観光地も観光客を選ぶ時代に!?外国人観光客向けに「観光税」を課すアムステルダムの取り組みが面白い!世界中で海外旅行ブームの中 各国で模索される新たな「観光とまちのかたち」とは?

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訪日ラボの記事でもご紹介している通り、外国人観光客が増加傾向にあるのは日本のインバウンド市場のみならず、他の多くの国でも然り。UNWTOの資料によると、2017年の1月から6月の間に海外旅行をした人の数は、全部で 5億9,800万人 となっており、今年初め6カ月でも 3,600万人の増加 を記録しています。

世界中で海外旅行のアクティビティになりつつなる中、外国人観光客が増え過ぎた観光地では観光地の景観整備を目的に新たな取り組みをしています。

ところで世界の観光市場はどうなってるの?→2017年上半期 前年比+6%で約6億人が海外旅行へ

2020年の4,000万人の訪日外国人誘致を目指し、日本国内ではインバウンド観光市場に注目が集まっています。「外国人旅行客を日本に呼び込む」という観点から、日本国内の企業・自治体はさまざまなインバウンド誘致策に取り組んでいますが、世界規模での海外旅行市場は、どのようになっているのでしょうか?UNWTO(国連世界観光機関)は、2017年9月7日、2017年前半期(1月から6月まで)の世界における海外旅行市場に関してまとめたレポートを発表しています。今回は、その模様をお届けします。インバウンド...

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アムステルダムで観光客向けの税金の値上げを検討?!200億円の財源を確保へ

オランダ最大の都市であるアムステルダムでは、同地に訪れた観光客に課す観光税を€10(日本円で約920円)以上に値上げすることを計画 しています。

現在、アムステルダムを訪れる観光客は、ホテルなどの宿泊費用のうち5% を納めることになっています(2018年に6%に値上げ予定)。議会ではこれに加え固定の観光税である€10(日本円で約920円)の納税を観光客に求めるように検討中であるとのこと。この取り組みが2019年前に実現化すれば、アムステルダムは約200億円の財源を確保できる計算になります。

人気の観光地で観光客に新たな税金の負担を求めようとすること政策。背景には何があるのでしょうか。

観光客も観光地が選ぶ時代に?住む人・訪れる人、両方にとってバランスの取れた観光モデルを模索

アムステルダムは、オランダ最大の都市とはいえ、人口は85万人とヨーロッパの大都市にしては比較的小さな町です。

一方、2016年にアムステルダムを訪れた観光客は、居住者の20倍にあたる1,700万人 でした。さらに、ここ5年間、毎年平均で100万人ずつ観光客が増えており 、数年後にはアムステルダムを訪れる観光客の数は、2,300万人まで膨れ上がる と予測されています。

こうした背景から、アムステルダムでは、観光地としてのブランド・収益性と居住者の生活の質を守るために、これからは、低予算でやってくる観光客ではなく、数日市内に滞在してくれ、現地のレストランに足を運び、多くのお金を還元してくれる観光客をターゲットにしていくとのこと。 具体的には、新しいホテルの建設の禁止や、アムステルダム郊外の観光を旅行客に推奨するなどの施策をしています。

今回の観光税の増税によって集まったお金は、アムステルダム市が観光地の整備に活用し、住む人・訪れる人、両方にとってバランスの取れた観光モデルを構築していきます。

海外旅行者が世界中で増えている中、各国の観光地ではいわゆる 「(*)観光公害 がたびたび発生しつつあります。いくつかの事例を確認してみましょう。

観光公害: 観光客によるマナー違反の総称。観光地を訪れる車両の騒音、排気ガスや渋滞 - 観光地を訪れる観光客が残していくゴミ - 観光客による私有地への無断進入、撮影禁止場所での撮影などによるプライバシー侵害 - 観光客による喫煙禁止場所での喫煙やポイ捨てなどがこれにあたる。近隣住民に迷惑をかけるものが多数。

変わりつつある「まちと観光」の関係:観光客急増で「観光公害」も多発

[観光公害とその対策例①]人口の20倍の観光客が訪れるバルセロナ:新規ホテルを建設&人気観光地周辺の店舗の24時間営業を中止

海外旅行者に人気の観光地となっているスペイン・バルセロナには、同市の人口の20倍にも及ぶ年間約3,200万人の観光客が足を運びます。

しかし、東洋経済ONLINEの記事によると、

市役所が(バルセロナ)市民約6000人を対象に「困っている問題」について尋ねたところ、「観光客の多さ」と答えた人の割合は約8%と、1位の「失業」(24.9%)に次いだ。一方、バルセロナを訪れる観光客の58%も「観光客が多すぎる」と考えているのだから、普通ではない状況だ。- 東洋経済ONLINE:バルセロナが「観光客削減」に踏み切る事情 世界屈指の観光都市が抱える悩み より引用

とされており、観光客の増加は近隣住民の悩みの種になっているようです。

この続きから読める内容

  • [観光公害とその対策例②]京都では訪日客急増で市民がバスに乗れない状態に:マナー違反で祇園の桜ライトアップも中止に
  • 「観光公害」とは何か?京都の夜桜ライトアップ中止に見る実際の観光公害事例
  • そろそろ本気で考えなければならない『観光公害』 京都 増えすぎた訪日客による混雑解消のため、市バスの1日乗車券が値上げへ
  • 国交省 「出国税」の導入検討を表明 訪日客は出国時に税負担が…インバウンド業界で賛否両論の出国税のメリット・デメリットを比較してみました
  • ついに日本でも導入の検討開始の「出国税」 予想されるシナリオは?実は諸外国では一般的な一面も
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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