今、中国人が注目する日本の観光スポットは?【訪日ラボ中国人スタッフが解説 vol.3】

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

2024年に入り、ようやく海外旅行の需要が回復してきた中国。2024年4月の中国人訪日客数は53万3,600人を記録し、台湾を抜いて全体2位となりました(全体1位は韓国の66万1,200人)。

そこで訪日ラボでは、中国市場向けのプロモーション強化を目指す企業や自治体の担当者向けに、オンラインセミナーを開催。「プロ」の目線から、中国の市場動向や最新の中国SNSのトレンドをお伝えしました。

本記事では、セミナー内で訪日ラボ中国人スタッフが紹介した中国旅行トレンドのなかからホットな内容をピックアップしてお届けします。

前回第2回では、中国国内も含めた旅行トレンドをお伝えしましたが、今回のテーマは「今、中国人に人気の訪日観光スポット」。実際のSNS投稿をもとに、中国人に今一番人気の旅行先はどこか、ホットな旅行トピックスは何か、などを分析しています。

→ セミナー全編のアーカイブ動画はこちら

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)


中国旅行トレンド、注目は「穴場」と「絶景」

セミナーでは、訪日ラボの中国人スタッフであり、中国SNSでインフルエンサーとしても活躍する熊 孟華(ユウ モウカ)が、中国の旅行トレンドを解説。中国SNSアカウントを運用したからこそわかる最新情報を、実際のSNS投稿をもとに紹介しました。

2024年に日本を訪れる中国人観光客の間で、特に注目が高まっているワードは「穴場」と「絶景」です。

中国では5月1日の労働節から始まるゴールデンウィーク(黄金週)あたりから、「逆光旅行」がトレンドに。北京や上海などの大都市を訪れるよりも、地方の農村などの穴場な(人の流れとは逆行するような)スポットを旅行する需要が急拡大しています。

そうした穴場スポット人気は海外旅行でも健在。日本では東京や大阪などのいわゆるゴールデンルートから少し足を伸ばして、よりニッチで、より人が少なく、ゆったりと旅できる場所が人気なのだそう。中国SNSの投稿を見ると例えば、高松や長野、伊豆や東北の旅に関する投稿に、多数のいいねがついています。

また、穴場と合わせて外せないトレンドが「絶景」です。中国人旅行者にとって「絶景」や「写真映え」は今も昔も大切な要素のひとつ。熊いわく、「絶景は中国人にとって永遠のテーマ」だそうで、海や夕日などは季節を問わず人気があります。その傾向は、コロナ禍収束後も変わらず続いており、中国市場向けのプロモーションにおいて絶対に外せないコンテンツです。

→ セミナー全編のアーカイブ動画はこちら

「絶景×交通」がSNSで大人気

中国人の観光において外せない「絶景」の要素。2024年のトレンドでは「絶景×公共交通機関」のキーワードに当てはまる観光地に大きな注目が集まっているようです。

例えば、海が見られる観光列車として有名な、伊豆急行の「リゾート21(通称キンメ電車)」。中国SNSでは、社内の様子や車窓の絶景を写した投稿に12万いいねがついています。他にも、紫陽花のトンネルを間近で眺められる「六甲有馬ロープウェー」や夕日に輝く東京タワーが見られる観光バスツアーなども大人気。公共交通機関で移動中に絶景を見られるスポットがSNSのトレンドのようです。また、奈良県の生駒山上遊園地などのように、アトラクションを楽しみながら絶景も見られるス観光地も注目されています。

こうした「絶景×公共交通機関」の需要が高まっている理由を熊は「中国人は日本で車の運転ができないから」と分析。中国の運転免許では日本国内で車を運転することができず、中国人観光客の移動は必然的に公共交通機関に頼らざるをえません。そのため、公共交通機関とセットで絶景も楽しめるコスパの良い観光地に人気が集まっているようです。

こうしたトレンドをプロモーションに活かすためには、ひとつの観光要素よりは、「絶景+◯◯」というように交通機関やアトラクションなど、2つ以上の要素を掛け合わせた情報発信が効果的だとしています。

→ セミナー全編のアーカイブ動画はこちら

交通機関の情報はどうやって調べている?

訪日中国人旅行者が、バスツアーや絶景が見られる交通機関の情報をどのように調べているかというと、やはりメインはSNSのようです。

REDでバズった投稿は、Weibo微博)やTikTokなどでも投稿され、多くの注目が集まりやすいという側面があるといいます。

投稿には動画や写真だけでなく「行き方」や「チケットの買い方」などの詳細も記載されており、コメント欄にも多くの口コミが集まります。そうした一般の旅行者の投稿や口コミと公式アカウントの情報を使って、観光情報を集める旅行者が多いそうです。

中国プロモーションのヒントが詰まったアーカイブ動画公開中

豊富な交通機関を利用し、絶景を見る旅行などが人気の訪日観光。コロナ禍後、中国人の個人旅行が増加し、旅行の目的も多様化しているなか、リアルなトレンドを知ることは対策を検討するうえで重要です。

今回紹介したSNSトレンド以外にも、セミナーでは中国の最新SNS事情や今後の傾向など、プロモーションのヒントとなる情報を詳細に解説しています。

ここでしか聞けない情報ばかりですので、ぜひご視聴いただき、インバウンド対策のヒントをつかんでいただけたらと思います。

アーカイブ動画はこちら:中国SNS&訪日プロモーションのプロに聞く!日本のインバウンド事業者が知らない「中国現地の最新旅行トレンド」

訪日ラボでは、他にもインバウンドに関連したさまざまなセミナーを開催しています。ご興味のある方は、下記のセミナー一覧もご覧ください。

→ セミナー一覧はこちら

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

▼この連載の記事

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!

訪日ラボに相談してみる

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。

今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。

今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

【インバウンド情報まとめ 2024年10月後編】百貨店インバウンド売上、30か月連続プラス ほか

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に10月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

百貨店インバウンド売上、30か月連続プラス ほか:インバウンド情報まとめ【2024年10月後編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる


完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに