日本が1位となるなど、インバウンド需要の高まりが見受けられました。2020年は新型コロナウイルス流行の影響が心配されますが、依然として訪日旅行への注目度は高い傾向にあります。今回は、2020年の国慶節のスケジュールや国慶節の風習などをふまえ、国慶節に向けたインバウンド対策について解説します。目次2020年の国慶節はいつ?国慶節は中国の建国記念日2...

「長期滞在・長距離」「少人数ツアー」「レンタカー旅行」がトレンドに

携程が9月7日に発表した今年の国慶節旅行の予測データから、今年の国慶節連休には以下3つのトレンドが確認されています。

一つ目は、「長期滞在・長距離」です。コロナ禍で自由に海外旅行ができない今年の国慶節連休では、海外のリゾート雰囲気や地域ならではの文化を体験できる遠方の観光地で長期滞在する旅行スタイルが台頭する傾向にあります。

二つ目は、「少人数ツアー」です。大人数によるクラスターなどの感染リスクを回避するために、家族や友だちとの少人数のプライベートツアーの予約数が増加しており、団体旅行全体予約の2/3に達しています。

三つ目は、「レンタカー旅行」です。レンタカーは人の密集や接触を避けられる移動手段として中国で注目されており、一部の人気旅行地ではレンタカーの予約が殺到し、連休開始前にすでに品薄になったほど人気を集めています。

中国「8連休」まもなく...「リベンジ旅行」欲高まる:長距離、少人数、レンタカーがトレンド

国慶節は中国では春節(旧正月)に次ぐ大型連休であり、この時期に多くの中国人が国内外を旅行します。2019年の国慶節の連休に旅行する中国人の総数は8億人で、そのうち750万人が中国国外への旅行をするとの推計がありました。今年は新型コロナウイルスの影響で、中国人による海外旅行が消失した一方、最長8連休の長い休暇やリベンジ消費心理の働きかけにより、国内旅行が活況を迎えています。この記事では、2020年国慶節連休における中国人の旅行トレンド予想について整理します。関連記事中国の祝日「国慶節」とは?...

国内旅行が盛況、人気観光地はあの「武漢」

では、この大型連休中で中国人に人気のある旅行先はどこなのでしょうか。

携程の「国庆黄金周旅行热力地图(国慶連休旅行ヒートマップ)」によると、新型コロナウイルスの"震源地"であった「武漢の黄鶴楼」が人気観光地ランキングで1位になりました。2位の上海ディズニーや3位の西安兵馬俑遺跡など定番の観光スポットを抑えて、この結果となっています。

新型コロナウイルスの発生地にもかかわらず武漢が人気観光地となっている理由には、当局が感染封じ込めに成功したことを声高にPRしていることや、観光誘致キャンペーンがなされたことなどにより、中国人旅行客の中で「あの武漢に行ってみたい」という気持ちが湧き上がっていることが挙げられます。

中国、人気観光地1位がなんと「武漢」に:上海ディズニー抑え...なぜ?

来週10月1日より、中国では国慶節という大型連休を迎えます。国慶節は、例年国内外を旅行する人が多いシーズンでした。今年は新型コロナウイルスの世界的流行によって海外旅行にいけないかわりに、延べ6億人の中国人が国内旅行に出かけると推計されています。そうした中、Trip.comの調査によると、人気の観光地1位は新型コロナウイルスの"震源地"である「武漢」が選ばれました。日本人からするとぎょっとするような現象が、現在の中国の旅行シーンで起きています。なぜ、新型コロナウイルスの発生地である武漢が一躍...


国内観光は徐々に回復、インバウンド回帰への準備も進む

今年の国慶節連休は、訪日外国人観光客に対する渡航制限が続いていることから、インバウンドの客足の回復は望めません。

その一方で、菅首相は10月1日より入国緩和対象をビジネスにおける長期滞在者から、留学や家族の滞在などに該当する中長期の滞在者まで拡大する考えを示しました。

現時点では訪日観光客は依然として入国緩和の対象からは除外されていますが、菅総理は観光業界回復のための政策プラン策定を先月29日に命じており、コロナ禍によってダメージを受けた観光業へのテコ入れはさらに本格化するとみられます。

【速報】全世界から入国再開へ 来月1日から条件付きで:菅首相が表明、コロナ対策本部にて

菅首相は本日開かれた新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を開き、来週となる10月1日から全世界からの入国を一部条件つきで再開すると表明しました。目次中長期の滞在者への入国条件を緩和、観光客は除く中長期の滞在者への入国条件を緩和、観光客は除く菅首相は、「世界各国地域からの新規入国について、一定の要件を課したうえで順次認める」とし、この措置について「10月1日から実施する」とも述べ、来週には観光客を除く中長期の滞在者の受け入れを再開することを決めました。これまでは、ビジネスにおける長期滞在者...


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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