来たる2025年、日本では大阪・関西万博(以下大阪万博)が開催される予定です。
大阪万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に基づき、数多くの応募の中から決定したロゴマークが話題を呼んでいます。
本記事では、大阪万博のロゴマークのコンセプトや、ロゴマークに対してどのような反響があったのかについて紹介します。
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大阪万博のロゴマーク | コンセプトは「いのちの輝き」
大阪万博のロゴマークのコンセプトについて説明します。
5,000件を超える応募の中から決定
2020年8月、日本国際博覧会協会は、大阪万博のシンボルとなるロゴマークが決定したことを発表しました。
ロゴマークは、全国から集まった5,894作品の中から、一般からの意見を参考にしながら、建築家の安藤忠雄氏が座長を務める選考委員会によって最終決定されました。
アートディレクターのシマダタモツ氏を代表とする「TEAM INARI」がデザインを手がけたもので、万博のプロモーションなどで広く使われます。
「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを表現したロゴマーク
決定したロゴマークは、2025年の大阪万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に合うとして選ばれました。
細胞をイメージした赤い楕円が輪状に連なって、ひとつの生命体が表現され、1970年の大阪万博のデザインも要素に取り込まれています。
デザインコンセプトでは、サイエンスやテクノロジーの発見や、エンターテイメントの興奮、アートやクリエイティブの感動が、人の細胞にも元気を与えるとされています。
一人ひとりの個性が躍動して集まり、つながり、いのちの輝きがあふれるというイメージが表現されています。
安藤忠雄氏は「左右対称ではない大阪らしい楽しさがあり、良い『違和感』もある」として評価しました。
ロゴマークに対する反響、賛否について
大阪万博のロゴマークは、その独創性からSNSなどを通じて反響が広がりました。
ロゴマークに寄せられた意見や反響を紹介します。
ロゴマーク発表時は賛否両論「気持ち悪い」、「かわいい」など様々な意見
大阪万博のロゴマークに対し、市民からは「気持ち悪い」「ホラー」との感想も聞かれました。
また大阪府や大阪市にも、電話やメールで否定的な内容の意見が寄せられました。
一方で「かわいい」「まさに生命の輝き。奇抜ではあるが忘れられない」といった肯定的な意見も多くあって賛否両論の様相を呈し、大きな反響を呼びました。
SNSで話題:二次創作も
特にTwitter上ではロゴマークが話題を呼んでおり、人気漫画や商品のキャラクターに似ているという声も上がりました。
ロゴマークをもとにしてブレスレットやラテアートが制作されたり、加工画像などの二次創作も見受けられました。
SNSの拡散力により、ロゴマークと万博への認知度が高まりました。
引用元:@isopresso氏の投稿
大阪万博のロゴマーク | イベントの認知度向上への貢献
ここでは、大阪万博のロゴマークがどのように万博に貢献したのか、大阪府の吉村知事のコメントを合わせて紹介します。
大阪万博の認知度を高めた
賛否両論あった大阪万博のロゴマークですが、その話題性やSNSで反響があったこともあって、大阪万博の認知度を高めることにつながりました。
大阪府の吉村知事も「ありきたりで批判も意見もなくすぐ忘れられてしまうロゴより、奇抜だけど忘れられないロゴのほうが良い」とロゴに対する好印象を述べました。
話題性があり知名度も上がったため、ロゴマークに関連した商品開発などマーケティング戦略の側面からは、滑り出しは好調といえそうです。
選出過程は非公開
応募があったロゴマークに対して寄せられた意見の一部は、万博の協会のサイトに公開されました。
しかしこれらの意見が選考にあたりどのように参考にされたのか、またロゴマーク選考の過程はどのようなものであったのかは、一般市民側に明らかにされていません。
一部では、具体的な選考過程を明らかにするよう求める声もあがりました。
人々の関心を集めて集客・イベント成功へ
大阪万博のロゴマークは、結果的に多くの人々の関心を集め、万博の認知向上に貢献したといえます。
独創性のあるロゴマークやコンセプトを通して、人々の関心を集めたりSNSでの拡散を図ることでイベントの認知度を上げ、イベントへの関心の高まりや集客につなげることができます。
外部の意見を取り入れつつイベントを周知したり、内容について透明性を確保しながら決めていくことが、イベントを成功させる上で重要となるでしょう。
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<参照>
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会:万博について
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会:ロゴマークについて
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