日本のインバウンド市場にとって中国や台湾、韓国など東アジアの国々は最大のターゲットでした。しかし、近年では経済成長が著しい東南アジアの国々や、消費単価が高く日本文化の体験に関心が高い欧米豪圏の国々もインバウンドビジネスで魅力的なターゲットとなっています。一方、上記で挙げた地域以外にも、マイナー市場とは言われますが、ターゲットとすべき地域は存在しています。今回は訪日スウェーデン人観光客に関して、知っておくべき情報、数字などをピックアップしてご紹介します。
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スウェーデンの基礎情報
まずは、スウェーデンという国に関して簡単に振り返ってみましょう。スウェーデンとは、北欧のスカンジナビア半島に位置する国です。面積は約45万平方キロメートルと日本の1.2倍にあたります。首都はストックホルムで人口は約1,000万人となっています。主要言語はスウェーデン語。信仰宗教としては福音ルーテル派が多数となっています。
スウェーデンの経済レベルはどれくらい?
2015年のIMFの調査によるとスウェーデンのGDPは、4,926億米ドルで、一人当たりのGDPは4万9,866米ドルとなっています。OECDの統計によると、スウェーデンの平均年収は4,914,420円です(日本の場合4,127,666円)。スウェーデンでの大まかな物価を把握するためにThe economistのThe Big Mac indexを見てみると、スウェーデンではビッグマックの値段は678円です。日本の場合は380円。物価は日本よりもだいぶ高いようです。
過去5年間の訪日スウェーデン人観光客数の推移
訪日スウェーデン人観光客の数は、2013年から2017年の過去5年間連続で増加し続けています。2013年には3.6万人であった訪日スウェーデン人観光客数は、2017年に1.4万人増にあたる約5.0万人まで増加しました。地理的に遠いものの、日本を訪れるスウェーデン人は着実に増加傾向にあることが把握できます。
過去5年間の訪日スウェーデン人観光客数の推移(月別)
JNTO(日本政府観光局)のデータをもとに、過去5年間の月別の訪日スウェーデン人観光客数を見てみると、スウェーデン人の訪日旅行のピークは3月~4月となっているようです。上記のグラフでもご紹介しているように、3月と4月は訪日外客数がもっとも増加する時期です。花見でにぎわう時期の訪日客数が多いことから、「お花見」を楽しみに訪日するスウェーデン人も一定数いそうです。加えて、教育機関の夏休みにあたる7月と秋休みにあたる10月にも訪日外客数が増加します。
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近年、日本のインバウンド市場のターゲットは多様化 しています。以前であれば「爆買い」で名高い訪日中国人観光客が最大のターゲットでしたが、近年ではよりディープな日本文化の体験を求める欧米圏の訪日外国人観光客も注目度の高いターゲット層になっています。特に訪日客数の伸びが著しい東南アジア圏の訪日外国人観光客は、2018年以降注視していくべきターゲット なのかもしれません。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?「調査・リサーチ」の資料を無料でダウン...
インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?
<参照>
- 外務省:スウェーデン基礎データ
- OECD. stat
- JNTO(日本政府観光局):訪日外客数
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