台湾市場のインバウンドプロモーション最前線!台湾最大の国際旅行博「ITF2023」日本ブースに出展した38団体&台湾の旅行会社3社に取材【総集編】

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

11月3日〜6日、台湾最大の国際旅行博「ITF(台北国際旅行博)」が開催されました。

今回訪日ラボは、現地で日本ブースに出展した38団体と、台湾の旅行会社3社へ取材しました。台湾向けのインバウンドプロモーションや旅行博出展における先進的な取り組み、そして台湾の旅行者に人気のエリアやコンテンツまで、台湾のインバウンド対策に役立つ情報を余すところなくお届けします。

台湾からの旅行者を誘客したい方や、海外での旅行博への出展を検討されている方は必読です。

ITF(台北国際旅行博)2023
▲ITF(台北国際旅行博):ITF2023にて訪日ラボ撮影

【インタビュー協力:計41団体】

日本:

公益社団法人 日本観光振興協会 / 日本空港ビルデング株式会社 / 北海道エアポート株式会社 / 株式会社ジーリーメディアグループ / 一般社団法人九州観光機構 / 公益社団法人ツーリズムおおいた / 福岡県 / 福岡市 / 熊本市 / 上天草市 / 阿蘇市 / 公益社団法人北海道観光振興機構 / 公益財団法人アイヌ民族文化財団 / 一般社団法人ひがし北海道自然美への道DMO / 北海道旅客鉄道株式会社 / 釧路市 / 帯広市 / 網走市 / 近鉄グループホールディングス株式会社 / 株式会社海遊館 / 阪神電気鉄道株式会社 / 公益社団法人ひょうご観光本部 / 徳島県 / 東京ステーション開発株式会社 / 京成電鉄株式会社 / 東武鉄道株式会社 / 株式会社東武ホテルマネジメント / 東武タワースカイツリー株式会社 / 岐阜県 / 高山市 / 三菱地所・サイモン株式会社 / 株式会社グレープストーン / 日本酒蔵ツーリズム推進協議会 / 星野リゾート / 公益社団法人栃木県観光物産協会 / 豊彩株式会社 / 南さつま市 / 屋久島町

計38団体(記事掲載順)

台湾:

可樂旅遊(可樂旅遊旅行社股份有限公司) / 喜鴻假期(喜鴻旅行社有限公司) / 大榮旅遊(大榮國際旅行社股份有限公司)

計3社(記事掲載順)

※ITFに来場していた台湾の旅行者の方にもインタビューを実施

ITF(台北国際旅行博)とは?

ITFは、1987年に始まり、今回で31回目を迎える台湾最大の国際旅行博。

日本ゾーンでは、自治体、鉄道会社、小売事業者などさまざまな団体が出展しており、地域やテーマに合わせて連携したブースも目立ちました。

ITF(台北国際旅行博)日本ブースの様子
▲ITF(台北国際旅行博)日本ブースの様子:ITF2023にて訪日ラボ撮影


ITF(台北国際旅行博)日本ブースの様子
▲ITF(台北国際旅行博)日本ブースの様子:ITF2023にて訪日ラボ撮影


日本ブース以外では、「スターラックス航空」など航空会社の大規模ブースも目立った ITF2023
▲日本ブース以外では、「スターラックス航空」など航空会社の大規模ブースも目立った:ITF2023にて訪日ラボ撮影

日本ブースを運営する日本観光振興協会の近藤氏によれば、初日の来場者数は5万7,453人で、昨年2022年の188%にのぼったといいます。4日間の来場者数合計は34万4,475人で、昨年の176%となりました。対2019年比では90%となっていますが、昨年よりは大きく回復し、コロナ前水準に迫ったと言えます。

また、同じく日本観光振興協会 常務理事の皆見氏によれば、前日に実施した日本側と台湾の旅行会社とのBtoB商談会は、2022年の4倍の規模に。台湾の旅行会社も100社以上が来場し、アンケートも概ね好評だったということです。

皆見氏は「台湾の訪日客はコロナ前の7割に回復し、リピーターが多く地方観光が盛り上がっていることから、日本側からも多くの地域に出展いただいており、台湾への期待値が大変高い状況」「一方で、日本から台湾への旅行が未だ2割に留まっているのが課題。”日本へ来て”とアピールするだけでなく、アウトバウンドも盛り上げ、2国間の交流を促進していくべき」と話しました。

ITF(台北国際旅行博)2023
▲日本観光振興協会 常務理事 皆見薫氏:ITF2023にて訪日ラボ撮影

ITF2023で41の団体にインタビュー!記事一覧

訪日ラボでは、主催の日本観光振興協会をはじめ、ITF2023日本ブースに出展した38団体にインタビューを実施。また、台湾の旅行会社3社にもお話を伺いました。

計41の団体に取材し、台湾市場のインバウンドプロモーションについて徹底的に掘り下げました。次の旅行博出展を検討されている方や、台湾市場をターゲットとする方にとって必読の内容となっております。

詳細は各記事で紹介しておりますので、URLをクリックしてご覧ください。

1. 羽田空港、北海道の空港と連携しインバウンドを送客 地方観光を盛り上げる

今回のITFでは、複数の企業・自治体が連携してブースを出展する例が多くみられました。

その中の一つが、羽田空港旅客ターミナルを建設、管理・運営する日本空港ビルデングと、北海道内の複数の空港を運営する北海道エアポートの共同出展。空港同士が連携し、インバウンドを羽田空港から地方空港へ送客することを目指した画期的な事例です。

この2社がなぜ連携することになったのか、日本空港ビルデングの島田さん、北海道エアポート 手繰さんに取材しました。

また、両社のブースをはじめ、日本ブース全体の出展にかかわったジーリーメディアグループ(台湾の訪日メディア「ラーチーゴー」運営) 吉田さんにもお話を伺いました。

→ 詳しくはこちら

日本空港ビルデング ジーリーメディアグループ 北海道エアポート ITF2023
▲日本空港ビルデング 島田さん、ジーリーメディアグループ 吉田さん、北海道エアポート 手繰さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

2. TSMC進出の九州エリア、台湾市場への期待感は

TSMCは、台湾の半導体メーカーです。近く熊本への進出が予定されており、その経済効果は非常に大きなものになると期待されています。

元々地理的にも近いことから、台湾からの観光客も多い九州エリア。インタビューでは、担当者の方々の期待感も高まっている様子がみられました。

→ 詳しくはこちら

熊本 TSMC 台湾 インバウンド
▲阿蘇市 宮川さん、熊本市 石松さん 、上天草市 小﨑さんと、熊本城おもてなし武将隊の皆さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

3. 台湾でも人気の北海道エリア、今後はどう動く

台湾の平野部では雪はほとんど降らないため、スキーなど雪の魅力をたっぷり楽しめる北海道は人気観光地の一つです。

今回は北海道観光振興機構や、「ウポポイ」を運営するアイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部など、道内の観光関連団体、事業者、自治体にインタビュー。人気の観光スポットの情報や、プロモーションの戦略などについて伺いました。

→ 詳しくはこちら

アイヌ ウポポイ 台湾 インバウンド
▲アイヌ民族文化財団 民族共生象徴空間運営本部 亀田さん、新谷さん、大河さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

4. 万博控えた関西 台湾市場も盛り上がるか

元々関西国際空港への直行便も多く、成田・羽田空港からゴールデンルートなどを通っての流入もあり、インバウンドが栄えている地域である関西。

今回は、2025年の万博開催へ向け、ますます盛り上がる関西周辺エリアの担当者の方々に、台湾市場への期待感を伺いました。

→ 詳しくはこちら

近鉄 台湾 インバウンド
▲近畿日本鉄道 堤さん、近鉄グループホールディングス 台北支社 吉岡さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

5. 新たなコンテンツに熱視線!関東・中部地方の台湾インバウンド動向は

関東・中部地方でも、東京をはじめとした大都市や、白川郷を擁する岐阜県などを中心に、インバウンドが盛り上がりを見せています。

担当者の方々に取材したところ,コロナ禍を経て新たに生まれた観光コンテンツに、台湾の旅行者も興味を示しているといいます。

→ 詳しくはこちら

スカイツリー 台湾 インバウンド
▲東京スカイツリータウン広報事務局 箱石さん、松谷さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

6. 台湾で人気の商品は?ブランド品・お菓子・日本酒など / 「星野リゾート」台湾での認知度の高さ実感

円安の影響により、インバウンド全体の消費金額が上がっています。中国のインバウンドの回復が遅れる中、台湾市場の消費額の構成比もコロナ前より上がっているようです。

今回は、ブランド品なども人気の「プレミアム・アウトレット」、「東京ばな奈」で有名なグレープストーンの新商品、体験型で日本酒を楽しむ「酒蔵ツーリズム」、そして国内外でブランド力を高く評価される「星野リゾート」について、各社担当者の方々にお話を伺いました。

→ 詳しくはこちら

東京ばな奈 シュガーバターサンドの木 台湾 インバウンド
▲グレープストーン 丁さん、金さん:ITF2023にて訪日ラボ撮影

7. ITF前日に開催されたBtoB商談会の様子は

ITF前日の11月2日には、日本の事業者と台湾の旅行会社をマッチングするBtoB商談会が開かれました。

先述の通り2022年の4倍の規模で、台湾の旅行会社も100社以上が来場。アンケートも概ね好評だったということです。

訪日ラボでは、BtoB商談会でも複数の団体にインタビューを実施しました。

→ 詳しくはこちら

ITF(台北国際旅行博)BtoB商談会の様子
▲ITF(台北国際旅行博)BtoB商談会の様子:ITF2023にて訪日ラボ撮影

8. 台湾の旅行者「最初に行きたい国は日本」!日本で人気のエリア・コンテンツは?台湾の旅行者・旅行会社に聞いた

今回は、「台湾の旅行者には日本のどのエリアが人気で、どういったコンテンツが注目されているのか」について、台湾の旅行会社3社へ取材しました。

担当者の方々の話では、やはり日本は人気の旅行先で、「『最初に行きたい場所は日本』と考える人が多い」とのコメントもありました。

また、ITFに来場していた旅行者の方にもインタビュー。20回日本に来たことがあるというハードリピーターの方で、訪日旅行のリアルな旅程についても伺うことができました。

→ 詳しくはこちら

可樂旅遊(cola tour) インバウンド
▲可樂旅遊(cola tour)のブース:ITF2023にて訪日ラボ撮影


関連記事:


インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。

今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。

今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに