2017年の訪日外国人観光客は2,869万人を記録し、国籍別にみてみると訪日中国人観光客は全体の 約25% にあたる 約735万人 を占めるかたちになりました。このように 訪日中国人観光客は日本のインバウンド市場においてもっとも重要なターゲットとなっています。
中国での 海外旅行シーズンは「春節(旧正月)」と「国慶節」の2つ です。今年は2月16日の金曜日から始まる春節(旧正月)ですが、今年の春節(旧正月)の中国人観光客の海外旅行動向に関して、インバウンド担当者はどのようなことを頭に入れておくべきなのでしょうか。世界のツーリズム動向に関するデータを提供するForwardkeysの資料をもとに確認してみましょう。
2018年中国の旧正月(春節)は2/16から|トレンドとインバウンド対策6選
中国には旧正月(春節)があり2018年の旧正月は2月16日となっており、春節休暇は旧暦大晦日にあたる 2月15日から2月21日の7連休 となっています。この記事では、1ヶ月前でも間に合うインバウンド対策と、2018年の春節に関連した訪日中国人のトレンドについて解説します。まずは知ってもらう!旅マエに有効なインバウンド集客の資料を無料でダウンロードする「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする「SNSを活用したプロモーション」の資料を無料でダウンロードする「インフルエン...
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- 中国人の間で春節(旧正月)中の海外旅行は一般的なものになっている近年:春節(旧正月)中の中国人観光客は世界中で大きなターゲットに
- 今年の春節はどうなりそう?→前年比+7%にあたる650万人の中国人が海外旅行へ!
- 2018年の春節を知るうえで押さえておきたい5つのデータ
- ①海外渡航のピークは10日~14日の間:14日以降、海外渡航者はゆるやかに減少
- ②春節の中国人海外旅行者の75%は地理的に近いアジア圏へ旅行
- ③日本がもっとも人気の観光地に!前年比+17%の中国人海外旅行者が訪日する見込み
- ④中国帰国ピークは例年通り春節期間の最終日:2018年はだいたい2月21日
- ⑤春節中の中国人は札幌・大阪からの帰国するケースが増加する見込み
- まとめ:2018年の春節中の中国人海外旅行市場に関して理解を深めよう
目次
中国人の間で春節(旧正月)中の海外旅行は一般的なものになっている近年:春節(旧正月)中の中国人観光客は世界中で大きなターゲットに
春節(旧正月)は、中華圏での最も重要とされる祝日 です。別名の「旧正月」の名の通り、中華圏にとって旧暦での正月を指します。スケジュールは毎年変わり、2018年の春節(旧正月)開始日は2月16日で、連休期間は2月15日から2月21日まで となっています。
元来、春節(旧正月)は帰省シーズンとして知られ、家族と過ごすのが一般的でした。しかし、近年では急速な経済成長、中国人の間での海外旅行ブームなどによって、海外旅行にでかける中国人は増加 しています。中でも訪日旅行は、LCCの増便、訪日中国人観光客向け観光ビザの緩和、円安などを理由に人気となっています。日本のインバウンド市場のみならず、消費意欲が高い春節(旧正月)中の中国人観光客は、タイやマレーシアなどアジア圏を中心とした 世界中のインバウンド市場で重要視されるターゲット となっています。
2017年の春節(旧正月)開始!春節の基礎知識と最近のトレンドを解説
インバウンド市場において最重要顧客といえる訪日中国人観光客。その中国での2大の旅行シーズンといえば春節(旧正月)と国慶節です。この時期はインバウンドビジネスでも注目が集まりますが、今年2017年の春節はどのようになるでしょうか?まずは知ってもらう!旅マエに有効なインバウンド集客についてより詳しい資料のダウンロードはこちら「インバウンド動画プロモーション」の資料をDLして詳しく見てみる「SNSを活用したプロモーション」の資料をDLして詳しく見てみる「インフルエンサーマーケティング」の資料をD...
今年の春節はどうなりそう?→前年比+7%にあたる650万人の中国人が海外旅行へ!
中国のオンライン旅行予約サイトCtripの調査によると、2018年の春節(旧正月)期間中に 約650万人 の中国人が海外旅行にでかけるとのこと。2017年の春節(旧正月)期間中の中国人海外旅行者の数は615万人であったため、昨年に比べると 7%の増加 にあたります。2018年の春節(旧正月)中に海外旅行する中国人観光客は、一人当たり一回の旅行平均で 約1,150米ドル(日本円で約125,000円)を支出 することが見込まれています。
2018年の春節を知るうえで押さえておきたい5つのデータ
2018年の春節(旧正月)に関して押さえておきたいデータは以下の5つです。
①海外渡航のピークは10日~14日の間:14日以降、海外渡航者はゆるやかに減少
中国人は実際の春節(旧正月)の時期よりも2週間ほど早い1月の下旬から冬のバケーションに入っているようです。春節(旧正月)期間中の 中国人海外渡航者数は、2月10日の土曜日、また13日・14日にかけてピークに達します。 先述の通り、2018年の春節(旧正月)は2月16日からスタートしますが、14日のピークの終わりを皮切りに海外に渡航する中国人の数は減少に向かいます。2018年の中国人は、春節(旧正月)期間の前に海外に渡航する人が多いことが把握できます。
②春節の中国人海外旅行者の75%は地理的に近いアジア圏へ旅行
2018年の春節(旧正月)期間中の中国人海外旅行者にもっとも人気の渡航エリアは 「アジア・太平洋地域」 でした。75% の春節(旧正月)期間中の中国人海外旅行者はアジア・太平洋地域に旅行します。11%はヨーロッパ、10%はアメリカ大陸、3%はアフリカ・中東という結果になりました。2017年と比較すると +13% の中国人海外旅行者がアジア・太平洋地域へ旅行するとのこと。そのほかの地域での中国人海外旅行者数の伸びはいずれも一桁にとどまります。
③日本がもっとも人気の観光地に!前年比+17%の中国人海外旅行者が訪日する見込み
2018年の春節(旧正月)中の中国人海外旅行者に もっとも人気がある渡航先は日本 です。前年比+17%の中国人観光客が訪日 する見込みだとのこと。タイと台湾も春節(旧正月)中の中国人観光客にとって魅力的な渡航先であるようです。それぞれ前年比+12%、+8%の伸びを記録。
また、中国が目指す巨大経済圏構想「一帯一路」に協力しているニュージーランドは、近年中国との結びつきを強化しており、中国人に対する5年間有効のマルチビザを発給するに至っています。こうした理由から中国人観光客の間ではニュージーランド旅行は最近注目を集めているようです。2018年の春節(旧正月)期間中に前年比+30%の中国人海外旅行者がニュージーランドに向かうとのこと。加えて、ベトナムやフィリピンなど東南アジア諸国への旅行者数も増加しており、こういった国々は今後、日本のインバウンド市場にとってライバルになってくるかもしれません。
④中国帰国ピークは例年通り春節期間の最終日:2018年はだいたい2月21日
2018年の春節(旧正月)中に海外旅行をした中国人海外旅行者の帰国ピークは、2月21日 ごろになると予測されています。冒頭でご紹介したように、今年の春節(旧正月)の連休期間は2月15日から2月21日なので、例年通り最終日と重なるようです。また、連休開始日である2月15日に帰国する中国人海外旅行者は、1月の下旬から2月の下旬の間でもっとも少ないとのこと。
⑤春節中の中国人は札幌・大阪からの帰国するケースが増加する見込み
新千歳空港、関西国際空港から帰国する中国人海外旅行者の数は、2017年と比較してそれぞれ40%、39%増加 するようです。先述の通り、2018年の春節(旧正月)期間中にもっとも人気の渡航先であった国が日本であったことから、帰国者数の伸びが大きい空港トップ5のうち、3つを日本の空港が占める 形になりました。
新千歳空港や関西国際空港の帰国者の伸び率が成田国際空港を上回っていることには着目するべきでしょう。以前の記事でもご紹介したように、最近のインバウンド需要は関西にシフト しつつあり、2017年の関西国際空港の外国人旅客数は、対前年比118%にあたる1431万5556人とっています。また、インバウンド地方誘致が本格化していることもあり、ニセコなど多くの観光スポットをもつ北海道も訪日中国人観光客にとって人気の観光地になっているようです。
2017年 関空の国際線旅客数が初めて2000万人を突破!背景にはインバウンドの関西へのシフト・関空独自のユニークな取り組みも
関西国際空港を運営する関西エアポートは、関西国際空港の2017年12月の利用状況の速報値を発表、合わせて2017年の利用状況の合計値を発表しています。この発表によると 国際線の旅客数は対前年比で伸びており、初めて2000万人を上回っています。こうした結果にはどのような背景があるのでしょうか。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?訪日ラボがまとめた「インバウンドデータレポート」を詳しく見てみる「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする「...
8割弱が初訪日 大阪のインバウンド調査で判明:道頓堀が大人気、大阪を関西観光の拠点にし、情報はSNSやインターネットを活用
大阪はゴールデンルートに組み込まれている他、近年では関西国際空港からの入国数が増加していることもあり、インバウンド最前線の地となっています。大阪観光局は、今後のインバウンド誘致戦略に活かすことを目的とし、大阪を訪問する訪日外国人観光客の訪問先、消費動向等の調査を行っています。この調査について平成29年度第1期に大阪観光局が発表している調査結果を詳しくみていきましょう。なお、調査が行われたのは2017年5月23日~6月3日(12日間)となっています。インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ...
まとめ:2018年の春節中の中国人海外旅行市場に関して理解を深めよう
今回は、Forwardkeysのデータをもとに2018年の春節(旧正月)の中国人の海外旅行動向に関して解説していきました。今年の春節(旧正月)には650万人の中国人が海外旅行にでかけます。2月10日もしくは13日・14日にかけて中国人は海外に渡航し、21日に帰国するのが一般的であり、春節(旧正月)が盛り上がりを見せるのはこれからといえそうです。訪日旅行は2018年の春節(旧正月)期間中にもっとも人気の渡航先に なっています。また、札幌や大阪から帰国する中国人海外旅行者は増加しており、訪日旅行市場の着実な成長に加え関西・地方部のインバウンド需要の高まりが改めて確認できる結果に なりました。
2018年中国の旧正月(春節)は2/16から|トレンドとインバウンド対策6選
中国には旧正月(春節)があり2018年の旧正月は2月16日となっており、春節休暇は旧暦大晦日にあたる 2月15日から2月21日の7連休 となっています。この記事では、1ヶ月前でも間に合うインバウンド対策と、2018年の春節に関連した訪日中国人のトレンドについて解説します。まずは知ってもらう!旅マエに有効なインバウンド集客の資料を無料でダウンロードする「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする「SNSを活用したプロモーション」の資料を無料でダウンロードする「インフルエン...
最近の中国人はぎりぎりに訪日旅行を計画する:3人に1人は出発1カ月前に訪日することを決定
訪日中国人観光客は日本のインバウンド市場にとって長年メインターゲットとなってきました。2016年には 637万人 もの中国人観光客が日本を訪れました。また、インバウンド消費額という観点でみても中国人観光客のみで 1兆4755億円を日本で支出 しています。これは、2016年のインバウンド消費額のうち 39% を占める額です。近年の訪日中国人の旅行トレンドを示すものとして 「爆買いが終焉に向かいモノ消費からコト消費に向かいつつある」 ということが挙げられます。訪日中国人観光客は、日本にただ単に...
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<参照>
- China Daily:6.5m Chinese to travel overseas during Spring Festival holiday: report
- Forwardkeys:Chinese New Year travellers set to grow by 11%
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