【日本人の4倍】インド人の60%がフライト中隣席に話しかける:日本人vs外国人のコミュニケーションの違いを分析

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近年、ますます活性化していく国際化社会の中で、日常生活の中でも外国人と接する機会が増えています。

自分とは異なる文化や価値観をもつ彼らの行動に驚いた経験のある人もいるでしょう。反対に、日本の常識は海外では非常識になることもあります。自分が良かれと思って行動したことも、相手の常識内では失礼にあたる行動かもしれません。自分の中の常識を押し付けると、トラブルが発生する可能性もあります。

今回は、日本と世界の常識を比較した「フライト内コミュニケーション」(エクスペディア)の調査をご紹介します。


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世界一話しかけるインド人と、話しかけない日本人

世界最大級の総合旅行サイト・エクスペディアの日本語サイト、エクスペディア・ジャパンは、1年以内に飛行機に乗り、かつホテルに宿泊した世界23カ国の男女18,237名を対象に、「フライト内コミュニケーションに関する意識」の国際比較調査(エクスペディア)を行っています。

この調査の結果「機内で隣の人に話しかける」割合が世界で一番高かったのは、インドで60%と分かりました。

次いで多かったのが、メキシコ59%、ブラジル51%、タイ47%、スペイン46%と続き、陽気でおおらかなイメージが強い国が上位にランクインしています。

一方で、日本人の場合、機内で隣の人に話しかける割合はたったの15%で、世界最低の割合となりました。見ず知らずの人との機内コミュニケーションに対して、消極的な国民性であることを示しています。日本以外の下位5国は香港24%、ドイツ26%、オーストリア27%、韓国28%という結果で、20%を下回ったのは日本のみでした。

会話だけじゃない、コミュニケーションに消極的な日本人

同調査によれば、機内において「頭上の棚に荷物を入れるのを手伝う」割合においても、上位の欧米各国はおよそ半数の人が「手伝う」と回答しているのに対し、日本は24%の最下位という結果でした。

また、その他のコミュニケーション「機内で他人に旅行のおすすめを教えてあげる」「セキュリティチェックの順番を譲る」などをしたことがあるかという質問においても世界で最下位という結果になっています。同時に、「どの行為もしたことがない」という回答も、世界で最も高い61%の割合になりました。

このように日本は、他国と比較すると、空港や機内で知らない人とのコミュニケーションに消極的であることが分かります。

こうした振る舞いは、消極的な国民性と理解されずに、日本人の国民性として「気が利かない」「不親切」と解釈されている可能性があります。重い荷物を頭上に入れるのに苦労している人がいれば、少し勇気を出して、手を貸してあげる親切心は必要かもしれません。

騒音に敏感な韓国人

同社の世界23カ国の男女18,237名を対象とした「グローバル・トラベル・マナー」のアンケート結果では、韓国人旅行者は「休息を妨害する騒音」に特に敏感に反応することが分かりました。

「おしゃべりな乗客の隣の席を敬遠する」割合が87%、「子供が泣いたら親が謝罪するべき」と考える割合が56%と騒音に敏感な人が多い印象です。

また、困った状況の対処法として、85%が「乗客・乗務員とは言い争わない」と回答し、もし問題が起きた場合は75%が「乗務員と従業員を通して解決する」という意見が世界平均よりも高い結果となりました。

先のエクスペディアの調査結果では、韓国も日本と同様に「機内で隣の人に話しかける」割合は3割以下と低くなっています。韓国人も、知らない人とのコミュニケーションには消極的で、抵抗感があるようです。

仲間はシンガポール人「通路側が好き」

「フライト内コミュニケーションに関する意識」の国際比較調査の一つ「機内でどの席を好むか」という質問に対して、日本人の50%が通路側を選ぶと回答しています。通路派の人は「お手洗いに行きやすいから」(79%)「通路に出やすいから」(54%)「他の人を邪魔しないから」(47%)などを上位理由として回答しており、寝ている人を起こすことや自分が通路に出たいときに他人に移動してもらうことに抵抗があるためだと思われます。

この結果を世界的に見てみると、通路側が半数以上になった国は、シンガポール53%のみで、窓側より通路側を好む国は日本とシンガポールの2か国だけのようです。

窓側の座席を好む割合が多かった国は、インド、ブラジル、タイ、メキシコ、スペインおいった「機内で知らない人に話しかける」割合が高い国々です。他人とのコミュニケーションに抵抗が少ないため、窓側を選びやすいのかもしれません。

まとめ:具体例から異文化理解をすすめる

今回の空港や機内においてのコミュニケーション方法を比較しただけでも、これだけ国によって対応や価値観が異なっています。

文化的背景から生じる「違い」は、受け入れることは時には難しいものです。それでも、拒否するのではなく、「違いがあることは当たり前」という意識で向き合うだけでも、相手に与える印象は大きく変わります。

違和感を抱く場合にはまず、相手の人となりやコミュニケーションの違いを把握するように努めてみることも一つの手です。こうした意識や態度は、日本の文化的成熟度を示すだけでなく、今後日本に増えていくインバウンド客の旅行体験をより一層立体的なものにするでしょう。

<参照>

世界23ヶ国 「フライト内コミュニケーション」に関する国際比較調査 日本人は世界一、機内でのコミュニケーションに消極的

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000196.000003373.html

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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