「爆買い」という言葉が大流行しました。訪日中国人観光客が団体旅行で日本を訪れ、家電製品などを中心に大量に購入していく姿は、もはやおなじみのものとなりました。また、ゴールデンルートを主軸にして、日本の観光地を訪日中国人観光客が団体旅行で回る光景もよく目にします。それでは、訪日中国人観光客の中で、団体旅行客と個人旅行客は、どのくらいの割合なのでしょうか。
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訪日中国人観光客のうち、団体旅行は6割
2010年は、訪日中国人観光客のうちの7割以上が団体旅行ツアーでの訪日でしたが、2013年は3割以下に減少。そして2015年現在では、その数は4割強になっています。
とはいえ、2015年の訪日外国人観光客全体の団体旅行割合は25.6%ですので、インバウンド市場においては、訪日中国人観光客は団体旅行割合が際立って高い、特殊な市場といえます。
訪日中国人観光客の団体旅行
団体旅行の場合、旅行代理店によって組まれたツアーで観光地巡りをすることになります。その場合、訪日観光において定番ルートとなっている「ゴールデンルート」をトレースすることが多くあります。
ゴールデンルートとは、東京―大阪間で、富士山や名古屋、京都などの日本の定番観光名所を回る魅力満点のルートであり、特に初訪日の訪日外国人観光客に人気の観光コースとなっています。いわば、訪日観光初心者向けの観光コースであり、このコースを巡る団体旅行の訪日中国人観光客は、初めて日本に来る人が多いようです。
訪日中国人観光客には初訪日が多い?
同じ東アジアに属し、日本にきわめて近い国の中国。歴史的にも、日本と中国の交流は活発に行われてきました。しかし、訪日中国人観光客の半数近くは初めて日本を訪れた人たちです。なぜ、訪日中国人観光客には、初めて日本を訪れる人が多いのでしょうか。
訪日中国人観光客に初訪日が多い理由
訪日中国人観光客に初訪日が多い理由は、主に3つの理由が挙げられます。
まず1つ目として、戦後日本に対する中国人の感情があまり良くなかったというものです。そして2つ目の理由としては、中国が経済発展を遂げたのがここ10年ほどの話だというのも挙げられます。3つ目の理由が、20年ほど前まで中国政府が海外旅行を禁止していたというのもあげられます。
団体旅行が解禁されたのが1997年、個人旅行にいたっては2009年に解禁されました。このような理由から、初訪日の訪日中国人観光客が多いのです。やはり、初めての国に行く場合は、団体旅行を選択する人が多いようです。
増加する個人旅行の訪日中国人観光客
訪日中国人観光客の主流は以前団体旅行ですが、近年、個人旅行客が増えつつあります。過去に団体旅行で日本を訪れた人たちが、2回目以降の訪日の際にはいわゆるゴールデンルートを外れ、自由気ままに日本を回るために、個人旅行で訪れることが多くなっています。
いかに個人旅行客を呼び寄せるか
現在増加しつつある個人旅行の訪日中国人観光客をいかに捕まえ、自分たちの街に来てもらうか。これが、現在の日本のインバウンド業界の課題となっています。実際に中国に出向いて、現地で開催される国際観光見本市(旅行博)でのPRや、SNSやWEBを活用したをするなど、個人旅行客を捕まえるための観光施設それぞれの動きが活発になっています。
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訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(1):WeChat(微信)
訪日中国人観光客の増加に伴い、インターネットを活用したインバウンドマーケティングへの関心が高まっています。しかし、中国のネット事情は日本とは大きく異なります。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(3):Weibo(微博)
訪日中国人観光客が常用するアプリとしてWeChat(微信)とQQを取り上げましたが、Weibo(微博)も忘れてはなりません。「微博」は中国語で“ウェイボー"と読み、ミニブログ、マイクロブログという意味です。
まとめ:団体旅行客と個人旅行客、両方を呼び寄せる
訪日中国人観光客は今個人旅行客が増えつつあります。しかし、以前団体旅行もすたれてしまったわけではありません。「ゴールデンルート」上の観光地はいかに団体旅行客を呼び寄せるか、ゴールデンルート街の観光地はいかに個人旅行客を呼び寄せるかが、今後のカギとなるのではないでしょうか。
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訪日中国人観光客インバウンドデータ集
データでわかる訪日中国人観光客
爆買いという流行も後押しし、2015年の中国人訪日外客数は前年の約2倍となる499万人となりました。また、2015年の訪日中国人によるインバウンド消費額は約23万円で前年比10%増程度ですが、訪日外客数増加の後押しをうけ、訪日中国人全体のインバウンド消費額はなんと5,583億円。
訪日中国人観光客の特徴
'爆買い'という流行語が現れるほどに存在感を放っている訪日中国人観光客。日本国内でも大きな注目が集まっており、彼らに関するニュースやコラムを目にする機会は少なくありません。
訪日中国人観光客が中国国内でよく見る人気のWEBサイト一覧・解説
中国はご存じのとおり、facebookやtwitterが閲覧できないほど非常に厳しいネット規制があります。中国国外のWEBサイトの検閲規制がかかっていたり、サーバードメインも現地法人がないと取得できなかったりと、様々な壁が存在します。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(1):WeChat(微信)
訪日中国人観光客の増加に伴い、インターネットを活用したインバウンドマーケティングへの関心が高まっています。しかし、中国のネット事情は日本とは大きく異なります。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(2):テンセントQQ
訪日中国人観光客が必携としているコミュニケーションツールをWeChat(微信)のほかにひとつだけ挙げるとしたら、それはテンセントQQ( 騰訊QQ、Tencent QQ; 以下、QQと略)だといえるでしょう。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(3):Weibo(微博)
訪日中国人観光客が常用するアプリとしてWeChat(微信)とQQを取り上げましたが、Weibo(微博)も忘れてはなりません。「微博」は中国語で“ウェイボー"と読み、ミニブログ、マイクロブログという意味です。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(4):人人網(レンレンワン)
訪日中国人観光客が常用するサービスとして、WeChat(微信)、QQ、Weibo(微博)をご紹介してきました。いずれもTwitter(ツイッター)、Facebook(フェイスブック)の良い所どりをしながら機能の充実を図ってきており、若干の不確定要素をはらみながらも、中国の3大SNSとして大きな存在感を誇示しています
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(番外編1):ネット規制のアプリへの影響&ニュースアプリ篇
昨年(2015年)以来、中国経済を語るうえで重要なキーワードとなっているものに「互聯網(フーリエンワン)+」(インターネットプラス)があります。これは中国国務院(日本の内閣に相当)総理の李克強氏が唱えたコンセプトです。
訪日中国人観光客が愛用するスマホSNSアプリ事情(番外編2):ネットラジオ篇
「読みたい記事」が自在にカスタマイズできる「今日頭条(ジンジートウティアオ)」がニュースアプリの定番となる一方、「聞きたい番組」を自由自在に取捨選択できるネットラジオアプリも人気を集めています。
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