ソーシャルバイヤーとは|代理購入・市場規模・中国市場へのアプローチとして必要な4つの理由を解説

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

ソーシャルバイヤーとは、一般消費者が必要としている海外商品を代理で購入し、購入手数料を上乗せして販売することで利益を上げる「代理購入者」を指します。

ソーシャルバイヤーの代表例として、中国人の転売でしょう。中国市場において、様々な日本ブランドの製品は多くのニーズがあります。

そのため、このソーシャルバイヤーの存在が中国市場と日本製品の橋渡しになると期待されています。

この記事では、ソーシャルバイヤーについて、またソーシャルバイヤーインバウンド市場で注目される理由・日本製品の販売に貢献する理由を解説します。

「訪日ラボ」の最新インバウンドノウハウが配信されるメルマガに登録する

ソーシャルバイヤーとは

ソーシャルバイヤーとは、一般消費者が必要としている海外の商品を代理で購入し、購入手数料を上乗せして販売することで利益を上げている、いわゆる「代理購入者」です。また、ソーシャルバイヤーによるこうした行為は購入代行とも呼ばれています。

中国では盛んに行われており、中国語では 「代購(ダイゴウ)」「海淘(ハイタオ)」 といいます。

代理購入には2つのパターンがあります。

  • 事前に代理購入者が希望者を集め、希望購入商品をヒアリングした上で訪日&購入するパターン
  • 売れ筋商品(例:神薬)を爆買いし、中国国内のオークションサイトなどで転売するなどの「転売屋」のようなパターン

ソーシャルバイヤーは、基本的には海外でしか買えない商品を購入したいニーズに応える形で買い付けを行います。同時に、実は中国国内で購入できる海外製品の買い付けにおいても、ソーシャルバイヤーの需要があります。

これはどういうことかというと、同じ製品でもソーシャルバイヤーから購入した方が安くなることがあるということが影響しています。

現在中国では、海外製品の正規輸入品を中国国内で購入しようとすると、 関税や増値税(≒日本での消費税)、消費税(≠日本の消費税、いわば「贅沢税」のようなもの)そして商社のマージンが載せられ、非常に高額になります。

ところがソーシャルバイヤーが代理購入した商品の場合、個人輸入に該当するため、これらの諸税がかからなくなる、ないしは安くなるので、消費者は安価に海外製品を購入することができます。そのため、ソーシャルバイヤーが中国国内で販売されている製品を、海外で大量に購入することもあります。

中国市場の先読みの指標、ソーシャルバイヤーとは

2015年の新語・流行語大賞に選ばれた「爆買い」という言葉は、訪日中国人観光客が品物を大量に購入していく様子を表したものです。そのような「爆買いは訪日中国人観光客によるもの」というイメージが強い一方で、爆買いをしていたのは実は観光客だけではなく「ソーシャルバイヤー」と呼ばれる転売目的の人も多くいたといわれています。今年の初め、中国ではこうした個人の輸入代行を行うソーシャルバイヤーの納税義務を強化しました。これを受けて複数の著名な日本メーカー、ブランドや、百貨店の売上が減少しています。今後も...

なぜインバウンドで注目を集めるのか

ソーシャルバイヤーは、中国向けインバウンドビジネスにおいて注目されています。その大きな理由は、ソーシャルバイヤーの抱えるマーケットの大きさです。現状と主な理由についてまとめます。

ソーシャルバイヤーの市場規模は19兆円以上

ソーシャルバイヤーは、海外旅行が盛んになっていく中で増え、特に中国市場で盛んになってきました。

世界的な情報調査会社であるニールセンの調査によると、そのようなソーシャルバイヤーの市場規模は2015年時点で19兆円にのぼります。特に中国では、中国国内の消費者が欲しがる商品をバイヤーが代理で購入し販売するというビジネスモデルがすでに社会に浸透しています。代理購入での購入者数は2013年に1,800万人だったのが2015年には 約2倍の3,560万人になったというデータもあります。

知人や信頼のおける人物の発信=口コミ

ソーシャルバイヤー浸透の背景にあるのは、中国人には「知人や信頼のおける人物の発信=口コミ」 から情報収集する傾向があるためです。大手企業や政府の情報は信用できないという中国人は考えているようです。

また、ECでの買い物の際も、取引相手が「信用」のおける人物であるかどうかが購買行動の重要な指標となっています。

このような状況から中国ではソーシャルバイヤーが人気になったようです。

中国ECアプリの小紅書(RED)とは

中国ではあらゆるサービスがオンライン化しており、ショッピングもスマホで完結するECが人気です。ECの2大巨頭はアリババの「タオバオ」「Tmall」そして京東の「JD.com」ですが、その他にも多様化する消費者のニーズにこたえるECプラットフォームが存在します。こうした細分化されたECサービスのうちの一つが、小紅書(RED/シャオホンシュ)です。情報収集チャネルとしても活用されているこのECは、スマートフォンのアプリでサービスを展開しています。そしてその人気は日本でも徐々に知られつつあり、日...

微店(YouShop/ウェイディエン)とは?中国最大級CtoCコマースアプリへの出店方法・機能・インバウンド市場に影響する越境ECトレンドを

微店(YouShop/ウェイディエン)とは、中国最大級CtoCコマースアプリです。2019年1月スタートした中国電子商取引法により、日本で爆買いした商品を中国に持ち帰って売るソーシャルバイヤーの中には活動を停止する人たちも現れています。同時に中国政府は、越境ECでの海外製品に関する1回あたりの購入金額の上限を緩和しました。今後はソーシャルバイヤー経由ではなく、越境ECプラットフォームの正規出品商品が海外製品の主要な流通ルートになっていくと考えられます。この記事では、越境ECサービスを提供し...

ソーシャルバイヤーが日本製品販売に貢献する4つの理由

ソーシャルバイヤーは情報発信の場としてSNSを利用しています。最近では徐々に認知が高まっているところですが、実は中国では政府の規制によりFacebookやTwitterといった世界的に利用されているSNSにアクセスすることができません。

代わりに使われているのが微博Weibo)や微信WeChat)といった中国独自のSNSです。これらは消費者にとって重要な情報収集チャンネルです。こうした中国独自のインターネット環境があり、日本製品を売る場合にもソーシャルバイヤーを活用することが有効な手段となってきます。

ソーシャルバイヤーが日本製品の売上に貢献する4つの理由を説明します。

1. 自社製品を中国人に認知してもらえる

人気のソーシャルバイヤーには10万人以上のフォロワーが付いていることもあり、中国市場に参入するためにはソーシャルバイヤーに口コミで情報を発信してもらうことがとても有効な宣伝方法となります。ソーシャルバイヤーに商品の特徴やメリットなどを理解してもらい、中国で売れると判断してもらえれば一気に情報が拡散されます。

2. 気軽に買える窓口=消費促進

WeChatはLINEのようなメッセージ送信ができるアプリですが、ショッピング機能や決済機能もあるため、バイヤーと消費者がメッセージのやりとりをするだけで売買を成立させることができます。消費者にとっても、商品の購入が手軽にでき、歓迎されます。

3. 輸出手続きはソーシャルバイヤー自身が行う=手間がかからない

メーカーがECモールに出店する場合には、基本的にはメーカーが手続を行ったり、代行に任せる場合にもその在庫状況などを管理する必要があり、販売個数が増えるにしたがって作業も増えてしまいます。

ソーシャルバイヤーの場合は、多くの場合、ソーシャルバイヤー自身で輸出作業を行うため、販売個数が増えたとしてもメーカーの負担が増えることはありません。

4. 中国での越境EC展開のためのテストマーケティング

ソーシャルバイヤーによる自社製品の販売を通じて、中国市場の製品に対する反応を知ることができます。

自社製品をソーシャルバイヤーの情報拡散力をもってして、自社製品が、いつ、いくらくらい、どれぐらいのペースで売れるのかという貴重なデータを集積することができます。

こうした販売実績の各種データは、テストマーケティングを行って収集するデータに等しく、中国越境EC展開の第一歩にもなります。

【2019年最新/保存版】中国EC人気サイトランキング5選

日本の日常でもECの利用が増えてきています。海外でも同様の傾向があり、インバウンド市場でも自社商品の購買チャネルとしてECの利用価値はますます高まっています。海外のECサイトを正しく利用することは、市場を広げ、売り上げを上げていくために重要になってくると考えられます。この記事では訪日旅行に関連した市場の中でもひときわ大きな存在感を持つ「中国」のECサイトについて解説します。目次越境ECとは?「旅アト」との関係は?そもそもECとは?越境ECとは?そのメリットは?越境ECと深い関係にある「旅ア...

ソーシャルバイヤーの存在が中国市場と日本製品の橋渡しに

ソーシャルバイヤーを利用して中国市場に参入する最大のメリットは、すでにソーシャルバイヤーをフォローする何万人もの消費者(フォロワー)に、直接自社製品の情報を届けられるということです。

日本の製品は安心感や信頼があり、中国人にとても人気ですが、消耗品など繰り返し購入するものはその都度日本に来て購入するわけにもいかず、ソーシャルバイヤーから買うという中国人も少なくありません。

消耗品だけでなく、ベビー用品、お菓子、化粧品など、様々な日本ブランドの製品に中国市場のニーズがあります。こうした需要にダイレクトにアプローチできるソーシャルバイヤーとのコネクションは、メリットこそあれデメリットはほぼなく、越境EC展開を考える場合に活用することも検討に値するでしょう。

訪日ラボおすすめのセミナーをご紹介

インバウンド市場の最新動向がわかる訪日ラボおすすめのセミナーをご紹介します。

2024年のインバウンド動向とデジタルプロモーション

昨年12月、JTBが2024年の旅行動向見通しを発表し、 訪日外国人旅行者がコロナ前の2019年を上回る過去最多の3,310万人に達するとの予測を立てました。

インバウンド市場が回復の動きを見せる中、訪日外国人を集客するために、どのような対策をすべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで本セミナーでは、訪日外国人の集客支援を行う2社にて、 2024年のインバウンド動向とデジタルプロモーション成功のポイントを独自の視点から紐解いていきます。

【訪日外国人の行動データと口コミデータで紐解く】2024年のインバウンド動向とデジタルプロモーション

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに