【海外の反応】2021年7月開幕が決定!ドイツ人は史上初のオリンピック延期に「もう少し早く決断できたのでは」

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※新型コロナウイルスのパンデミックを受け、東京オリンピック(五輪)・パラリンピックは1年程度の延期が決定しました。詳細な日程、選考基準などは、公式情報が発表され次第、順次更新します。

3月24日、東京オリンピック・パラリンピックの開催が延期されることが決定しました。30日夜の大会組織委員会は記者会見では、2021年夏の日程について発表しています。

会見では、延期後の日程について、IOCの臨時の理事会で承認されたとして、オリンピックは来年7月23日に開幕する17日間の日程に、パラリンピックは8月24日開幕の13日間となったことが伝えられています。

日本での新型コロナウイルスの感染拡大については、日々、海外でも報道されているところです。史上初のオリンピック延期について、インターネット上ではどのような反応がみられるのでしょうか。

今回は、国際オリンピック委員会IOC)バッハ会長のホームグラウンドであり、また1916年のオリンピック中止も体験しているドイツにおける、東京オリンピック延期への反応をまとめました。

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東京オリンピック延期が決定、2021年7月開催に向けて

3月24日夜、国際オリンピック委員会IOC)バッハ会長と安倍総理大臣の電話会談が実施され、安倍総理大臣の延期の意向を受け、バッハ会長が「100%支持する」と応えたことで合意が成立しました。

その後、IOCは臨時の理事会において合意内容を承認し、延期が決定されました。大会の開催については、IOCが22日に「4週間以内に結論を出す」としていましたが、その後わずか2日で延期決定が発表されました。

延期は「1年程度」とされており、遅くとも2021年夏までの開催を目指すことが示されていましたが、3月30日夜、2021年7月の日程が発表されました。

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「まったく正しい判断」ドイツ世論はおおむね好意的

オリンピック124年の歴史において、延期が決定されたのは今回が初めてのことです。延期が正式に決定された後、各国のSNS上では大きな反響がありました。

ドイツ語で書かれたSNS上の投稿には、おおむね延期に対して好意的なものが多く見受けられました。ここでは、その中のいくつかを紹介します。

  • やれやれ、オリンピックが延期になったよ。
  • この状況の中では正しい判断だったと思う。
  • 東京オリンピックがいつ開催されようと、私はユスラ・マルディニのファンとしてこれからも応援し続けるよ。
  • 唯一の正しい判断だったと思う。もし延期していなければ、多くの人の命を危険にさらしていたことだろうね。満員の競技場ではウイルスが完全に拡大しうるだろうから。
  • すべての参加者の健康という意味で、そして優先順位の重要な証として、まったく正しい判断だ。今こそウイルスをやっつけて、来年みんなで一つになってこのスポーツの大会を祝おうということだね!

東京オリンピック延期に対するドイツ語のTwitterの投稿
▲東京オリンピック延期に対するドイツ語の投稿:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:東京オリンピック延期に対するドイツ語の投稿(https://twitter.com/AndreasOnea/status/1242440997684031488)

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中での延期という判断を尊重する投稿が多くみられた一方で、東京オリンピックに出場する予定だった選手を慮るコメントも見られました。

  • 確かにそうしなきゃいけないけれど、ずっとこのために努力してきた選手にとっては厳しい。私たちはオリンピック選手の何人かを失って、2021年の東京ではもう見られないだろうね。
東京オリンピック延期に対するドイツ語のTwitterの投稿
▲東京オリンピック延期に対するドイツ語の投稿:Twitterより訪日ラボ編集部スクリーンショット

Twitter:東京オリンピック延期に対するドイツ語の投稿(https://twitter.com/MoralesRaiko/status/1242745813400502272)

選手は歓迎、一方で「遅すぎる」の声も

世界選手権で優勝経験のある陸上競技のダビッド・シュトール選手は、テレビ局の取材に対し「状況がもう慌ただしくなく、大会に向けてより準備しやくすなった」と話しました。

一方、1972年のオリンピックにボート競技で出場し、現在はドイツ代表チームの監督を務めているウーヴェ・ベンター氏は「2020年の開催はもうとっくに考えられないものだった。決定に時間がかかりすぎた。」と遅すぎる延期決定を批判しています。

東京オリンピックに出場を予定していた選手の中には、気持ちの整理がつかない人、2021年のオリンピックへの出場を迷っている人などもおり、東京オリンピック延期に対する反応は実にさまざまです。

「不確実な時期が終わる」ドイツ陸上競技連盟

ドイツ陸上競技連盟(DLV)は、24日に発表したニュースの中で「多くの選手にとって、塞がった状況と不確実な時期はいまや終わりを迎える。」と述べました。

いまだ延期後の開催時期は決定していないものの「今年開催するのかしないのか」が判明したことは、選手にとっていくらかよいと評価しています。

今後の課題は?

1年延期になったとはいえ、あらゆる問題が解決したわけではありません。延期に伴い、新たな課題も生まれます。東京オリンピックが延期になったことによる経済的な打撃も大きいといわれています。

オリンピック開催時には景気が上向くといわれていましたが、延期により2020年には予想されていた効果が期待できなくなってしまいました。

施設の再確保、ボランティア欠員の再採用などを始め、オリンピック開催に関わる職員の人件費の増大やオリンピックに際して新設されたホテルの運営など、様々な再調整が必要となってきます。

また、新型コロナウイルス(COVID-19)の終息がいつになるかは、まだ決定打となる対策が見つけ出されておらず、予測がつけられません。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛、消費自粛などもあいまって、経済の停滞・景気の悪化が懸念されます。

2002~2003年にかけて世界的に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の場合は、2002年11月に最初の症例が確認され、2003年7月に一応の終息宣言が出されました。発生から終息までには、およそ8か月かかっています。

早期の収束に向けた各国政府の施策が打ち出されていますが、個人でも、できる範囲の予防に取り組むべきでしょう。

見込み「訪日外国人」の心理、SNS上から把握

オリンピックは開催前後で、開催地への注目が高まります。特に延期となれば、今までのオリンピック開催時より注目度が高いのは言うまでもありません。

これまでの段取りの収穫ができないのは残念ですが、ハイライトを浴びる時期が1年先になった意識で、今後の準備に取り組んでいくべきでしょう。延期による経済的打撃は無視できないものの、すでに決定されたこの状況に対し今後どう向き合っていくのか、日本の観光業界はじめ各産業の真価が問われています。

インターネット上からは、この事態に対する各国の反応が確認できます。こうした情報から、将来の見込み訪日観光客の心理を読み解き、有効な訴求を模索していくことが重要です。


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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