横浜の山下ふ頭にて「動く実物大ガンダム」プロジェクトが始動し、早速大きな話題となっています。
2020年9月29日には「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA プロジェクト詳細発表会」が行われ、具体的な開催概要とともに身長約18メートルのガンダムが動く動画が公開されました。一般への公開は12月19日の予定です。
当プロジェクトの目的の一つとして、世界的にも知名度の高いガンダムのコンテンツを活用することによるインバウンドの集客も期待されています。
すでに「動くガンダム」の動画はSNS上で海外メディアにも拡散され、世界中で大きな反響を呼んでいます。
今回は、Twitterを中心としたSNSにおける海外の反応をはじめ、インバウンドも視野に入れたコンテンツ展開について紹介します。
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実物大「動くガンダム」12月19日公開
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」プロジェクトは株式会社Evolving Gと横浜市が連携し、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として行っているものです。
当初は10月に開業予定でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け12月19日に延期されました。
2020年9月29日に開催された「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA プロジェクト詳細発表会」では、高さ18メートル、重量25トンのいわゆる「動く実物大ガンダム」の映像が公開され、大きな反響を呼んでいます。
開催期間は2020年12月19日から2022年3月31日の期間限定公開となります。通常の入場料は1,650円ですが、エレベーターを利用し「GUNDAM-DOCK TOWER」に上り、15〜18メートルの高さからガンダムを間近で鑑賞する場合は別途3,300円が必要です。
毎時0分と30分には「起動試験」として、それぞれ異なる演出が行われるほか、季節ごとに特別な演出も用意する予定としています。
そのほかのコンテンツとして「GUNDAM-LAB」という展示施設では、動くガンダムのコックピットに乗っているかのような気分が味わえるVR体験「GUNDAM Pilot View SoftBank 5G EXPERIENCE」があります。
グッズ展開も充実しており、専門のショップ「THE GUNDAM-BASE」や飲食施設である「GUNDAM Café」も併設されます。
海外SNSでも大きな話題に

Twitter:ABC Newsによる投稿(https://twitter.com/ABC/status/1308757072369065987)
Twitter上では、「日本が実物大のガンダムロボットを製作した」として海外からも多くの反響が寄せられています。
アメリカのABCニュースは「こいつ動くぞ:1970年代に人気を博したアニメシリーズにインスパイアされた25トンのガンダムロボットが、日本の横浜で初めて動いた様子を高速化した映像。」と動画付きで報じたほか、CNNも「クラシックアニメシリーズのキャラクターをベースにした巨大ロボットが、日本の横浜でテストされている。」とツイートしています。
日本のアニメカルチャーの人気が高いことで知られるフランスでは、現地のアニメサイト「Catsuka」の「横浜の実物大ガンダム、テストモードに移行」というツイートに対して、11月5日時点で18.8万いいね!と、3,700ものコメントが寄せられ、その反響の大きさがうかがえます。
それぞれの投稿には、「日本に行ったら、この本物のガンダムが見られるの?」「日本に行かなければならない理由がまたひとつできた」「ガンダムファンじゃないけど、今月見た中で最もクールなものだ」など、感動や驚き、日本で実物を見たいといったポジティブなコメントが多く見受けられます。
インバウンドも視野に入れたコンテンツ展開
「動くガンダム」を目玉にした旅行プランの展開はすでにはじまっており、横浜市ではインバウンド渡航制限解除に向けたコンテンツ整備も進められています。
日本旅行、GoTo対応旅行プランを展開
大手旅行会社の日本旅行は、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」のオフィシャルトラベルエージェントとして、さまざまなオリジナルツアーやパッケージプランを展開しています。
特別パッケージ付きプランでは、非売品の外箱に入った「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」のオリジナルプラモデルと、1980年当初のプラモデル2体がもらえる内容となっており、国内外のガンダムファンから注目されることが予想できます。
またオフィシャルツアーでは、宿泊プラン、JRと宿泊、航空と宿泊のセットプランをそれぞれ用意しています。
2021年1月31日宿泊分まではGoToトラベルキャンペーンが利用可能です。「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」の入場料金等も含めた料金に割引が適用されるため、割安感の高いプランといえるでしょう。
横浜市、五輪契機に訪日客獲得目指す ガンダム知名度活かし
横浜市は、世界的なガンダムの知名度を活かし、東京五輪を契機に横浜を訪れるインバウンド獲得を目指しています。
横浜には元々インバウンドにも人気であるカップヌードルミュージアムや山下公園をはじめ、モノ消費・コト消費を含めた観光スポットが充実しています。
2020年9月からは横浜駅からバス1本で有名観光スポットを巡れる「ベイサイドブルー」の運行が開始されたため、インバウンドにとってもよりスムーズに横浜観光が楽しめるような観光ルートの整備がなされています。
「ベイサイドブルー」では横浜駅を起点に、パシフィコ横浜やカップヌードルミュージアム、山下公園、中華街、赤レンガ倉庫などの人気観光スポットを巡り、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」がある山下ふ頭にも立ち寄れます。
海外の多くのガンダムファンが「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」を訪れることで、周辺観光スポットへの誘客に繋げることが期待されます。
横浜が外国人から人気の3つの理由と観光スポット5選
横浜は古くから港町として、海外とのつながりが強い土地です。そのため外国人の居住者も多く、また観光スポットも多くあるので外国人観光客に人気です。この記事では、訪日外国人を集める魅力と人気の観光スポットについて、そして横浜の観光スポットが行っているインバウンド対策の事例について紹介します。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!訪日ラボに相談してみる目次なぜ横浜が訪日外国人に人気なのか?横浜の魅...
「ガンダム」でコロナ後のインバウンド需要を取り込む狙い
「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」は2022年3月31日まで続くため、渡航制限解除後の横浜市にとってインバウンドの集客を加速させる人気観光スポットとなることが期待されます。
すでにSNS上では世界中から大きな反響が寄せられていることから、新型コロナが収束したタイミングで日本を訪れ、「動く実物大ガンダム」を間近で見たいと考えているガンダムファンも少なくありません。
また、「動くガンダム」目当てに訪れるインバウンドを横浜エリアの周遊につなげるためのルートの整備も進められており、横浜エリアの滞在時間を長くすることによる消費喚起の効果にも注目すべきでしょう。
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<参考>
・GUNDAM FACTORY YOKOHAMA:公式サイト
・日本旅行ニュース2020:18mの実物大ガンダムを動かそう!“機動戦士ガンダム 40 周年プロジェクト”「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」のオフィシャルトラベルエージェントに決定!2020 年夏、オリジナルツアーを発売
・はまこれ横浜:横浜・山下ふ頭の動くガンダム“本体”完成!ガンダムファクトリーヨコハマ望遠で確認
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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
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この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
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