インバウンドの地方誘致が加速した2017年。以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように、2017年に島根県では前年と比較して+135%の訪日外国人観光客誘致に成功しており、インバウンド観光から大きな収益をあげました。この成功の背景にはDMOを中心とした積極的なPR活動が存在しており、海外での知名度向上はインバウンドの地方誘致に欠かせないものである ことが把握できるでしょう。2018年において海外から注目度が高いのはどこの地域なのでしょうか。米メディアCNN travelでは「2018年に訪れるべき18の場所」と題して今年注目の観光地を紹介。日本からは唯一、あの県がランクインしています。
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会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。
ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。
CNN選定「今年訪れるべき18の場所」に長野県がランクイン!
米メディアCNN travelでは「2018年に訪れるべき18の場所」の1つとして 日本から唯一「長野県」を選定 しています。長野県のほかには、カナダ・バンフ、マルタ共和国、カンボジア・ボタム・サコール国立公園、メキシコ・プエブラなどが選ばれています。
「そば」「温泉」「美しい雪」の聖地として長野県を紹介:地獄谷野猿公苑のニホンザルも注目の観光名所に
今回、CNN travelでは長野県を以下のように紹介しています。
- 長野県は、「そば」「温泉」「美しい雪」 の聖地である
- 1998年の冬季五輪の開催地として知られていたが、現在では国際的に有名な観光地 である
- 2020年の東京五輪の影響もあってか、山沿いの地域で多くのホテルが改装または新たにオープンしている
- 「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」「星野リゾート 界 アルプス」「ハウス オブ フィンユール白馬」「軽井沢マリオットホテル」などがおすすめ
- 白馬村のスキー場 だけでなく、多くの歴史的・文化的スポットにも着目するべき
- 特に17世紀から姿が変わっていない 「松本城」 はおすすめ
- 湯田中渋温泉郷の隣にある 地獄谷野猿公苑 では、温泉に入っているサルを見ることができる
このように、「そば」「温泉」「美しい雪」 などが長野県を訪れるべき観光地として選定した理由になってるようです。
米大手メディア[CNN]((https://honichi.com/news/2017/11/24/americanmedia/)から2018年に訪れるべきスポットとして選定されている「長野県」。今年は例年以上の訪日外国人観光客の訪問が見込めるかもしれません。これまで長野県ではどのようなインバウンド対策をしてきたのでしょうか。
これまでの長野県ではインバウンド誘致を目的にどのような取り組みをしてきたのだろうか
①羽田空港から白馬村まで直結のバスも運行:スポーツツーリズム促進へ交通業界と連携
羽田京急バスとアルピコ交通東京株式会社は、京急リムジンバスの路線「羽田空港~白馬線」の運行を実施 しています。これは大人9,000円、小児7,000円、所要時間5時間30分で羽田空港国際線ターミナルから出発し、白馬地区までを直通で結ぶバスです。車内には無料Wi-Fiが完備してあり、通訳用のタブレット導入、車内モニターでの英語案内などインバウンド向けに言語対応も実施しています。
CNNでも紹介しているように、長野県・白馬村はウィンタースポーツの聖地 としてしられています。現に訪日オーストラリア人観光客の6人の1人は白馬村に訪れているともいわれ、欧米豪圏に特に大きな人気を集めています。「ウィンタースポーツ」というメインコンテンツを活かし、交通業界と連携し主要空港から直通のバスを運行、交通の利便性を向上させるすることで、多くのインバウンド誘致に成功している といえるでしょう。また、スポーツを観光資源とした旅行形態は「スポーツツーリズム」といわれ、近年のインバウンド業界で注目 されているものです。
交通業界でのスポーツツーリズム促進の動き:京急グループ、ウィンタースポーツ向け新バス路線「羽田空港~白馬線」の運行を開始
年々増え続ける訪日外国人観光客の増加を受け、日本国内の各企業、自治体は訪日外国人観光客誘致の取り組みを行っています。訪日外国人観光客の訪日目的として、「日本食を食べること」「ショッピング」「日本の歴史・伝統文化体験」などが多い傾向にありますが、最近ではスキーや、登山、海水浴などを楽しむために訪日する訪日外国人観光客も増え、スポーツを観光資源とした旅行形態である「スポーツツーリズム」が脚光を浴び始めています。京急グループの羽田京急バス株式会社(以下、羽田京急バス)は、アルピコ交通東京株式会社...
東京五輪に向け、盛り上がりを見せるスポーツツーリズム:観光資源を組み合わせ、独自性のある地域づくり
2010年頃から、観光庁による取り組みがスタートし、近年、注目を集めているスポーツツーリズム。2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向け、さらに盛り上がっていくことが予想されます。 今回は、日本におけるスポーツツーリズムの動向、対象となる訪日外国人観光客などをご紹介します。 目次 スポーツツーリズムとは 古代オリンピックから存在する歴史の長い旅行形態 スポーツツーリズムに関する日本の動向 日本が目指すスポーツツーリズムのあり方とは 他の観光資源と組み合わせ、独自性の...
②現地では外国人インストラクターを雇用:英語のネイティブスピーカーによる外国語対応で訪日客の「言語の壁」を解消
先述の通り、長野県・白馬村はウィンタースポーツの名所としてしられます。現地には、日本人をめったに見かけないといわれるほど訪日外国人観光客が多く訪れています。特に訪日オーストラリア人観光客・訪日カナダ人観光客が多く訪れており、英語圏出身の訪日外国人観光客が多いことから、白馬村ではカナダ人やオーストラリア人など 外国人インストラクターの採用を積極的に行っています。
ネイティブスピーカー雇用することで外国語対応を進めており、長野県では訪日外国人観光客にとって言語の壁なしで良質なスキー場でウィンタースポーツが楽しめる環境が整っています。
接客時の外国語対応サービス、どれを使用すればいい?:これまで紹介してきたサービスをおさらい
観光庁の資料によると、訪日外国人観光客が旅行中に困ったこととして、「施設等のスタッフとコミュニケーションがとれない(英語が通じない等)」との回答が2番目に多い数値となっており、訪日外国人観光客は日本の外国語対応に不満を持っていることが把握できます。こうした問題を解決するべく、国内では多くのインバウンド向け外国語対応サービスが存在しています。今回は、これまで訪日ラボの記事で紹介してきた接客時に役立つ外国語対応サービスをおさらい。インバウンド誘致を検討している店舗や観光施設・自治体に役立つかも...
[まとめ編②]インバウンド対策で外国人雇用する際に知っておくべきこと
最近では訪日外国人観光客をより快適におもてなしするために、外国人雇用に乗り出す店舗や観光施設が増えています。外国人雇用する際にはそれぞれの国民性や価値観などに関して理解を深めることは重要です。そこで訪日ラボでは、「中国人」「台湾人」「香港人」「韓国人」「カナダ人」「オーストラリア人」「タイ人」「イギリス人」「アメリカ人」を雇用する際に注意すべきことなどに関して解説してきました。前回の記事([まとめ編①]インバウンド対策で外国人雇用する際に知っておくべきこと)の続編として、今回は、「カナダ人...
③少し変わった外国語対応で注目を集める長野県公式観光サイト「さわやか信州旅.net」
以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように、 長野県公式観光サイト「さわやか信州旅.net」では、インバウンド誘致を目的に少し変わった取り組みをしています。
例えば、国ごとに違ったサイト名を用意 しています。日本語では日本語では長野というキーワードを使用せず、「さわやか信州旅.net」という名称で「信州」というキーワードを全面に押し出しています。一方、英語版では「Go! NAGANO」というサイト名になっており、細かい地域名称を表示せずに全てのエリアを総称してNAGANOという観光地なのだという事をわかりやすく説明しています。また、サイト内では 画像を多用し、「長野ではどういったものがたのしめるのか」が訪日外国人観光客にとって視覚的にわかりやすくなっています。
ただ翻訳するだけじゃダメ!?長野県公式観光サイト【さわやか信州旅.net】に見るホームページの外国語対応のやり方
全国の観光協会、観光地や旅館などの宿泊施設など、情報発信をしたいインバウンドビジネスにとってインバウンド対応の大きな課題の1つであるホームページの外国語対応(多言語対応)です。しかしながら、いきなり始めるにしても何をすれば良いのか、実際にはわからないという担当者の方が多いのが実情ではないでしょうか。今回は訪日外国人観光客に人気の高い観光地である長野県の公式観光サイト「さわやか信州旅.net」の外国語対応を例に見てみましょう。 目次長野県に訪れる訪日外国人観光客数長野で人気の観光名所長野県公...
まとめ:2018年のインバウンド地方誘致 主役は長野県に?!
CNN travelでは、「2018年に訪れるべき18の場所」の1つとして日本から唯一「長野県」を選定しています。「そば」「温泉」「美しい雪」といった観光資材が高評価 であった模様です。また、長野県ではこれまでに多岐にわたるインバウンド対策を行っており、こうした取り組みが評価された形ともいえるでしょう。2018年には例年より多くの訪日外国人観光客が長野県に訪れるようになるかも しれません。
「雪」に感じる魅力 アジアと欧米で全く違うことが明らかに:アンケート調査からわかる訪日外国人にとっての東北 求められる観光地としてのPRとは
訪日外国人観光客にとっては未だに日本観光=ゴールデンルート、つまり、東京・箱根・富士山・名古屋・京都・大阪という日本の人気5都市を巡るルートの人気が高い 状況です。しかしながら、政府目標である2020年に4000万人の訪日外国人を呼び込むためには、既存のゴールデンルート以外の地方部への訪日外国人観光客の誘致が必須 と言われています。そうした背景の中、日本人にはお馴染みの観光地の1つである 東北地方 が、訪日外国人観光客にどのように認知されているのかという内容について、株式会社日本投資政策銀...
「雪」に感じる魅力 アジアと欧米で全く違うことが明らかに:アンケート調査からわかる訪日外国人にとっての東北 求められる観光地としてのPRとは
訪日外国人観光客にとっては未だに日本観光=ゴールデンルート、つまり、東京・箱根・富士山・名古屋・京都・大阪という日本の人気5都市を巡るルートの人気が高い 状況です。しかしながら、政府目標である2020年に4000万人の訪日外国人を呼び込むためには、既存のゴールデンルート以外の地方部への訪日外国人観光客の誘致が必須 と言われています。そうした背景の中、日本人にはお馴染みの観光地の1つである 東北地方 が、訪日外国人観光客にどのように認知されているのかという内容について、株式会社日本投資政策銀...
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<参照>
- CNN travel:18 best places to visit in 2018
- 朝日新聞:CNN「訪れるべき場所」に国内1カ所 見逃せぬのは…
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2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
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初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
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- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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