台湾の旅行者「最初に行きたい国は日本」!日本で人気のエリア・コンテンツは?台湾の旅行者・旅行会社に聞いた【台湾市場のインバウンドプロモーション最前線vol.8】

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

先日開催された台湾最大の国際旅行博ITF(台北国際旅行博)」での取材内容をもとに、台湾市場の最新状況や、各社・自治体プロモーションの動きなどをお届けする「台湾市場のインバウンドプロモーション最前線」。

最終回・第八弾の今回は、台湾で人気のエリアやコンテンツについて、台湾旅行会社3社、そしてITFへ来場していた旅行者の方へインタビューした内容をご紹介します。

おすすめ記事:外国人に人気の観光スポット!2位は「清水寺」、1位は?


【訪日ラボは、インバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を8月5日に開催します】

カンファレンスについて詳しく見てみる


台湾の旅行者は日本に何を求めているのか。旅行者・旅行会社に聞いた

今回は、「台湾の旅行者には日本のどのエリアが人気で、どういったコンテンツが注目されているのか」について、台湾旅行会社3社へ取材しました。

担当者の方々の話では、やはり日本は人気の旅行先で、「『最初に行きたい場所は日本』と考える人が多い」とのコメントもありました。

また、ITFに来場していた旅行者の方にもインタビュー。20回日本に来たことがあるというハードリピーターの方で、訪日旅行のリアルな旅程についても伺うことができました。

可樂旅遊(可樂旅遊旅行社股份有限公司)黃 千豪さん

FIT旅行商品を担当しています。去年のITFはまだ海外旅行再開したばかりのタイミングのため、様子見している人が多かったのですが、今年のITFは、ブースに訪れた人数や旅行商品の販売状況は体感的にコロナ前の8、9割に戻っています。

可樂旅遊(cola tour) インバウンド
▲可樂旅遊(cola tour)のブース:ITF2023にて訪日ラボ撮影

(訪日ラボ編集部:日本のどのエリアが人気?)

海外の旅行商品(団体、FIT問わず)では日本が一番人気です。FITに限れば関東関西九州を旅行目的地とする人が多くいます。

日本以外に人気の地域は、東南アジアタイシンガポール)、韓国などがあります。

(来場者に聞かれた質問は?)

JR西日本のチケットの使用範囲と引き換え場所」などのような質問もありましたが、FIT旅行商品購買者はだいたい自分で調べており、ブースでは旅行情報を収集するより、価格検討をする人が多いです。

また日本への出発時期に関して、旧正月出発の旅行商品はほぼ売り切れていて、いまはスキーシーズンや桜シーズンへのお問い合わせが多いですね。

喜鴻假期(喜鴻旅行社有限公司)曾 浚愷さん

日本旅行商品を担当しています。今年のITFの販売に関しては、日本の旅行商品が一番売れています。

日本だけでいうと、コロナ前の水準にほぼ戻っていますね。海外旅行解禁後、「最初に行きたい場所は日本」と考える人が多いようです。

喜鴻假期 台湾 インバウンド
▲喜鴻假期のブース:ITF2023にて訪日ラボ撮影

(日本のどのエリアが人気?)

日本での目的地に関しては、全体的にどの地域も人気が高いです。東京、大阪などの大都市はもちろん、名古屋、九州東北といった地方も人気。雪、温泉温泉旅館)、ショッピングを体験したい人が多いですね。

日本への出発時期に関して、大統領選挙(2024/1/13)のあと、冬休み(おおよそ2024/1/21~ 2/15)〜旧正月(2024/2/8~2/14)を検討している人が多くいます。

大榮旅遊(大榮國際旅行社股份有限公司)担当者の方 ※匿名

※BtoB商談会でのインタビュー

コロナ前は参加しておらず、今回が初めての参加です。この機会に多くの話が聞けました。

(印象に残ったのは?)

宿泊、スキー、食が一気に体験できる「IBUKINOSATO(いぶきの里スキー場)」と、名古屋、三重、京都、大阪、奈良など魅力的な観光地を発信する「近畿集團 近鐵餐飲(近鉄グループ)」でした。

台湾の旅行者に求められているのは?)

家族旅行が多いので、3人だと部屋が分かれてしまったりするのが問題で、一緒に泊まれるホテルの部屋が必要になります。

(人気の観光地は?)

北海道が一番で、雪や温泉が人気です。他には一気に色々な場所を訪れたいという需要が多く、コロナ前に行ったところがどうなっているのかが気になるという旅行者が多いため、コロナ前に人気だった観光地が引き続き注目を集めています。

大榮旅遊 台湾 インバウンド
▲大榮旅遊のブース:ITF2023にて訪日ラボ撮影

ITFに来場していた台湾の旅行者の方 ※匿名

これまで20回ぐらい日本旅行経験、海外旅行解禁後大阪、関西などにいきました。

来週北海道に行くため、情報収集をしにきました。10日間で、両親と知り合いを合わせて16-17人の大人数の旅行です。

(来週の北海道旅行の行程は?)

東京から女満別空港へ飛んで、阿寒湖、網走、釧路、函館を回った後、東北や仙台を巡ります。

ITFで得られた情報は?)

台湾では道東の旅行商品が少なく、かつ行きたい場所が多いため、大まかな行程を自分で構想した後に、旅行会社に専属なパッケージツアーを設計・手配してもらいました。

(日本旅行では何を楽しみますか?)

特に北海道では、自然を楽しもうと思っています。マリモ展示観察センターに行ったり、温泉温泉旅館)を楽しんだりする予定です。


【連載一覧:台湾市場のインバウンドプロモーション最前線】

  1. 羽田空港、北海道の空港と連携しインバウンドを送客 地方観光を盛り上げる
  2. TSMC進出の九州エリア、台湾市場への期待感は
  3. 台湾でも人気の北海道エリア、今後はどう動く
  4. 万博控えた関西 台湾市場も盛り上がるか
  5. 新たなコンテンツに熱視線!関東・中部地方の台湾インバウンド動向は
  6. 台湾で人気の商品は?ブランド品・お菓子・日本酒など / 「星野リゾート」台湾での認知度の高さ実感
  7. ITF(台北国際旅行博)BtoB商談会の様子は
  8. 台湾の旅行者「最初に行きたい国は日本」!日本で人気のエリア・コンテンツは?台湾の旅行者・旅行会社に聞いた
  9. 【総集編】台湾市場のインバウンドプロモーション最前線!台湾最大の国際旅行博「ITF2023」日本ブースに出展した38団体&台湾の旅行会社3社に取材

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに