皆さんこんにちは。 ライフペッパーの都所です。今日は 台湾でのSEO対策 についてのお話をしたいと思います。昨今インバウンド業界でのプロモーションを実施したという企業様も増え、台湾向けにも自社でSEOをしたいという声を多く頂くようになってまいりました。
SEOはご存知の通り、一度上位に記事を表示させてしまえば、費用がかからず継続的に集客をできるという魅力的なプロモーション手法 です。台湾でもその特性は基本的には変わりません。
ただ2点ほど抑えなくてはいけないポイントがあるため、今回はインバウンド事業を展開する方が一度はSEO対策を検討したことがあるであろう 「東京旅遊(東京旅行)」といった「地域名+旅行」というキーワード を事例に台湾SEOを解説いたします。
いかにも見込み客が検索していそうなキーワードですので、台湾SEOでの訪日台湾人集客を検討している方は必見です。
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台湾SEOを人気キーワードで分析
SEO対策の基本はキーワード選定です。台湾インバウンドでは 「旅遊(旅行)」「購物(ショッピング)」「推薦(おすすめ)」 といった言葉がよく検索をされています。
「日本×これらの言葉」 は台湾でSEO集客をしたい企業様は一度は耳にしたことがある言葉なのではないでしょうか?今回はこのキーワードを事例にGoogle台湾でのSEO対策の特徴を紹介します。(ちなみにYahoo奇摩は、Googleに近い検索のアルゴリズムのため、別の手法のSEO対策は一旦考える必要はありません。)
台湾SEO分析「東京旅遊(東京旅行)」
東京旅遊は 月間検索回数4,400回 のキーワードです。つまりこのキーワードでSEO対策ができれば、毎月4,400人+その家族に対して自社の情報を無料で届け続けることが可能 です。魅力的ではないですか?では、現在はどんなWEBサイトがSEO対策によって上位表示を実現できているのでしょうか?
検索結果の分析
こちらが東京旅遊で調べた際の検索結果です。
検索結果を分かりやすく以下のように分類しています。
- 広告 と書かれているものは企業が配信するリスティング広告。
- メディア と書かれているものが企業が運営しているメディアやサイトが発信している情報。
- ブロガー と書かれているものは、台湾人の個人ブロガーが運営しているブログサイトの記事です。
ここで、「面白い」と感じる人は国内SEO対策に精通している方で、「それはそうだよね」と感じる方は、台湾マーケティングに精通している方だと思います。
そう、台湾では個人ブロガーが様々なキーワードでブログを配信し、検索の上位をとっている という状況があります。またその反対に日本企業でSEO対策ができている企業が少ないというのが現状です。
旅行に行く際に最も利用する情報収集媒体は検索エンジンです。このような状態だからこそ個人ブロガーがSEO能力をより高め、プロモーションとして有効なチャネルとなっている現在の台湾マーケティングが出来上がりました。
いくつかの記事を見てみましょう。
Tsunagu Japan:【東京自由行】在地人推薦的50個東京景點!東京旅遊全攻略
https://www.tsunagujapan.comよりキャプチャ
こちらはTsunagu Japanという日本企業様の運営するメディアです。このキーワードでは堂々の検索順位1位(2017/12/14時点)を獲得しています。中身はまとめブログ形式の読み応えのある記事となっているため、SEOに精通した方が運営されているのではないかと思われます。
Mimi韓の愛旅生活:【東京景點】21個東京旅遊景點推薦,新手必備懶人包,詳細交通與遊程玩法規劃,打包出發東京自由行
https://mimihan.twよりキャプチャ
こちらはMimi韓の愛旅生活という台湾で活躍するプロブロガーの21箇所の東京観光地推薦というブログ記事です。検索順位5位(2017/12/14時点)を獲得しており、東京旅行に興味がある台湾人はかなりの確率でこのブログ記事を読んでいると思われます。
企業発信にしても、個人発信にしても求められている記事はブログ。
日本旅行というキーワードでは 大半のコンテンツがブログ形式のコンテンツ となっていました。これは 日本旅行という検索キーワードを調べる台湾人が、ブログ形式のコンテンツを読みたいと思っているため、Googleがこのような順位調整を行なっている と言えます。
台湾ではインバウンド関連・旅行関連のキーワードで大方このような傾向がみられます。
台湾SEO”東京旅遊”分析結果
ここまでをまとめると
- 台湾ではブロガーの記事が検索結果に多数表示される
- 日本企業で台湾SEO対策ができている企業はまだ少ない。
- インバウンド関連の検索キーワードではブログ記事が望まれている
となります。
台湾SEO”東京旅遊(東京旅行)”分析編のまとめ
ここまでで大きな特徴3つを知ることができました。ここから言えることとしては、台湾SEOはまだまだ未成熟で勝ち目があるということです。日本のブロガーに比べ、個人ブロガーがSEO対策のスキルを身につけているという台湾ですが、ブロガーも一人もしくは二人でWEBサイトを運営していることが大半です。
そのため日本企業がSEO対策を開始して、こまめなキーワード修正・タイトル修正など適切なSEO対策を行えば、十分に検索結果の上位表示を獲得することは可能です。またSEO対策を長期的に行う体力がないという企業様は、ブロガーの力を借りて上位表示したいキーワードでのブログ執筆を依頼するという方法も選択可能です。
どちらにしても、台湾でのSEO対策はまだまだ新規参入の企業様が勝てる環境があると言っても過言ではありません。次回記事では、台湾人を集客したい企業様が具体的にどのようなSEO対策の手法を取ればいいのかを解説していきます。
【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」
インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。
本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。
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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】
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