4月はタイ人の観光客が急増!その要因「ソンクラーン」とは?【訪日タイ人の特徴と効果的なインバウンド対策】

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東南アジアの中で、タイは最も訪日外国人の多い国です。

水際対策の緩和や航空便の増加などにより、インバウンドが回復しつつある中、タイ人の観光客も各地に来ています。

そんな訪日タイ人は、一年の中でもちょうど今、4月が最も多い時期であるというのをご存知でしょうか。

そこで今回は、インバウンド最大級メディア「訪日ラボ」が持つデータとともに、4月にタイ人の訪日観光客が増加する理由や、訪日タイ人の特徴、訪日タイ人が急増することを想定した効果的なインバウンド対策などをまとめていきます。皆様のインバウンド対策に是非ご活用ください。

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4月はタイ人の観光客が急増!その要因「ソンクラーン」とは?

ソンクラーンの様子
▲ソンクラーンの様子:Freepik

4月にタイ人の多くが日本を訪れる理由は、祝日である「ソンクラーン」の時期と重なるためと考えられます。

タイ国政府観光庁によると、ソンクラーンとは、太陽の軌道が12ヶ月の周期を終え、新たに白羊宮(おひつじ座)に入る時期を祝う伝統行事です。

もともとは、仏像や仏塔、さらに年長者などの手に水をかけてお清めをするという伝統的な風習が受け継がれ、近年はそれが転じて、街で通行人同士が水をかけあって楽しむ「水かけ祭り」として知られるようになりました。

現在では、毎年4月13日〜15日の3日間で行うものとされ、タイの祝日に定められています。

訪日タイ人の数は4月が多い

月別の訪日外客数推移を見ても、「コロナ前」の2014年〜2019年までの6年間、訪日タイ人が最も増加するのはソンクラーンの時期と重なる4月だとわかります。

全体的に見ると、春季が最も人気で、10月から12月にかけての晩秋から初冬の時期も人気が高まっているようです。

水際対策緩和後初の4月を迎えた今年は、温泉街である越後湯沢や、草津などでも、訪日タイ人の団体客が訪日観光を楽しむ様子が見られています(訪日ラボ調べ)。

訪日タイ人の月別訪日外客数:訪日ラボ
▲訪日タイ人の月別訪日外客数:訪日ラボ

訪日タイ人の外客数と消費額

ピークは今月ですが、引き続きタイからの訪日観光客は来るものと考えられます。これに備えてインバウンド対策をするには、まずは訪日タイ人の「コロナ前(〜2019年)」の動向や受け入れ状況などを知るのがオススメです。

コロナ前の動向はどうだったか、どのくらいの人が日本に来ていたのかなど知ることで、今後の訪日タイ人への効果的なインバウンド対策を立てることにつながります。それでは見ていきましょう。

訪日タイ人数の推移

2014年〜2019年までの年間の訪日外客数推移を見ると、この6年間、訪日タイ人観光客数は伸び続けていることがわかります。

2014年においては65万7,570人だった訪日タイ人観光客数は、2019年には約2倍となる131万8,977人を記録しています。

訪日タイ人の推移(2014年~2019年):訪日ラボ
▲訪日タイ人の推移(2014年~2019年):訪日ラボ

訪日タイ人の消費額

次は訪日タイ人の消費額を見てみましょう。訪日タイ人がどのくらい消費しているのかを知ることで、市場の規模を把握でき、対策を立てる際にも役立つ知識になります。

まず、2014年〜2019年までのインバウンド消費額推移によると、2015年から2016年にかけて訪日タイ人のインバウンド消費額は落ち込みを見せたものの、2016年〜2019年までの年間は伸び続けていることがわかります。

2016年においては1,150億円だった訪日タイ人のインバウンド消費額は、2019年には約1.5倍となる1,734億円を記録しています。

訪日タイ人のインバウンド消費額推移(2014年〜2019年)
▲訪日タイ人のインバウンド消費額推移(2014年〜2019年):訪日ラボ

次に、2014年〜2019年までの一人当たりのインバウンド消費額を見ると、2015年から2018年にかけて訪日タイ人の一人当たりインバウンド消費額は落ち込み続けた一方で、2018年においては12万4,421円だった訪日タイ人の一人当たりインバウンド消費額は、2019年には7,036円増となる13万1,457円まで増加しています。

訪日タイ人の一人当たりインバウンド消費額推移(2014年〜2019年)
▲訪日タイ人の一人当たりインバウンド消費額推移(2014年〜2019年):訪日ラボ

また、旅行支出内訳を見ると、訪日タイ人の支出において、最も大きな割合を占めたのは買物代で、4万2,550円でした。

2番目に大きな割合を占めたのは宿泊費で、3万8,477円でした。

買物、宿泊、飲食と、概ね均等に支出していることがわかります。

訪日タイ人の旅行支出内訳(2019年)
▲訪日タイ人の旅行支出内訳(2014年〜2019年):訪日ラボ


訪日タイ人の特徴

次に、訪日タイ人の特徴を解説します。

タイ人が国外旅行をする際の人気の旅行先として、日本は東アジア諸国では1位となる第4位にランクインしています。

タイの平均月収からすると訪日旅行は手の出しにくいものになりがちですが、そのような状況にも拘らずこれだけの人気を維持していることは大きな特徴だといえます。

リピーターが多い(リピート率7割)

このように親日度を持っているタイ人は、訪日観光において、リピート率が7割越えとリピーターが多いことが特徴です。

訪日タイ人の訪日経験(2019年)
▲訪日タイ人の訪日経験(2019年):訪日ラボ

リピーターが多い要因には、以下の3点が背景にあることが考えられます。

  1. タイにはない観光資源「雪」が人気
  2. タイ人は親日度が高い
  3. ビザの要件緩和やLCCの登場などで、日本旅行のハードルが下がった

また、訪日タイ人のなかには、旅行の際にドラマのロケ地を訪れる人もいます。例えば、2015年3月から公開されたタイのヒットドラマ「Stay」のロケ地となった佐賀県も、観光地として人気です。

タイ人向けのインバウンド対策まとめ

最後に、ここまで解説した訪日タイ人の「コロナ前(〜2019年)」の動向や受け入れ状況、特徴などをもとに、インバウンド対策を立ててみましょう。

プロモーションや受け入れ環境整備など、訪日タイ人向けのインバウンド対策を解説します。

SNS利用が多い。特にFaceboookやインスタグラム

タイ人の訪日旅行では、個人が自ら情報取集をして、自由に旅を計画するのが一般的です。

ネット検索やSNSで情報収集する人が多いタイでは、タイ語のホームページやSNSでプロモーションすることが集客につながります。

SNSでプロモーションする際は、特にFaceboookやInstagramを利用するのがオススメです。

例えば、東京タワーは訪日大人に非常に人気なコンテンツで、Instagramを通じて認知度が高まったと言われています。

OTA、海外でも利用されているもの

日本ではよく知られている、「楽天トラベル」や「じゃらんnet」などのOTA(Online Travel Agency)は、タイではほとんど知られていません。日本で認知度の高いOTAよりも、外資系のOTAに参画することをオススメします。

特に「Agoda」はタイが発祥の地です。また、「Agoda」と同じPriceline Groupの「Booking.com」も利用されているようです。

OTA「Agoda」トップページ
▲OTA「Agoda」トップページ:Agoda


ローカルサイト”pantip.com”の利用もオススメ

タイ独自のローカルWEBサイトを活用するのもオススメです。

タイは日本と同じで、GoogleやFacebookなどグローバルなWEBサービスが浸透している一方で、タイ独自のローカルWebサイトも発達しています。

例えば、閲覧者がタイ国内で最も多いローカルサイト「pantip.com」や、「Japankakkoii」など他の日本情報に強いローカルWebサイトを活用すると良いでしょう。

Webサイト「Pantip」
▲Webサイト「Pantip」:Pantip

ただし、タイ人向けのタイ語表記のサイトであるため、日本人が利用するハードルは高いかもしれません。翻訳サービスの活用なども必要です。

飲食店でタイ人を受け入れる際に気をつけるべきこと

タイは日本と食文化が近い、とも言われていますが、やはり国が違うため、食事に対する考え方やマナー、好みの味、習慣など異なる部分も多くあります。

訪日タイ人観光客をおもてなしする上で、飲食店が気をつけるべきポイントを解説します。


<タイ人の食事に対する考え方>

タイは、他の国と比較しても食べる事に関する関心が高い国です。

仏教徒が多いため、基本的に食に関するタブーは少ないことが特徴です。

また、レストランの雰囲気などよりも、味を何よりも重視する傾向にあります。


<タイ人の食事の際のマナー>

食事する際は、基本的にはスプーンとフォークを使い、麺類と中華料理には箸を使います。

また、目上の人と食事をする場合、目上の人を敬いながら食事を行う習慣があります。

ただ、食事中にお茶が出されることを嫌うことがあるため、提供のタイミングには注意が必要です。


<タイ人に好まれる日本食>

日本食全般は健康に良いというイメージで人気があり、富裕層の間では特に寿司の人気が高いです。

食材においては、日本のレンコンとタケノコは、タイのものより大きく味も良いため、特に好まれているようです。


<訪日タイ人観光客に喜んでもらうには?>

タイ人の中にも辛いものが苦手な人がいることは知っておきましょう。

自分で味付けの調整が出来るように、香辛料、調味料、わさび、酢、砂糖、塩、唐辛子などを用意しておくと良いでしょう。

また、食事中の飲み物は冷たい水を、そして食後には甘いデザートを用意しましょう。


<その他の注意事項>

来店時やメニューを説明する際など食事前に、宗教上などの理由で豚肉、牛肉を食べられない人がいるため、食べられないものがないかどうかを確認しましょう。

また、女性は僧侶の体、衣服、持ち物に触れてはいけないので、接客や動作に気をつけましょう。特にタイの女性の体に触れてはいけません。


他にも飲食店でタイ人を受け入れる際に気をつけるべきポイントはいくつかあります。詳しく以下の記事にまとめていますので、是非受け入れ対策としてご活用ください。

タイ人の宿泊施設利用の特徴

訪日タイ人観光客がよく利用する宿泊先を知っておくと、自分の店舗やエリアへの来訪を促進する施策の考案に役立ちます。

まずは訪日タイ人の滞在日数から解説します。


<訪日タイ人の日本への滞在日数>

日本政府観光局JNTO)の統計では、2016年の訪日タイ人の滞在日数は、3日間以内が3.4%、4~6日間が47.6%、そして7〜13日間が36.5%となっています。

訪日タイ人観光客の平均滞在日数
▲訪日タイ人観光客の平均滞在日数:JNTO

訪日タイ人観光客の平均泊数は11.1泊で、全国籍平均の10.2泊より長めの傾向にあります。


<訪日タイ人がよく利用する宿泊先>

次に、訪日タイ人がよく利用する宿泊先は観光ホテルです。

他にも各地の旅館やシェアハウス、カプセルホテルも訪日タイ人には人気です。

特に訪日タイ人は長期滞在プランなどを利用して、安く宿泊費を抑える傾向があることも特徴です。

また、宿泊先(都道府県別述べ宿泊数構成率)では東京が一番人気であるものの、他の訪日外国人観光客と比較すると少なめの傾向です。

東京の次に北海道が宿泊先として選ばれています。北海道が宿泊先として人気なのは、タイでは雪が降らず、日本の雪が人気であるためです。

JNTOとタイ観光庁 趣意書締結、今後もタイ人の誘致に期待

日本政府観光局JNTO)とタイ国政府観光庁(TAT)は1月18日、観光往来促進のための趣意書(LOI)を締結しました。

新型コロナウイルス感染拡大以前の2019年において、両国間の往来は、タイから131万9千人、日本から180万6千人、双方向合計で312万人にのぼっていました。

コロナ禍で大きく減少した旅行者の早期回復を目指し、両国の政府観光局は相互往来の拡大に向けた連携強化を目指し、コロナ禍で減少した両国間の航空便回復や、両国の相互情報発信し、地方誘客促進や強化などの課題に連携して取り組むとしています。

日本政府による水際対策の緩和や、タイ入国規制の緩和などにより、2023年1月、2月のタイから日本への直行便数は前年同月と比較して回復傾向にあります。

両国の連携により、今後のタイからの訪日旅行の増加が期待されます。自分の店舗や自治体でも、訪日タイ人向けのインバウンド対策にできることから取り組んでいきましょう。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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