京都府インバウンド事例3選|トリップアドバイザーで人気の名所・見所ランキング

公開日:2020年01月21日

中華圏の新年である春節まであと5日と迫り、日本国内でますます多くの訪日中国人の姿が見られることが予想されます。2019年の中国国内では、京都に似せた街を作ろうプロジェクトもスタートしているほど、京都に対する憧れや愛着は高まっているようです。

京都人気は、中国市場だけに限りません。

米国の大手旅行雑誌「Condé Nast Traveler」誌が2019年10月7日に発表した読者投票ランキング「世界で最も魅力的な大都市のランキング」において、4年連続第1位の「東京都」に次いで、「京都府」が 2年連続で第2位となりました。

同じく、米国大手旅行雑誌「Travel + Leisure 」の読者投票においては、「人気観光都市部門」で京都府が8年連続トッ プ10入り(第8位)を果たしています。

京都は世界中の各都市と比べても、人気が高い観光地であることがわかります。

今回は改めて京都のインバウンド需要を解説し、市内の人気の観光地を紹介します。

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2018年の京都のインバウンド需要は?

京都府への訪日外国人の訪問率や訪問者数、宿泊者数から、京都府のインバウンド需要を見ていきます。

そして、その需要をくみ取るべく対策が進んでいる京都府の訪日外国人向けのインバウンド対応について紹介します。

訪日外国人観光客にも人気の観光地

観光庁訪日外国人消費動向調査によると、京都府の訪問率は約26%であり、東京、大阪、千葉に次いで全国第4位です。

訪問率と訪日外客数を元に計算したところ、2018年の京都府への訪問者数は約803万人です。

東京、大阪、千葉には羽田空港、関西国際空港、成田空港の国際線が運航する空港があり、その付近にはディズニーランドやユニバーサルスタジオといったアミューズメントパークもありますが、京都府にはそのような空港や大きな商業施設がないにも関わらず、訪日外国人の訪問者数は全国で4番目です。

それだけ京都府での観光を目的に多くの外国人が訪れていることがわかります。

京都府のインバウンド需要

日本でも随一の観光都市である京都を擁する京都市は、訪問率27.50%で全国第4位にランクインしています。平均泊数は2.4泊と全国平均以下であるものの、その訪問数の多さから、宿泊人泊数も全国4位に食い込んでおり、宿泊需要も掴んでいることが数値からもわかります。

インバウンド対応も進んでいる

京都府の訪日外国人向けのインバウンド対応について見ていきます。

京都府のJapan Free Wi-Fi登録施設は5,369施設であり、全国第7位です。

それに加え、観光庁が提供しているJapan Free Wi-Fiだけではなく、「KYOTO Wi-Fi」や「京都三条会商店街Wi-Fi」などの京都府・京都市が事業者と連携して提供するものもあり、さまざまな場所でWi-Fiが整備されています

そして、JNTO認定の外国人観光案内所設置数は45施設あり、東京、北海道、静岡、大阪に次いで全国第5位です。

サービスの品質を見える化するための規格認証制度である「おもてなし認証規格」の登録事業者数は566件で、こちらは全国第12位です。

免税店の数は1,783店舗で、全国第8位となっています。

一つ一つのランキングで見ると順位は高くないですが、包括的なインバウンド対応としては全国でも高い水準となっています。

トリップアドバイザーの京都市の名所・見どころランキングを紹介

トリップアドバイザーに投稿されている訪日外国人の口コミから京都府の名所・見どころランキングを紹介します。

トリップアドバイザーとは、旅行者から寄せられる口コミ情報を基に構成される世界最大級の旅行コミュニティサイトで、毎月4億9,000万人に利用されています。

伏見稲荷大社

伏見稲荷大社は全国に点在する稲荷神社の総本社で、五穀豊穣を司る稲荷神が祀られています。商売繁盛、家内安全の神としても厚く信仰されています。

稲荷山の山頂まで続く神秘的で壮観な赤い千本鳥居が注目され、人気のスポットになっています。

TripAdvisor上では5点満点中 4.5点の高評価 を受けています。

・Certainly must see- beautiful shrine with rows of torii gates.
日本語訳:連なる鳥居と美しいお寺は絶対に見るべきです(カナダ在住男性)
▲[伏見稲荷大社:画像]
▲[伏見稲荷大社:画像]

インバウンド人気観光地ランキング1位「伏見稲荷大社」の人気の理由・インバウンド対策とは

伏見稲荷大社は、京都府京都市伏見区深草藪之内町68に位置する神社です。朱色の鳥居が連なる伏見稲荷大社は、その幻想的な雰囲気から訪日外国人にとって人気の観光スポットとなっています。

清水寺

清水寺は東山区の音羽山麓に位置し、現代から遡ること約1,200年前の778年に開創されました。

大きな慈悲を象徴する観音像を祀ったのが始まりと言われています。

現在では、山の斜面にせり出すように建てられた「清水の舞台」が有名であり、そこからは美しい京都市街地が眺められると人気です。

TripAdvisor上では5点満点中 4.5点の高評価 を受けています。

・One of the most popular temple must visit when you have trip to Japan, especially on Spring Season. You can see beautiful cherry blossom.
日本語訳:訪日旅行時にトップクラスで人気の観光地です。特に春の清水寺は桜も一緒に楽しむことができるからとても美しいです。(インドネシア在住 性別不詳)
▲[清水寺:画像]
▲[清水寺:画像]

インバウンド人気観光地ランキング6位「清水寺」の人気の理由・インバウンド対策とは

清水寺とは、京都府京都市東山区清水にある寺院です。日本屈指の観光名所で毎年多くの訪日外国人が清水寺を訪れています。

金閣寺

金閣寺は1397年に将軍足利義満の住まいとして建立されました。正式には鹿苑寺という名称ですが、内装、外装ともに金箔で覆われていることから金閣寺と呼ばれています。

1994年に世界遺産「古都京都の文化財」の構成資産として登録されました。

その煌びやかな外装が美しいと人気です。

TripAdvisor上では5点満点中 4.5点の高評価 を受けています。

・This temple will literally take your breath away! It is so magical and beautiful and you feel such an overwhelming sense of love and peace! I have never been so moved by a building in all my life but Kinkakuji Temple is an enigma, simply beautiful!
日本語訳:金閣寺は素晴らしいものでした。神秘的で心が洗われる気持ちになります。建物にこんな気持ちにさせられるのは生まれて初めてでした。金閣寺はすごく不思議なものです。(オーストラリア在住 性別不詳)
▲[金閣寺:画像]
▲[金閣寺:画像]

インバウンド人気観光地ランキング8位「金閣寺」の人気の理由・インバウンド対策とは

金閣寺の正式名称は「鹿苑寺」です。金閣寺(鹿苑寺)は、京都市北区に位置する臨済宗相国寺派の寺であり、訪日外国人に人気の観光スポットです。

京都府のインバウンド事例を紹介

京都府の人気はとどまることを知らず、年々訪日外国人の数は増えています。

そうした京都府がインバウンドを取り込むために行なう施策を紹介します。

海の京都DMOがインバウンド向け企画乗車券を発売

京都府および北部7市町で構成される海の京都DMOは、訪日外国人に海の京都エリアも周遊してもらえるよう、インバウンド向け企画乗車券「海の京都 天橋立・伊根フリーパス1Day/2Days」を発売しました

一般的に京都というと、京都市内や宇治などのエリアがイメージされがちですが、京都府には日本海側に面する「海の京都」があります。

海の京都DMOでは、京都府に訪れている外国人を天橋立・伊根地域に取り込み、インバウンドの拡大を進めています。

このフリーパスでは、京都丹後鉄道線内全区間に乗り放題のほか、伊根湾めぐり遊覧船などがセットになって、天橋立・伊根エリアをお得に観光できます

券面は英語、繁体字、ハングルの三種類を販売しており、サービス内容の説明がそれぞれの言語で表記してあり、対象となる訪日外国人への配慮がなされています。

また、一般社団法人Tangonianと連携し、訪日外国人旅行者受入施設を対象に「海の京都訪日インバウンド受入サポートサービス」を行っており、無料での訪日外国人旅行者受入に関する相談や有料での様々なサービスを展開しています。

混雑緩和

京都府への観光客数が増えるに従って、観光客の混雑が課題となっていました。

そこで、京都市は「京都観光振興計画2020」を発表し、混雑緩和の対策として、時間、季節、場所の3つの分散化を進めています。

  • 時間帯の分散

時間帯の分散では、朝観光・夜観光の推進をしています。

朝観光では、朝参りや朝詣で、早朝座禅体験、朝市での買い物、料亭や喫茶店での朝食、夜観光では、夜の拝観や夜景鑑賞、京舞鑑賞、京懐石を味わうといった楽しみ方があります。

朝と夜それぞれの良さをアピールする取り組みが行われています。

  • 季節の分散

季節の分散では、閑散期への対策が取られています。

2017年の京都市の「京都観光総合調査」によると、月別の宿泊客数では4月が最も多く,次いで5月、10月となっています。一方, 1月、2月の宿泊客数が少なく、特に冬の時期への取り組みが行われています。

京都市及び京都市観光協会では、1月から3月にかけて、JRグループ6社共同によるキャンペーンとして、「京の冬の旅」を実施しています。

  • 場所の分散

場所の分散では、市内全域への観光客の分散化と地域活性化が進められています。

一部観光地に集中している観光客を京都市内全域へ分散させるため、京都市と京都市観光協会では「とっておきの京都~定番のその先へ~」プロジェクトに取り組んでいます。

ホームページでは、地元住民や観光客がそれぞれの「とっておきの京都」を投稿・共有できるコンテンツを中核として、各エリアの魅力や観光情報、地域のイベントなどを情報発信しています。

京都工房コンシェルジュ

京都工房コンシェルジュとは、京都市の産業観光局商工部伝統産業課が運営する「本物の体験」を望む方々と職人さん・伝統工芸の工房をつなぐ工房紹介専門サイトです。

具体的には、ホテルや旅行代理店などの観光事業者や個人などに、京都のものづくりを体験できる伝統産業工房を紹介する役割を担っています。

職人さんたちとのネットワークを活かして、国内外から京都を訪れる観光客に、通常は非公開の伝統工芸の工房見学と体験を特別に紹介しています。

制作体験できる京都の伝統産業は、西陣織や京友禅、京漆器、清水焼、薫香など約60種類から選ぶことができます。

サイトは日本語表記と英語表記があり、写真やイラストが多いため、訪日外国人にもわかりやすくなっています。

訪日外国人コト消費の需要が増加しているため、こうした京都ならではの体験を紹介するサイトはインバウンド に大きくつながるでしょう。

コト消費の需要に合わせた対策

今回は京都市で人気の観光地を紹介し、京都府で行なっているインバウンド対応について紹介しました。

京都の伝統の中に新たな文化が生まれている点が訪日外国人に人気な理由でしょう。

そして、京都府はそうした訪日外国人の需要を汲み取り、プロジェクト単位での取組みやサイト運営など積極的にインバウンド対応を行なっていることがわかりました。

体験が重視されるコト消費にうまく対応したインバウンド対策を行うことで訪日外国人により楽しんでもらうことが可能になるでしょう。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!