株式会社ヒットポイントの放置ゲームアプリ『旅かえる』は中国で昨年後半ブレイクし、今年の*2018年初めには中国アップルストアで1千万ダウンロードを記録しました。
中国からの逆輸入の形で日本でも注目を浴びてからほぼ半年。その後の『旅かえる』が中国でどうしているのか、その消息を、中国最大のSNS・微博(Weibo)を使って訪ねてみました。果たして、中国No.1ダウンロードのスマホアイドルとなったカエルの現在はどうなっているのでしょうか…?
関連記事
Weibo(微博・ウェイボー)に登録する方法と公式アカウント
Weibo「見るだけ」でも利用可能
Weiboを安全に利用する方法
Weibo公式アカウント開設や認証にかかる費用は?
インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)
ざっとおさらい・『旅かえる』の遊び方と中国で大ブレイクした理由
『旅かえる』は株式会社ヒットポイントが開発した放置ゲーム(ときどき様子を見るだけでいい自走式のシミュレーション・ゲーム)です。ひと昔前に流行った『たまごっち』をイメージして頂くとわかりやすいかと思います。
ゲームを無料ダウンロードするとすぐに、
小さな青蛙に名前をつけるところから始まります。
次に簡単なお世話を覚えます。カエルに代わってお店に行ってお弁当やグッズを買いそろえるだけです。特にお弁当を用意しないとカエルが旅に出られません。
庭に生えてくるクローバーを刈り取って、お金の代わりに使います。
時間がないけどお金がある場合、クローバーは現実のお金で大量購入も可能。これ以外に課金のシステムは特にありません。
せっせと世話を焼いても、このカエルは特に愛想を振りまくでもなくプイと居なくなり、『旅立っています』とのメッセージが。(たぶん、思春期?)
中国の若者たちも「世話してると親の気持ちになる」と、このカエルの塩対応ぶりが魅力になっているようです。
カエルは勝手なペースで、旅立ったり・戻ってきたりします。旅先から数枚の写真とご当地名物を持ち帰ってくれますので、だんだんコレクションができます。
これ以上の難しい操作はなく、後はゆる~く放置ゲームを続けるうちに時間が経っていきます。いつの間にか時間をかけるうちに、カエルが本当のペットのように感じるようになるのです。
中国語対応していないのに、なぜ?…日本のゲームアプリ『旅かえる』が中国で謎の大ヒット:背景にある中国若者の「癒やし・仏系生活」ニーズをインバ
初めまして。Vpon Japanの劉と申します。Vpon Japan初の中国人スタッフとして、日々、中国人目線で広告主様のインバウンドプロモーションをサポートしております。今回は中国で話題の『旅かえる』のアプリから見る、中国の若者事情についてお話しさせていただきます。目次中国で大流行 日本のゲームアプリ『旅かえる』とはどんなゲーム?なぜ中国語対応していない日本のゲームアプリ『旅かえる』が中国で人気に?中国企業各社や公共団体が『旅かえる』と“コラボ”してブームに乗るまとめ:消費喚起だけじゃな...
大ヒットした放置ゲーム『旅かえる』、中国での現在は?微博(Weibo)で追ってみた
大ヒットした『旅かえる』を微博(Weibo)で追ってみました。
中国語で『旅かえる』は#旅行青蛙といいます。微博(Weibo)で検索すると…
なんと、中国版『旅行青蛙 中国之旅』が出ているようです。翻訳しただけではなく、舞台も中国になっています。
本家の日本語版はというと…#旅行青蛙日文版で検索するとたくさんのツイートが出ています。コレクションした旅路の写真をアップするツイートがメインです。どうやら、日本語版もまだまだ人気のようです。
もしかすると「商売っ気のなさ」が『旅かえる』人気の秘密?
『旅かえる』を1ヶ月近くプレイした感想として、「商売っ気がない・静かなゲーム」といえるようです。
ダウンロード無料、課金ほぼ無しでも遊ぶのに支障がなく、広告も見るか見ないか自分で選択できるため、ほとんど気にならない。こんなに良心的に長期間遊ばせてもらって大丈夫なのか?と気になってしまうほどです。
この『旅かえる』をダウンロードして遊んでいるのは中国でも仏世代とか空巣青年と呼ばれる、物欲から距離を置く中国の新世代だそうです。
爆買いが騒がれ始めた時期から、日本の若者とほぼ同じ枯れた物欲スタンスになるまで、わずか数年。中国の急な変化の一端を垣間見る現象かもしれません。
爆買いが収束してきているとは事実なのか?各種メディアを比較
最近まで日本のインバウンドビジネスのみならず、一般ニュースでも話題になっていた訪日中国人観光客による「爆買い」。最近のニュースにおいて、その爆買いが収まりつつある、または◯◯年までで終わる、といった報道が多くなってきました。今回は、そんな爆買いについて、各メディアがどのように報じているのかを比較検証していきたいと思います。目次「爆買い」を改めておさらいなぜ爆買いする?東洋経済ONLINEでは2017年に爆買い終焉を唱える爆買いの要因に対してクリティカルではない分析?産経WESTでは中国の関...
まとめ:『旅かえる』日本版はある意味「VR観光」・カエルは「バーチャル・インフルエンサー」作りこみ次第ではEC促進や訪日観光に繋がる?
『旅かえる』をプレイしている若い中国人世代は、「いつか日本に旅行に行ってみたい」と思ってプレイしている人も多いそうです。1千万ダウンロードという記録の後ろに朝晩日本を旅するカエルと暮らしている1千万の中国の若者がいることを、インバウンド業界としても考えてみてもいいかもしれません。
爆買い後のインバウンドはどうなる?アジアのミレニアル世代
中国発の株式市場の混乱など、経済情勢は不透明感を増していますが、その一方で、今年に入っても日本に旅行にやって来るインバウンド(訪日観光客)は衰えたようには見受けられません。目次インバウンド消費増加の要因ミレニアル世代の特徴インバウンド消費増加の要因この要因には、訪日インバウンド市場を牽引するのが、ミレニアル世代と呼ばれる、2000年目前に生まれた20〜30代の世代であるということがあげられるでしょう。日本では、29歳以下の人口は総人口の27.9%ですが、全世界では52.4%、さらに2025...
インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプローチするのが重要!おすすめのインバウンド対策を資料で詳しくみてみる
「中国向けインフルエンサープロモーション」を資料で詳しくみてみる
「Wechatを活用したプロモーション」を資料で詳しくみてみる
「Weiboを活用したプロモーション」を資料で詳しくみてみる
<参考>
中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。
今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。
今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
詳しくはこちらをご覧ください。
→中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】
【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。
この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
※口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。
詳しくはこちらをご覧ください。
→UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】
今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」
スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。
「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!