「Agoda(アゴダ)」はシンガポール発のオンライン宿泊予約サイトで、東南アジアを中心に多くのユーザーを抱えています。
全世界290万件以上、日本国内に限っても5万件以上の宿泊施設が掲載されていて、日本は東南アジアをはじめさまざまな国からインバウンド客が訪れることから、Agodaに自社の宿泊施設情報を掲載しておくことで集客アップが期待できます。
本記事では、日本の宿泊業者がAgodaに登録するメリットや、Agodaで集客するためのポイントについて解説します。インバウンド客を集客したい宿泊業者は必見です。
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Agoda(アゴダ)とは
オンライン宿泊予約サイトの「Agoda(アゴダ)」は、東南アジアを中心に世界的に急成長を続けています。ここでは、Agodaの特徴について解説します。
シンガポール発、オンライン宿泊予約サイト
Agodaは東南アジアを中心に多くのユーザーを抱える、シンガポール発のオンライン宿泊予約サイトです。39言語でサービスを展開し、掲載している宿泊施設数は世界中で470万件以上にのぼるなど、知名度の高さが特徴のひとつです。
2005年にシンガポールで設立され、2010年には日本オフィス「Agoda International Japan(アゴダインターナショナルジャパン)」を設立。2024年現在、東京・大阪・札幌・福岡・沖縄の5拠点にオフィスを構えています。
海外だけでなく日本の宿泊施設も5万件以上掲載されていて、日本市場はグローバルで最も重要な市場のひとつに位置付けられています。
宿泊施設掲載ページの特徴
Agodaの宿泊施設の掲載ページには、集客につながるユーザーファーストの特徴が複数あります。
1つは口コミ評価の項目が細かく設定されている点です。ユーザーは「ロケーション」「サービス」「施設の状態」「コスパ」「施設・設備」「部屋の快適さ・クオリティ」の6つの観点それぞれにおいて10点満点で点数をつけ、さらに10点満点の総合評価を設定できます。
予約を検討するユーザーは、自身がとくに重点を置く項目の評価点数を確認できるため、イメージと宿泊時のギャップを減らすことができます。
2つ目は、検索結果で表示された宿泊施設の一覧ページに多くの情報が掲載されている点です。各宿泊施設の詳細ページに遷移せずとも、ユーザーは一覧ページから施設のイメージ写真、部屋の設備内容、施設のおすすめポイント、料金、口コミ点数といったさまざまな情報をキャッチできます。
3つ目は、一覧ページで他宿泊施設の情報の比較ができる点です。一覧ページから施設写真をチェックできるため他施設との比較ができるほか、検索方法に「最安値検索」を設置しており、各施設の最安値プランで一覧比較もできます。
Agodaはページ遷移のストレスを最小限に各施設情報を閲覧し比較できる点で、ユーザビリティの高いサイトといえます。
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宿泊事業者がAgodaに登録するメリット×3
リゾートホテルから民宿まで、宿泊客を誘客したい事業者が、Agodaに施設を掲載することで得られるメリットを3つ解説します。
1. アジア圏、特に東南アジアからの集客効果
最大のメリットは、アジア圏、特に東南アジアからの高い集客が見込めることです。
Agodaはオンライン宿泊予約サイトのなかでも最大規模のユーザー数を誇り、とりわけ東南アジアのユーザーが多いことから、東南アジアからの訪日客の集客が期待できます。
関連記事:
・訪日タイ人観光客のインバウンドデータ
・訪日シンガポール人観光客のインバウンド
・訪日マレーシア人観光客のインバウンド
・訪日インドネシア人観光客のインバウンド
・訪日フィリピン人観光客のインバウンド
・訪日べトナム人観光客のインバウンド
そのほか、口コミの充実度も集客へとつなげられます。Agodaの各施設の口コミページには6項目の評価点数のほか、日本語や英語、韓国語、繁体字、簡体字など言語別の口コも確認できます。また、シーン(ビジネス・カップル・1人旅など)や宿泊した部屋のタイプ別の口コミが確認できるのも特徴のひとつです。
口コミ評価項目が充実していること、宿泊者のリアルな口コミ投稿が多く掲載されていることからユーザーの口コミに対する信頼度も高く、口コミを多く集めることで集客につながると考えられます。
2. 登録・掲載料が無料
Agodaに掲載するメリットの1つとして、登録や掲載料が無料という点が挙げられます。
掲載後、ユーザーからの予約が確定した場合には手数料が発生しますが(都市および国によって異なる)、登録時や掲載している状態では金額が発生しません。
観光庁は2030年までに訪日外国人旅行者数を6,000万人、消費額15兆円を目指すとしていることから、今のうちに登録・掲載しておくメリットは大いにあるといえます。
関連記事:岸田首相、インバウンドの地方分散「喫緊の課題」2030年に訪日消費額15兆円めざす
3. JTBと連携している
2019年4月より、インバウンド需要もふまえてAgodaは日本の最大手旅行会社であるJTBと業務提携を行っています。
業務提携は、AgodaとJTBサイトの日本宿泊施設の取り扱い数や販売客室数を拡充することを目的としており、日本宿泊施設のAgoda、JTB経由での流通拡大に期待が寄せられています。
さらに、Agodaの持つ技術力・マーケティング力とJTBの持つ日本国内の販売ネットワークを合わせてサイトを展開することで、国内外の旅行者が日本全国の宿泊施設情報へアクセスしやすくなるというメリットもあります。
<参照>
Agoda:アゴダ、JTBとの業務提携に合意
Agodaに登録する方法
宿泊事業者がAgodaに登録する方法を解説します。登録時の不明点などは、日本語対応のカスタマーサポートに問い合わせてください。
無料で簡単4ステップ
Agodaに宿泊施設を登録してホストになる方法は、「アカウント登録」「施設情報登録」「写真のアップロード」「料金設定」の全4ステップで完了します。
まずはAgodaに無料でアカウント登録を行います。Agoda公式サイトより、「メンバー登録(無料)」もしくは「物件の掲載はコチラ」ボタンからアカウント情報の登録が行えます。
次は、宿泊施設情報など必要事項を登録して写真をアップロードします。施設外観、内観、部屋、設備、料理など施設の魅力を伝える写真をアップロードしましょう。
その後、部屋の宿泊料金を設定すれば、必要情報の設定は完了します。Agoda上に掲載し、宿泊の受け付けを開始できます。
宿泊業者がAgodaで集客するためのポイント
宿泊業者がAgodaでの集客効果を高めるためのポイントを2つ解説します。
1. 口コミを集める
Agodaはユーザーからの口コミ件数や口コミの採点項目が他の宿泊予約サイトよりも豊富で、口コミを見て宿泊を検討するユーザーも多数いるはずです。口コミを集めることは、集客につながると考えられます。
評価が高い口コミだけでなく宿泊者からの厳しい口コミも、リアルな声として宿泊を検討しているユーザーの参考になります。口コミに対しては真摯な対応を心がけ、誠意のこもった対応をすることで、集客につなげられるでしょう。
すべてが高評価な口コミではなく、ときには低評価な口コミがつくこともあります。ただ、悪い口コミを放置してしまうと、かりに事実無根の内容でも第三者から見たら事実と認識され、来店機会の損失につながる可能性があります。
目を背けたくなる気持ちもわかりますが、返信することで今後の集客にポジティブな影響を与えらるはずです。
口コミの評価内容を恐れずに、積極的に宿泊者には口コミを書いてもらうように促して口コミを集めましょう。会計時に口コミを依頼する、宿泊後にお礼のメールとともに口コミ依頼のメッセージを添えるなど、宿泊者へのアプローチが大切です。
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2. 宿泊施設の写真を美しく撮る
Agodaは検索結果などで表示される宿泊施設一覧ページにも各施設の写真が豊富に掲載されており、写真でユーザーの興味を引くことが集客につなげる大きなポイントとなります。
部屋全体やアメニティなどといった写真以外にも、エントランス、外観など施設の各場所の写真を載せることも重要です。施設のさまざまなスポットの写真を載せることで、ユーザーに施設の雰囲気を細かく伝えられます。
Agoda掲載でアジア圏からの集客強化を
Agodaは東南アジアを中心に急成長している宿泊予約サイトで、東南アジアからの観光客も多い日本にとっては集客増が見込めます。
政府は2030年までに訪日外国人の数を6,000万人に拡大する方針を打ち出していることから、今のうちから対策しておくことが望まれます。
<参照>
Agoda:アゴダ®について
Agoda:アゴダのデータによると、 日本は「旅行先」として世界で最も検索されています
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