観光庁は9月30日、宿泊旅行統計調査の2021年8月第1次速報を発表しました。2021年8月の延べ宿泊者数は、3,047万人泊で、前年同月比6.5%増となりました。
緊急事態宣言が東京を中心とした都心部で発令される中、コロナ前の2019年と比較して半分程度まで戻ってきています。特に日本人延べ宿泊者数は、前月と比較しても70万人増加しました。
また外国人延べ宿泊者数は、62万人泊で前年同月比144.9%増でした。
昨年同月は緊急事態宣言が発令されていなかったのにもかかわらず、昨年より宿泊者数が増加したことから、徐々にコロナ禍と付き合いながら旅行する宿泊者が増えていると考えられます。
《注目ポイント》
- 2021年8月の延べ宿泊者数(全体)は、3,047万人泊で、前年同月比6.5%増
- 日本人延べ宿泊者数は、2,986万人泊で前年同月比5.3%%増
- 外国人延べ宿泊者数は、62万人泊で前年同月比144.9%増
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8月の延べ宿泊者数は3,047万人泊、昨年12月以来の3,000万人台に
2021年8月の延べ宿泊者数(全体)は、3,047万人泊で、前年同月比6.5%増となりました。

3月以降落ち込みを見せていた延べ宿泊者数が一気に回復し、3,000万人泊台を達成する結果となりました。緊急事態宣言が発令されている中ではありましたが、夏休み期間中ということもあり宿泊した人が増加したと考えられます。
日本人延べ宿泊者数も、2,986万人泊で前年同月比5.3%増加しました。
8月の外国人延べ宿泊者数は62万人泊、前年同月より144.9%増加
外国人延べ宿泊者数は、62万人泊で前年同月比より144.9%増加しました。
東京オリンピック・東京パラリンピックの影響もあり、大幅に増加したと考えられます。訪日外客数も、8月は前年同月比199.1%増加しました。
また10月から、ワクチン接種証明書保持者に対し、自主検査を行えば隔離期間が短縮されています。緊急事態宣言も10月から解除されたことから、宿泊者数が増加すると見込まれます。
関連記事:日本、接種証明と検査で水際対策緩和へ 自宅隔離は入国後10日
8月の客室稼働率35.8%、前年同月比4.3%増
2021年8月の客室稼働率は35.8%で前年同月比より4.3%増加しました。
旅館のみ前年同月比より減少したものの、リゾートホテル・ビジネスホテル・シティホテル、簡易宿所統計で客室稼働率が前年同月比より高くなっています。
最も稼働率が高いのはビジネスホテルで、稼働率は43.5%でした。また旅館、リゾートホテルで稼働率が先月よりも高まっています。
GoTo再開で宿泊者数のさらなる増加につながるか
9月29日、自民党総裁選が行われ岸田氏が総裁に決定しました。岸田氏は、総裁選に際したオンライン討論会の中で「Go To 2.0」を打ち出し、以前の「Go To トラベル」キャンペーンにワクチン接種証明、陰性証明にプレミア率を上げるほか、中小宿泊施設にもプレミア率をあげると発言しています。
また、全国知事会も緊急事態宣言が解除されたことに合わせて「Go To」関連キャンペーン再開を緊急提言しています。
岸田氏の観光業界復興に対して積極的な姿勢と、10月からの緊急事態宣言解除、そしてワクチン接種者に対する入国の際の隔離期間短縮で観光客が徐々に戻ってくると考えられます。
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<参照>
観光庁:宿泊旅行統計調査
読売新聞:GoTo再開、知事会「地域経済への効果大きい」…政府に緊急提言
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