訪日外国人のコト消費が注目されてからもうしばらく経ちますが、その勢いは衰えていません。
今回この記事では、そんなコト消費の中でもスポーツツーリズム、特にスキーに的を絞り、プライベートスキーレッスンのマーケットについて紹介します。
主に北海道、長野県、新潟県などで特にニーズが高いそのプライベートレッスンですが、実際にプライベートレッスンの指導をされている方に実際に取材した情報も紹介します。
新型コロナウイルスの影響で今季のウインターシーズンのインバウンド需要を見込むことは厳しい状況は続いていますが、日本のハイクオリティな雪質が消えない限りスノーツーリズムのマーケットは長期的に成長する市場といえるでしょう。その根拠についても、中国政府のスキー人口増加政策などと併せて紹介します。
「ニセコ離れ」の現状からスノーツーリズムに見えてきた課題とこれからを考える
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訪日外国人向けプライベートスキーレッスン、4時間10万円〜も
日本の中で、特に外国人に人気のスノーリゾートと言えば、北海道のニセコエリアや長野県の白馬エリアなどがあります。
「JAPAN(ジャパン)」と、良質の「POWDER SNOW(パウダースノー」を併せて「JAPOW(ジャパウ)」という造語まで作られましたが、まさにこの良質の「JAPOW」を体験できるのがニセコや白馬です。
特にニセコは、インバウンドにおけるスノーツーリズム最先端地域と言っていいほど訪日外国人が集まるエリアとなっています。住み着いてしまったり、気に入って毎年長期間ニセコに通う外国人富裕層も非常に多いのが特徴です。
そんなニセコエリアでは、プライベートスキーレッスンと呼ばれる、マンツーマンもしくは一家族にひとりのスキーインストラクターがついてエリアを案内したりスキーを教えるというレッスン(ガイド)プログラムがあります。
個人間でのやり取りや友人の紹介、レッスンスクール事業として営む業者がいたり、その形態は様々です。
レッスン料金に関して、ニセコエリアは特に単価が高く、午前2時間、昼休憩を挟み午後2時間の合計4時間で、スキー後の周辺飲食店案内などを含めると最低10万円〜という価格設定です。
通常一般的な日本人向けのスキーレッスンの相場は半日で3,000円〜4,000円、終日で5,000円〜7,000円の価格設定がほとんどであることから、日本人の感覚からするとびっくりしてしまうかもしれません。
しかし、実は海外のスノーリゾートの事例と比較すると、そこまで驚くほどの価格設定ではないことがわかります。
例えば、カナダのスノーリゾートとして有名なウィスラーエリアのスキー場のwebサイトで、大人向けのプライベートスキーレッスンの料金は、999カナダドル=日本円で約8万円です。
![▲[Adult Pass Programs]:WHISTLER BLACKCOMB ウェブサイト ▲[Adult Pass Programs]:WHISTLER BLACKCOMB ウェブサイト](https://static.honichi.com/uploads/editor_upload_image/image/8109/d84d0b04a2967268aebb36f1b1e7732d.jpg)
このように、ニセコエリアの4時間10万円〜というのは、グローバルな目線で見ると、決して高すぎるものではないことが分かります。
また、レッスンと言っても実際には家族で訪れているグループの子どものベビーシッターのような役割として引き受けることもあるそうで、本格的にスキーを教える必要もない場合も多いようです。
しかしここまでの高単価はニセコエリアでしか見られず、長野県の白馬エリアにおける外国人向けスキーレッスンは、4時間で3万円〜というのが相場のようです。
これは、ニセコと白馬との物価の違いと、レッスンやガイドを受ける訪日外国人の国籍の違いに起因すると考えられます。ニセコでは土地・物価の高騰が顕著であり、スキー場エリアはラーメンが一杯2,000円以上で提供されています。
また、ニセコエリアは欧米豪などの訪日旅行における消費金額の高い市場からのスキーヤーが多いために、このような価格になっているとも考えられます。
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長野県もオーストラリアからの訪日客を筆頭に、欧米豪市場からの訪日客が徐々に増加していますが、現状は台湾、中国、香港といった東アジアからのスキーヤーの割合の方が高く、ニセコほど物価の高騰は進んでいません。それでも、4時間で3万円〜というのは、日本人からするとかなり高い報酬だといえます。
この続きから読める内容
- 中国政府のスキー人口増加政策
- 雪質の良さを求めて日本へ
- 「富裕層向け」プライベートレッスンの様子は
- プライベートスキーレッスンの注意点
- スキー学校でスキーを指導するためには、指導員資格が必須
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