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今年の訪日外国人観光客数は、10月末で2,000万人を突破し、これからも訪日外国人観光客数は増加が見込まれています。

そのため、国内の企業・自治体では「インバウンド誘致」はホットなキーワードとなっています。

今回は、インバウンド誘致を検討している企業・自治体と訪日外国人観光客をマッチングするサイトをご紹介します。

 

Taiken Japanとは?FITと企業・団体をマッチング 訪日客に観光コースを紹介

「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」ホームページより引用

「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」ホームページより引用

株式会社モデルケースは、インバウンド向けサイト「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」を運営しています。

「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」とは、同社の運営する訪日外国人観光客向け観光情報サイト「Taiken Japan」のスピンアウトコンテンツ。(*)FITと訪日外国人観光客誘致を検討している企業・自治体をマッチングする機会を創出することを目的としたサービスです。

自治体・観光協会・宿泊施設・交通機関・旅行会社向けに専用管理画面で観光モデルコースを情報発信することができます。

各ページでは、観光コースのルートが、写真や使用交通機関、所要時間、付近の飲食店などとともに掲載されており、観光モデルコースがわかりやすく紹介されています。

今回取り上げている「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」。どのようなコンテンツを発信しているのでしょうアか?観光コースの具体例をいくつかご紹介。

*FIT:団体旅行やパッケージツアーを利用することなく個人で行く海外旅行のこと

[例①]HIDA SATOYAMA CYCLING -HALF-:FITにスポーツツーリズムを軸とした観光コースを紹介

HIDA SATOYAMA CYCLING -HALF- イメージ画像:Taiken Japan -Suggested Itineraries-より引用

HIDA SATOYAMA CYCLING -HALF- イメージ画像:Taiken Japan -Suggested Itineraries-より引用

株式会社美ら地球(SATOYAMA EXPERIENCE)は、「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」上で岐阜県飛騨市の観光コースに関する情報を提供しています。

このコースは、初心者のサイクリストと家族向けに作成され、サイクリングを通じて、訪日外国人観光客は街中の伝統文化や観光スポットを楽しむことができます。専用ガイドも同行するとのこと。

所要時間は約2時間30分。SATOYAMA EXPERIENCEの事務所からスタートし、古川町内を自転車で散策。その後は、町の外に出て田園風景から成る壮大な景観や、川沿いの景色を楽しむことができます。途中では湧き水も飲むこともでき、スタート地点で解散となります。

飛騨市だけではなく、地方の各地域において、サイクリングなどスポーツツーリズム普及による訪日外国人観光客誘致が進んでいます。

近年では、人々の健康志向や訪日リピーターの増加により、スポーツツーリズムには大きなポテンシャルがあるといえます。

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[例②]Nakano: Where Pop Culture and Tradition Mix:外国人に人気のアニメカルチャーを楽しめる観光コース

Nakano: Where Pop Culture and Tradition Mix イメージ画像:Taiken Japan -Suggested Itineraries-より引用

Nakano: Where Pop Culture and Tradition Mix イメージ画像:Taiken Japan -Suggested Itineraries-より引用

東京で日本語の勉強をしているGeorge Sampsonさんは、日本のアニメやポップカルチャーに興味のある外国人に向け、東京都中野区の観光コースを紹介しています。所要時間はおおよそ5時間。

コース名は、「伝統とポップカルチャーが交わる街、中野」と名付けられており、「第二の秋葉原」と呼ばれる中野の魅力を外国人に伝えています。

スタートは中野駅から徒歩3分の「中野セントラルパーク」から。その後、中野サンモールで飲食、ショッピングなどを楽しみ、中野ブロードウェイへ。アニメやポップカルチャーを楽しみます。

コンサートホールやレストランなどを含む施設「中野サンプラザ」に寄った後、古き良き日本を感じることのできる飲み屋街「ふれあいロード」がコースの終着点となります。

日本のいわゆる「オタク・カルチャー」は世界的に人気を集めていることから、訪日外国人観光客誘致にアニメを活用することは、有効なインバウンド対策になります。

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[例③]Strolling in Asakusa Dressed in a Kimono/Yukata:浅草を着物・浴衣で散策できるコース

Strolling in Asakusa Dressed in a Kimono/Yukata イメージ画像:Taiken Japan -Suggested Itineraries-より引用

Strolling in Asakusa Dressed in a Kimono/Yukata イメージ画像:Taiken Japan -Suggested Itineraries-より引用

H.I.Sの「Tokyo Tourist Information Center 」は、訪日外国人観光客に浅草を中心とした観光コースを紹介しています。

この観光コースの特徴は、訪日外国人観光客が着物・浴衣を着て浅草観光を楽しむことができるという点です。

本コースは、銀座線浅草駅からスタートし、訪日外国人観光客が着物・浴衣に着替えた後、雷門、仲見世通り、浅草寺、花やしき、東京スカイツリーなどを着物・浴衣を着ながら観光します。

訪日外国人観光客は、一般的に「日本でしかできない体験」や「日本の伝統文化」などに興味を示します。

「和」を前面に押し出すことで、訪日外国人観光客誘致に成功している国内の企業・自治体の取り組み例は多くあるため、インバウンド誘致を検討する際、「日本らしさ」を頭に入れておくと良いかもしれません。

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FITの割合は65%に:訪日客の地方訪問&着地型観光促進も可能に

訪日外国人観光客旅行形態 2015年/2016年:観光庁より引用

訪日外国人観光客旅行形態 2015年/2016年:観光庁より引用

「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」の開設背景には、FIT(*)の増加があります。

観光庁により毎年リリースされている「訪日外国人の消費動向」では、訪日外国人観光客の旅行形態について言及がされています。

同資料から、2015年(4月から6月)と2016年(4月から6月)の訪日外国人観光客の旅行形態を比較すると、FITの割合が60.4%から65.0%まで増加しています。

一般的にFITは団体旅行者と比べて、訪日旅行中の行動に制限がありません。そのため、FITは、個人で旅行ルートを作成しなくてはいけません。

「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」を利用することにより、訪日外国人観光客は、手軽に地域の観光資材を活かした観光ルートを探すことができます。

また、訪日外国人観光客の地方訪問も増加していますが、地方部は都市部と比べインバウンド向けの観光情報の発信という面において遅れをとっています。

しかし、地方の企業や自治体が、この「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」を活用することで、訪日外国人観光客にわかりやすくモデルルートを軸とした観光情報を提供することができ、インバウンド誘致から収益を挙げることができます。

加えて、1日以上の観光ルートを紹介することで、訪日外国人観光客に滞在を促すことができるため、大都市近郊、もしくは地方部において着地型旅行を促進することも可能です。

着地型旅行を促進することで、訪日外国人観光客が地域に長く滞在してくれるため、さらなるインバウンド消費を促すことができます。

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まとめ:FITの大きな助けに&企業・自治体にとっても役に立つツール

今回ご紹介してきた「Taiken Japan -Suggested Itineraries-」。以下に挙げるように、FITとインバウンド誘致を検討している企業・自治体の両方にメリットのあるサービスとなっています。

  • FIT・・・一人でも訪日時の観光コース情報を手軽に入手できる
  • 企業・自治体・・・FITに向けた情報提供が可能に。インバウンド誘致、着地型旅行促進実現の可能性も

地域の魅力を盛り込んだ観光コース情報を訪日外国人観光客に提供することで、海外に向けた地域のPRが可能になります。

 

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