観光庁が2021年11月分の宿泊旅行統計調査第1次速報を発表しました。11月の延べ宿泊者数は、3,562万人泊で、前年同月比4.1%減となりました。
前年10月から「Go To トラベル」キャンペーンが東京を含め全国で実施されていたこともあり、今年は前年よりも低下したと思われます。ただし減少幅は約4%とわずかになっています。
また新型コロナウイルス禍以前の2019年11月と比較しても、28.3%の減少幅にとどまっています。また今年10月と比較しても、400万人増加するなど宿泊者は徐々に増加しています。
一方で外国人延べ宿泊者数は、32万人泊で前年同月比31.6%減となっています。
《注目ポイント》
- 2021年11月の延べ宿泊者数(全体)は、3,562万人泊で、前年同月比4.1%減
- 日本人延べ宿泊者数は、3,529万人泊で前年同月比3.8%減
- 外国人延べ宿泊者数は、32万人泊で前年同月比31.6%増
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11月の延べ宿泊者数は3,562万人泊、感染拡大が収まり前月より400万人泊増加
2021年11月の延べ宿泊者数(全体)は、3,562万人泊で、前年同月比4.1%減となりました。
前年11月より減少しているものの、前年は「Go To トラベル」など政府による支援があったことを踏まえると、徐々に回復傾向を見せていると考えられます。
特に日本人宿泊者数については、3,529万人で新型コロナウイルス禍以前の2019年と比較しても13.1%減となるなど、9割程度まで宿泊客が戻ってきていることがうかがえます。
11月の外国人延べ宿泊者数は32万人泊、前年同月より31.6%減少
外国人延べ宿泊者数は、32万人泊で前年同月比より31.6%減少しました。11月後半以降、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の出現に伴い、入国制限が一段と厳しくなったことから、減少傾向が見られています。
一方前月10月と比較すると、1万人程度の落ち込みとなっています。今後については、入国規制緩和のタイミングによって宿泊者数の推移が大きく変動すると思われます。
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11月の客室稼働率46.0%、前年同月比0.7%増
11月の客室稼働率は46.0%で前年同月比より0.7%増加しました。ビジネスホテル、シティホテルでは稼働率が増加し、50%を超えるまでに回復しました。
なお2021年10月時点において、全国の中で最も稼働率が高かったのは島根県で、58.6%となりました。リゾートホテルの稼働率が57.0%で全国1位となっています。
そして最も稼働率が高かったのは、大分県のシティホテルで76.1%となりました。
オミクロン株、市中感染と重症化抑えられるか
12月以降、新型コロナウイルス株の変異株であるオミクロン株による感染が国内で確認されています。
市中感染例も各地で見つかっており、年末年始の帰省や旅行のタイミングにかけ、どこまで感染者数増加を抑えられるかが、宿泊者数を現在の水準で担保できるかどうかの鍵となりそうです。
また水際対策において、外国人の入国がいつごろ認められるようになるのかも大きなファクターとなりうるでしょう。
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<参照>
観光庁:宿泊旅行統計調査
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