訪日台湾人観光客は日本の四季のどこに惹かれるかを分析

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訪日台湾人観光客の14.2%が四季に期待をよせており、全国籍平均(10.7%)よりも高い水準となっています。台湾は1月でも平均最低気温が13℃程度であり、年間を通して温暖で四季がはっきりしないためだと思われます。

そこで、訪日台湾人観光客にとって日本の四季のどこに魅力を感じているかを、台湾人の人気日本観光スポットをもとにして考えます。観光スポットのそれぞれに四季の良さがあると思いますが、台湾人の目線で、その観光スポットのどんな点に魅力を感じるのかを考慮したいと思います。

 


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訪日台湾人観光客が注目する秋・冬の伏見稲荷大社

京都伏見稲荷大社:wikimedia.orgより引用

京都伏見稲荷大社:wikimedia.orgより引用

まずは1300年以上の歴史を持っている京都伏見稲荷大社です。日本の神社の代表格としてインバウンドだけでなく、日本人にも有名な観光スポットです。特に京都伏見稲荷大社紅葉は見どころで、朱色の鳥居と真っ赤に染まった紅葉が四季を感じられ綺麗です。

冬の伏見稲荷大社が訪日台湾人観光客に人気な理由

冬の時期は四季の中でも全体的にインバウンドも減るため、飛行機チケットも手に入りやすくなる時期です。あわせて、雪化粧をした京都伏見稲荷大社も美しいため、インバウンドの流入も見込めるということです。日本の伝統的な宗教、神道は台湾にはないため、魅力を感じやすいといえます。

 

訪日台湾人観光客が初夏に集まる沖縄美ら海水族館

沖縄美ら海水族館:wikimedia.orgより引用

沖縄美ら海水族館:wikimedia.orgより引用

初夏に人気な観光スポットの1つに「沖縄美ら海水族館」があります。台湾は沖縄に近く、年間の平均気温も似通ってはいるものの、沖縄の海の綺麗さはやはり特別です。台湾人のインバウンドに受ける観光スポットとしては指折りです。

沖縄観光は訪日台湾人観光客にとっては必須項目

最近特に沖縄が訪日台湾人観光客に人気がある理由として、交通の便が挙げられます。LCCが沖縄那覇―台北桃園間を飛んでいるので、台湾人にとって沖縄観光はより身近なものになりました。また、近年では沖縄でのブライダルツーリズムが流行しており、インバウンドにおいて注目が集まっています。

沖縄県では28億円のインバウンド収益:「ブライダル」で訪日外国人観光客を誘致する動きが加速

訪日外国人観光客の増加を受け、政府は東京オリンピックが開催される2020年までに、現在の約2倍である4,000万人、2030年までには6,000万人の訪日外国人観光客を誘致することを目標としています。それを受け、国内市場が縮小傾向にある業界にとっては、訪日外国人観光客は魅力的なターゲットになっています。その例の一つが、主に結婚披露宴、結婚祝賀会の運営を行う、ブライダル業界。市場の縮小傾向から訪日外国人観光客にも、ターゲットを広めています。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと...

 

春は訪日台湾人観光客にとって絶好の日本観光の季節

花見スポットとなる新宿御苑:wikimedia.orgより引用

花見スポットとなる新宿御苑:wikimedia.orgより引用

春は多くの人にとって、観光に適した季節です。訪日台湾人観光客に特に人気があるのが東京観光ですが、その中でも新宿御苑は桜を見ることもできるため、絶好の観光スポットです。新宿は横浜にも近いため、一緒に観光するのにも便利です。

春の季節に訪日台湾人観光客が訪れる可能性の高い横浜

四季のうちでも春は気温が暖かいため、移動、宿泊など何かにつけて観光が楽な季節です。桜の観光スポットも訪日台湾人には魅力的です。東京、横浜は台湾人はもとより中国人にも有名な場所で、大岡川プロムナードなどは、インバウンド流入も見込める観光スポットです。

 

まとめ:日本の四季を把握するのがポイント

気温が比較的一定している南の国台湾と違って、日本には四季があり、そこに訪日台湾人観光客は魅力を感じるということを把握することが、インバウンドの動きを知る一つの方法です。

日系LCC台湾に進出することで富裕層だけでなく、一般的な観光客層もより一層日本観光を意識するようになっているといえます。

<参照>

訪日台湾人観光客インバウンドデータ集

データでわかる訪日台湾人観光客

インバウンド施策をしていく上ではターゲットとなる方々がどのような特性や国民性を持っているのかを知るのは非常に重要です。このページでは台湾人は国として国民性としてどのような特徴や特性を持っているのか、訪日台湾人は日本国内でどのような行動を取っているのかを実際のデータを元に紐解いていきたいと思います。

訪日台湾人観光客の特徴

親日家が多いことで知られる台湾は、中国に次いで世界で2番目に日本観光が盛んな地域です。訪日台湾人観光客はテレビ番組などから日本の最新情報を入手していることが多く、人気のエンターテイメントや話題の商品についてよく知っています。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

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【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生

「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる

【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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