これぞ「外国人視点」アメリカ人UIデザイナーが訪日旅行時に気になった10個のこと:日本人にとっての「日常」は外国人にとっての「非日常」

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アメリカ・サンフランシスコ在住のUIデザイナー、Marcin Wicharyさんは、Twitterアカウント(@mwichary)にて 自身の訪日旅行中に感動したこと、驚いたことに関して300ツイートのスレッド方式で紹介 しています。食などの日本文化というよりもUIの観点から目を引いた部分のみをピックアップしています。訪日アメリカ人観光客から見た日本はどのように映っているのでしょうか。 いくつかのツイートをご紹介します。

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①地下鉄車両内のアニメーションがすごく便利!

Twitterに投稿された、アメリカのUIデザイナーが日本で驚いた、もしくは感動したもの5
▲日本で驚いた、もしくは感動したもの5:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/958981345165787136)

和訳:東京の地下鉄では、駅に止まる際にアニメーションで自分が乗車している車両の位置や路線図など情報を与えてくれるんだ。少しやりすぎ感もあるけど、とても便利なものだよ。

地下鉄内の 小型電光掲示板の多言語表示は便利なもの であったようです。東京メトロを初め、日本の鉄道会社では多言語表示や無料Wi-Fiの増設など多岐にわたるインバウンド対策を実施しています。

インバウンド受け入れを進める東京メトロ:銀座線で訪日客向け無料Wi

訪日外国人観光客の増加を背景に、国内の交通業界では訪日外国人観光客受け入れ環境の整備を進めています。以前の記事でもご紹介したように、鉄道業界でも外国語対応や、訪日外国人観光客向け観光案内所の拡充、地域の特色を活かしたインバウンド向けサービスの提供など、さまざまな取り組みを開始しています。東京地下鉄株式会社(以下、東京メトロ)でも、訪日外国人観光客向けに、あらたなサービスを開始します。<関連記事> 目次東京メトロ、銀座線の車両内でインバウンド向け無料Wi-Fiサービスを開始2016年度末まで...

②飲食店の券売機のシステムがおもしろい!

Twitterに投稿された、アメリカのUIデザイナーが日本で驚いた、もしくは感動したもの17
▲日本で驚いた、もしくは感動したもの17:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/959022714810806272)

和訳:おもしろいシステム。レストランの店頭でチケットを購入してそれを店内にいるスタッフにあげるんだ。チップは必要ないし、食べ終わったらただ立ち上がってお店から出るだけ?

日本では一般的な 飲食店の券売機のシステム。訪日アメリカ人にとっては 少し珍しいもの であったようです。しかし、以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように券売機の利用は、人によってはわかりづらいシステムにもなっています。

もう日本はコリゴリ!?2017年に訪日客が最も日本に「がっかり」したことと、その対応策とは?2018年に向けてインバウンド業界が踏まえておく

2020年の訪日外国人観光客4,000万人誘致を目指し、これまで官民一体となったインバウンド対策が進められてきました。以前の訪日ラボの記事でもご紹介したように、2016年に訪日した外国人観光客のうち約30%が「訪日旅行中に困ったことはなかった」と感じており、 インバウンド受け入れ環境は年々改善してきている

③日本の自動販売機がものすごく親切!

Twitterに投稿された、アメリカのUIデザイナーが日本で驚いた、もしくは感動したもの22
▲日本で驚いた、もしくは感動したもの22:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/959151838464389121)

和訳:ここまで利用した全ての自動販売機は、投入したお金の総額に応じて、どのドリンクが購入できるのかをライトをつけて教えてくれている。

訪日外国人観光客にとっては 一種の観光資源ともなっている日本の自動販売機。日本国内には552万台の自動販売機が存在しているといわれ、日本は「自販機大国」ともいわれます。入れたお金に応じてボタンが光るシステムは訪日アメリカ人にとって興味深いものであったようです。

インバウンド向け多機能な自動販売機/多言語対応やフリーWi

外国人観光客にとっての訪日旅行のだいご味の一つに、日本の日常生活があります。自動販売機もその一つです。購入体験以外にも、何かを飲食したい際のニーズを満たすという側面も当然あります。日本語のわからない外国人でも自販機を利用できるよう、メーカーは外国語に対応したインバウンド自販機も展開しています。都心から田舎まで全国に存在する「自動販売機」は、利便性はもちろん、日本の治安の良さを強く印象付けるケースもあるようです。ダイドードリンコはこうした自動販売機のインバウンド対策として、2016年4月より...

④東京の建物はあんまりおもしろくないかも?

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▲日本で驚いた、もしくは感動したもの48:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/959328042790264832)

和訳:ここまで見た東京の現代的な建築物にはすごくがっかり。全部こんな感じのデザインなんだ。まったく意味もなくただ積み重ねられているような。

東京の現代的な建築物は、あまり魅力的には映っていないようです。訪日外国人観光客が求める「伝統的な日本らしさ」と日本人が好む「現代的な日本らしさ」にが大きな違い があるのかもしれません。

木製の手作り自販機を設置?石見銀山に学ぶ「景観づくり」の重要性とは?インバウンド誘致するなら「和」をイメージした景観整備から始めよう

訪日外国人観光客を呼び込みたい自治体や観光協会にとって 地域の特色や魅力を最大限に伝えるため、その土地にあった「景観づくり」をすることは重要なことです。 世界遺産にも登録される石見銀山では少しユニークなかたちで景観を守っています。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションの資料を無料でダウンロードする「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする「インフルエンサープロモーション」の資料を無料でダウンロードする「SNSプロモー...

⑤日本の地下鉄の「駅ナンバリング」が便利!

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▲日本で驚いた、もしくは感動したもの62:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/959628169228689409)

和訳:それぞれの東京メトロの駅はアルファベットと番号で振り分けられているんだ。例えばE09みたいに。あと、もう通り過ぎた駅がグレーで表示されているのはわかりやすくて便利。他の路線でもこうなっているのかな?

東京メトロでは2004年から 「駅ナンバリング制度」を導入 しています。日本人と外国人の両方が理解できるアルファベットと数字を利用した駅ナンバリング制度は、訪日アメリカ人にもわかりやすいと好評のようです。

全国で進む「駅ナンバリング」さらにその先に求められる「駅」のインバウンド対策

訪日外国人にとって複雑でわかりにくいと言われる日本の駅、電車システム。海外の掲示板、インターネット上でも「ダンジョン」として紹介されることもある新宿や、ヒカリエのオープン&副都心線開通などで近年複雑化が加速した渋谷など、駅構内の作りがわかりにくいという事に加えて、漢字に加えて小さな英語表記しかない駅名表示も外国人にとってはわかりにくいものです。こうした駅名表示をわかりやすくすることを狙って導入されているのが 「駅ナンバリング」 です。2004年から導入している 東京メトロ に続き、昨年から...

⑥トイレが多機能すぎて興味深い!

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▲日本で驚いた、もしくは感動したもの135:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/962683537945063424)

和訳:ついにウォシュレットを試す勇気がでたよ。「マッサージ」というラスボスに出会ったときにね。

日本のトイレは、便ふた開閉、便座開閉、ビデ洗浄、乾燥などさまざまな機能を持っており、訪日アメリカ人にとってはこうした多機能なトイレは珍しいようです。中には利用に困惑してしまう訪日外国人観光客もいるため、TOTOら日本トイレメーカーではトイレ操作パネルのピクトグラムを統一化しています。

訪日客の1/4が困ってた!ウォシュレットのボタンアイコン統一でわかりやすさを追求:TOTOらトイレ操作パネルのピクトグラムを統一

昨今のインバウンド需要の拡大によって、あらゆるもののインバウンド対応が進んでいます。インバウンド対応といえば真っ先に考えられるのが多言語対応。しかしながら、多数の国の多数の言語を使う訪日外国人観光客向けに、快適な訪日旅行を提供するための言語対応としてはえ、英語への翻訳のみでは片手落ちです。そんな多言語対応について「言語に頼らない」インバウンド対応の例として、TOTOら日本トイレメーカーが行ったトイレ操作パネルのピクトグラム(絵記号)の統一化についてご紹介します。 目次TOTOら日本レストル...

⑦多言語表示の英訳が少し変?

Twitterに投稿された、アメリカのUIデザイナーが日本で驚いた、もしくは感動したもの168
▲日本で驚いた、もしくは感動したもの168:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/963045945595256832)

和訳:これが何を言わんとしているかわからないのもそうだけど、これを見た後にどう感じるべきなのかもわからないよ。

英語が母国語の国出身の人からすると 理解不能な英訳が、訪日旅行中には多く存在していたようです。「多言語表示の少なさ・わかりづらさ」は、近年の訪日外国人観光客が訪日旅行中に不満に感じた点として頻繁にあげられるものです。多言語表示をする際には、各種翻訳サービスなどを利用するのも一つの手かもしれません。

「訪日客が旅行中に困ったこと」ここ3年でどう変わった?観光庁のアンケート調査をまとめてわかった意外な事実

クールジャパン戦略の甲斐もあってか、

⑧Google翻訳での日本語変換はなかなか大変?

Twitterに投稿された、アメリカのUIデザイナーが日本で驚いた、もしくは感動したもの195
▲日本で驚いた、もしくは感動したもの195:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/963378970845626368)

和訳:Google翻訳はあんまり信用してなかったんだ。そして興味深いことにやっぱり翻訳はラフなものになってしまうね。(でも「ベリーボタン」(という翻訳)は気に入った!)

Google翻訳の機能の一部である 「Word Lens」。カメラで写した文字をオフライン&リアルタイムで多言語に翻訳できることからインバウンド業界でも注目が集まっていました。しかし、実際に訪日旅行時に利用してみたところ、正確には翻訳できなかったみたいです。

まるで「ほんやくコンニャク」カメラをかざすだけで翻訳できるグーグル翻訳の「WordLens」ついに日本語対応に!

昨日26日、Google(グーグル)はスマートフォンアプリ版「Google翻訳」をアップデートしました。このアップデートで、前回お伝えした「Google翻訳」のAR(拡張現実)技術を活用した「Word Lens」機能が日本語に対応しました。 [blogcard url=”https://honichi.com/12821”] [blogcard url=”https://honichi.com/12647”]   [cta_toc_upper_banner] 目次 カメラで写した文...

⑨無料Wi-Fiがいたるところに整備されている!

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▲日本で驚いた、もしくは感動したもの211:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/964636715821355008)

和訳:地下鉄の駅やレストラン、ショッピングモールなど無料のWi-Fiが至る所に整備されているね。すごく通信速度も速いし、こんな風に面白い絵と一緒にあらわされている無料Wi-Fiもあるよ。

「無料Wi-Fiの増設が必要」との声は頻繁に聞かれるものですが、彼の場合訪日旅行中に無料Wi-Fiの少なさは気にならなかった ようです。むしろきちんと整備されていると感じており、通信環境にもある程度満足しているようです。

孫氏「訪日客向け無料Wi

2020年の訪日外国人観光客数4,000万人を目指して国内ではインバウンド誘致への取り組みが加速しています。訪日外国人観光客向けのネット環境の不整備 は、日本のインバウンド市場が長年直面している課題であり、無料Wi-Fiの増設やプリペイドSIMの販売拡充などさまざまな対策が講じられています。そのような状況の中、ソフトバンクグループ株式会社代表取締役会長兼社長である孫正義氏は、少し意外な発言で日本のインバウンド市場をにぎわせています。目次「訪日客向けの無料Wi-Fiはなくすべき」 孫氏が発言...

⑩タクシーの運転手が英語で接客してくれた!

Twitterに投稿された、アメリカのUIデザイナーが日本で驚いた、もしくは感動したもの297
▲日本で驚いた、もしくは感動したもの297:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:アメリカのUIデザイナーMarcin Wicharyさんの投稿(https://twitter.com/mwichary/status/964769866350673920)

和訳:信号が赤で車が止まっているときにタクシーの運転手さんが英語を勉強していたんだ。だから彼は、タクシーを降りた後にまっすぐ行けばいいってことを自分に教えてくれたよ。

タクシー業界でも近年インバウンド受け入れを始めており、外国語対応を目的とした各種ツールの導入や英会話研修、決済手段の拡充、Uberとの提携などさまざまな取り組みが行われています。こうした取り組みの結果として、訪日外国人観光客が乗車した際もツイートの通り 外国語対応ツールを使ったおもてなしが実現 しています。

2018年

インバウンド業界ではタクシーは、空港や主要の鉄道駅から観光地までの交通を指す 「二次交通」 の手段として注目を集めています。しかしながら、三井UFJリサーチ&コンサルティングの資料によると、訪日外国人観光客のうち約6割がコストが高い故にタクシーを利用していません。 また、利便性に優れるUberやGrabなどのタクシーの配車アプリの利用が近年外国人観光客の間で流行していることから、インバウンド市場では逆風にさらされているという見方もできるタクシー業界。インバウンド対策としてどのような取り組み...

まとめ:日本人にとっては「普通」でも訪日客にとっては「興味深い」ものは多くありそう

今回は、Marcin Wicharyさんの訪日旅行に関するツイートから興味深いものをいくつかピックアップしてご紹介してきました。電車や駅の構造、飲食店の券売機、多機能型トイレなど 日本人にとっては「普通」と感じるものでも訪日外国人観光客には「興味深い」ものは多く存在 していそうです。全体のスレッドに目を通した印象だと、Marcin Wicharyさんは 訪日旅行と日本のUIデザインに非常に満足 しているようで、日本人の親切さとやさしさに感動したとの旨の投稿もしていました。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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