春節とは?2021年では2月11日から中国人はどのように過ごすのか、最新動向も踏まえ解説

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春節とは中国のお正月であり、日本では「旧正月」と呼ばれている時期とかさなります。

この記事では、春節とは何か、中国ではどのように祝われているのか、そして春節の時期の中国人の旅行形態について説明します。

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春節とは

春節とは中国における旧暦の正月です。日本では「旧正月」と呼ばれる時期とほぼ同じ時期にあたります。春節の日付は毎年異なっているため、中国政府が中国国務院の許可を得て、毎年発表しています。ちなみに、2021年の春節は2月11日から17日の6日間でした。

春節の中国での祝い方

中国で春節には、家族・親戚一同が集まり、豪華な食事を食べて新年を祝います。また、家の内外に赤い装飾品を飾り、特に建物の入り口には縦長の赤い紙に対となる言葉を書き付けた「対聯」を飾ります。

春節にも日本のお年玉に似た風習があり、「紅包」と呼ばれます。基本的に目上の人から目下の者や子供に赤い紙で包んだお金を渡す習慣で、子供に対するお年玉は特に「圧歳銭」とも呼ばれます。

そしてこの春節の時期は、中国では数少ない大型連休でもあるため、多くの中国人が地方の実家へ帰省したり、中国内外へ旅行に出かけます。

春節期間の旅行先として日本が選ばれている

この数年、春節時期の中国人の海外旅行先として、日本の人気が高まっています。

例えば、2020年に携程旅行網(Ctrip)が発表した同年の春節旅行のためのビザ手続き件数のランキングによると、最もビザの発券件数が多かったの国は日本でした。ほぼ同じ時期に、日本政府により中国人の日本行きビザの発給要件が緩和されたこともあり、多くの中国人観光客が春節に日本へ旅行することになりました。

また、2017年には中国発関西空港行の飛行機の多くの便が満席となり、中国人の日本旅行好きを改めて浮き彫りにしました。

最近の中国人訪日客は東京・大阪といった定番観光地に加え、北海道や長野などのスキーリゾートに行く人も増えています。ちなみに、訪日中国人が日本滞在中に使う1人あたりの金額は、2018年には約22万5千円でした。

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中国人観光客の観光動向

新型コロナウイルス感染拡大以前、多くの中国人観光客が日本を訪れていました。この章では、感染収束後に渡航制限が解除された際、訪日中国人に対してどのような対策をしていくべきか考察します。

中国人観光客の傾向とは

2017年頃から、中国人訪日観光客の消費パターンが変化し始めました。「爆買」と言われた買い物ツアーをする中国人観光客が減り始め、知る人ぞ知る地域を訪れたり、その土地手しかできない体験をするなどの「コト消費」への転換がする人が増えています。

特に大気汚染に悩む中国の大都市から日本に旅行に来る人の中には、「洗肺」と題し、地方で新鮮な空気を吸い、のんびり滞在する人も増えています。

春節向けインバウンド対策

日本における中国の春節向けインバウンド対策として必要なことは、「中国の文化への理解」及び「中国語での対応」そして「中国人の決済方法への対応」の3点です。

具体的にはインフルエンサーマーケティング・広告運用・配信、そしてメディアプロモーションやSNSなどで中国人観光客のなかにファンを生み出すことが求められます。

また、インバウンドデータサービスの活用し、中国人訪日観光客の消費傾向や好みの変化に素早く対応する事ができる体制を作ることも必要です。

コロナウイルス感染拡大を受けた訪日中国人客対策

このように日本を訪れる中国人観光客やその消費額は増加傾向にありましたが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大により、その傾向に歯止めがかかりました。

しかし、それでも中国人の訪日意欲は衰えておらず、約79% が積極的に訪日旅行をしたいと考えているというデータもあります。

また、中国政府は2019年から越境ECで購入できる制限額の上限を増やしています。このことは、中国人がオンラインショッピングでより多くの買い物をしやすくなったことを意味しています。この傾向は中国人訪日客の日本での「コト消費」のより一層の需要をもたらす可能性があります。

新型コロナウイルス感染拡大後に日本を訪れる中国人観光客のために、オンラインでの観光でPRしたり、リベンジ消費にそなえたり、3密対策と日本の良好の安全性の高さをアピールすることが、有効なマーケティング戦略になるでしょう。

また、日本旅行のリピーターが増えていることもあり、中国人も電車内で静かにするなどのマナーが向上しています。そのため今まで日本人が持っていた「中国人」に対する悪いイメージを改め、「今の中国人訪日観光客」に合わせたサービスを提供することが必要になるでしょう。

関連記事:中国人の訪日意欲は?各種アンケートデータから、コロナ禍の関心事、アフターコロナに向けた対策を紹介

2021年、コロナウイルス感染拡大を受けた中国の春節

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた今年の春節は、中国人のにも実家に帰省せず大都会など働いたり勉強したりしている町で年越しする人の数が増加しました。

また、紅包(ホンバオ)を送るためにデジタル送金を使う人が急増しました。

エンターテインメントの面では、日本のお正月映画にあたる「春節映画」の売り上げが過去最高を記録しました。ちなみに今年の春節映画人気ナンバー1は、日本が舞台の「唐人街探案3」でした。

このように様々な動きが見られた2021年の春節でしたが、全般的には人の移動も少なめで、自粛ムードが色濃い時期となりました。

データから見る2021年春節の様子

春節中に故郷へ帰ったり旅行のために移動する人のことを「春運」と中国で呼びます。2021年春節期間中の「春運」延べ移動客数は、前年(2020年)比では増加しましたが、2019年と比較すると40%の減少でした。

一方、春節時期の観光収入は前年比で8.2%増加し、小売飲食のオンラインキャンペーンでは前年比で48.5%も増加したという結果もあります 。

また、多くの人が故郷へ帰らず、都会で過ごした影響で、都会のホテルや民泊で年越しをする人が多く、中国の大手旅行サイト携程(Trip.com)は、2019年の春節と比較して、大都市周辺のホテルの予約量が300%増加 したと発表しています。特に上海、北京、蘇州、洛陽、深圳、長沙、広州、成都、西安、重慶など都市での予約が今年は急増しました。

関連記事:今年の春節、移動客数は16億人 観光収入は前年比8.6%増「2021年春節 中国旅⾏市場最新動向」調査

中国人の訪日意欲は衰えず。今後も適切な対応が必要

春節とは中国の正月にあたり、中国では数少ない大型連休期間であるために、例年数多くの中国人が日本を訪れていました。2020年と今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国人訪日客も減少していますが、彼らの訪日意欲が衰えているわけではありません。

日本側は、アフターコロナを見据えてさらなる「コト消費」の充実と日本旅行の安全性を強調することで、中国人旅行者の日本旅行への関心を引き止めておくことが必要なのではないでしょうか。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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