【聖地巡礼】外国人観光客 マイナーな地方の隅々にまで殺到/地方創生の切り札 アニメツーリズムがもたらすメリットと効果を最大化するための施策とは

【聖地巡礼】外国人観光客 マイナーな地方の隅々にまで殺到/地方創生の切り札 アニメツーリズムがもたらすメリットと効果を最大化するための施策とは

訪日外国人観光客から高い人気を集める日本のアニメは、世界に誇る文化産業のひとつです。2016年に公開された新海誠監督による長編アニメーション映画『君の名は。』の国内外での大ヒットは記憶に新しいですが、他にも『スラムダンク』、『名探偵コナン』、『新世紀エヴァンゲリオン』など、アニメを目的に日本を訪れる訪日外国人観光客は年々増えているのです。

訪日中国人から意外な人気を集める「江の島」その背景にはまさかの「スラムダンク」が!? 100万人以上が実施する「聖地巡礼」は4,000万人のインバウンド誘致の鍵になるかもしれない

インバウンド誘致や地域活性化を目的に「聖地巡礼」が注目を集めています。「聖地巡礼」とは、アニメや漫画の舞台やモデルとなった地域をそのファンが訪問することを指します。日本が世界に誇るソフトパワーコンテンツであるアニメや漫画を観光に組み込むことで多くの観光客誘致に成功している地域が国内には多く存在しています。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする「インバウンドデータ」の資...

2017年には、一般社団法人アニメツーリズム協会が成田空港第2ターミナル2階の北側に、聖地巡礼のスタート地として「アニメツーリズムインフォメーション」を設置しました。「アニメツーリズムインフォメーション」とは、「訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2018年度版)」のひとつに含まれている成田空港を、聖地巡礼のスタート地としてアニメ目的で訪れた訪日外国人観光客を取り込もう、というものです。

また、旅行代理店では、訪日外国人観光客に向けたアニメの聖地を巡るプランを取り入れるなど、旅行業界でも勢力をあげて日本のアニメ文化を押し出そうという動きが伺えます。

そこで今回は、アニメがインバウンド誘致にもたらすメリットとその効果を100%活用するためのインバウンド対策についてをご紹介しましょう。

訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションを資料で詳しくみてみる

意外にも多い訪日目的「アニメの聖地巡礼」?

聖地巡礼

訪日外国人観光客が日本を訪れる目的のひとつに「聖地巡礼」が挙げられます。そもそも聖地巡礼とは、自身の好きなアニメや漫画に縁がある地を「聖地」と呼び、実際に訪れること。例えば、江ノ電の「鎌倉高校前駅」の踏切は、アニメ『スラムダンク』OPのロケ地として「聖地」化。今では中華圏訪日外国人観光客を中心に、非常な人気を博しています。

「君の名は。」「スラダン」聖地巡礼ブーム続く中国人観光客『同胞多すぎ、萎えた』との声も

「聖地巡礼」といえば、アニメやドラマの舞台となった場所を訪れる行為のこと。昨年はアニメ・マンガの舞台を対象にアニメツーリズム協会が聖地88か所を制定したことでも話題になりました。この「聖地巡礼」ムーブメントは日本人のみならず、海を超え海外でも話題となっています。特に、インバウンドで観光客数・消費額ともに最もシェアのある訪日中国人にも、その波が広がっています。中国SNSの投稿やランキングをもとに、詳しく見ていきましょう。インバウンド最大の中国市場は「旅マエ」にアプローチするのが重要!おすすめ...

大手のバス会社や広告代理店では、『君の名は。』のロケ地を巡るツアーをはじめ、リムジンバスを貸し切って舞台となった場所を訪れるプランを開発・販売しています。国内外のアニメファンのニーズに則した取り組みを積極的におこなっているのです。

コスプレ

アニメキャラクターの衣装に身を包んで、街を練り歩いたり、コスプレファン同士で写真撮影を楽しんだりするイベントへの参加も、世界のアニメファンが日本を訪れる理由のひとつとなっています。

新聖地巡礼スポット!?インバウンド向け 日本初の本格コスプレ施設「J

日本を訪れる訪日外国人観光客が日本を好きになる理由は人それぞれですが、アニメや漫画の影響で日本を好きになる人は少なくありません。そうした外国人観光客を取り込もうと、株式会社ナムコが運営するテーマパークである 「J-WORLD TOKYO」は、日本のアニメや漫画、そしてコスプレが好きな訪日外国人観光客に向けて、公式本格コスプレ施設「J-COS!」を4月21日(金)にオープンしました。J-WORLD TOKYOとは:ジャンプ作品の世界観を楽しめるテーマパーク株式会社ナムコが池袋サンシャインに2...

訪日外国人観光客に日本アニメが人気な理由:アニメの種類が豊富

海外で「アニメ」「漫画」というと子どもが見るものだとされています。しかし、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『プリキュア』といった子ども向けの作品から、『進撃の巨人』『新世紀エヴァンゲリオン』『進撃の巨人』など、日本のアニメは大人が見ても楽しめるバリエーション豊かな作品ばかりです。

少女漫画系、戦闘系、SF系、社会問題系学園ストーリー、スポ根系など、老若男女を問わず幅広い年齢層が楽しめる日本アニメや漫画は、国内のみならず世界的にも注目を浴びているのです。

アニメ×インバウンド誘致が地方にもたらす効果

グッズ消費による直接的な経済効果

日本のアニメやコスプレ、聖地巡礼を目的に日本に訪れる訪日外国人観光客は、日本でしか購入できないアニメグッズを大量に購入する傾向があります。「日本を訪れた記念」「アニメ好きな友人へのお土産」などグッズを買う目的は人それぞれにせよ、大量購入によって高い経済効果が期待できるのです。

聖地巡礼による地域活性化

日本のアニメに登場するモデルとなった土地の多くが、地方都市だと言われています。125以上もの国や地域で爆発的ヒットとなった2016年公開のアニメ映画『君の名は。』の聖地である飛騨高山では、聖地巡礼によって地域の活性化をもたらしました。

長野・岐阜でインバウンド需要3倍増見込み!? 映画「君の名は。」が海外でも大躍進

今年8月26日に公開された新海誠監督のアニメーション映画「君の名は。」。10月21日の台湾での配給開始を皮切りに、海外での配給が続々とスタートしています。中国では日本映画新記録を樹立しており、昨年100万人が実施した聖地巡礼に拍車がかかることが推測されます。 映画「君の名は。」の日本での興行収入、反響「君の名は。」は新海誠監督の長編アニメーション映画です。日本では2016年8月26日に公開され、公開日の金曜から土日の3日間で、動員96万人、興行収入12.8億円を記録しました。先日12月6日...

というのも、訪日外国人観光客の多くは東京や大阪、名古屋といったゴールデンルートを訪れる傾向にあることから、地方はインバウンド誘致が弱くなりがちなのです。しかし、アニメの舞台を訪れる「聖地巡礼」を楽しむ訪日外国人観光客が増えることで、インバウンドによる地域活性化が見込めるのです。

Q.なぜ地方創生にインバウンドが重要なの?→A.人口減1人分を訪日客8人で賄えるから:訪日客は日本人観光客の3倍以上消費する

2017年7月19日の観光庁の訪日外国人消費動向調査によると、2017年前半期のインバウンド消費額は史上初めて 2兆円 を突破しました。また、2017年に入ってからも 7カ月連続で前年を上回る訪日外国人観光客数を記録 しており、日本国内で「インバウンド誘致」はホットなキーワードになっています。加えて、インバウンド誘致は地方の過疎化・人口減少など 日本の抱える諸問題を解決する手立てとしても注目を集めています。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモー...

インバウンド誘致を強化するために必要なこと

多言語対応

地方が訪日外国人観光客を受け入れるうえで重要となるのが、あらゆる言語に対応できるようにすること。というのも、日本を訪れた多くの訪日外国人観光客の多くが、「言葉が通じない」「スタッフとうまくコミュニケーションがとれない」という悩みを抱えているからです。

イマの外国人観光客の不満は「コミュニケーション不良」/インバウンド対策に!会話や接客を手助けしてくれる翻訳アプリ・ツール

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2018年1月~8月に日本を訪れた訪日外国人観光客数は、前年よりも12.6%増の2,130万人を突破。訪日外国人観光客が年々増加する一方、地方都市の飲食店や商業施設では「多言語表記の少なさ」「コミュニケーションの取りづらさ」などが大きな課題となっています。[blogcardurl=https://honichi.com/news/2017/02/16/honichikyakuwakokodek/]事実、訪日外国人観光客が日本で困ったこ...

「聖地巡礼」という価値あるインバウンド誘致によって地方都市の活性化を狙うためには、多言語に対応できるスタッフの配置や表示案内といった対策がとても重要となります。

宿泊施設の充実

「宿の予約が取れない」「宿泊施設が少ない」といった宿泊施設不足にも、早急に対応すべき課題のひとつです。東京や大阪、名古屋といったゴールデンルートには、温泉施設やビジネスホテル、ゲストハウスといった気軽に宿泊できる施設が充実しています。

東京オリンピックでホテル4.4万室不足というデータも!? 宿泊施設不足問題を乗り越える国・民間の取り組み

日本政府観光局(JNTO)が発表している2017年の訪日外客数を見ると、1月から6月の上半期の推定値で約1,400万人弱 となっており、前年比+17.4%で推移 しています。こうした状況を受けてホテルの客室数不足、宿泊費の高騰が叫ばれており、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けては、東京や大阪などの都市部を中心に、およそ4.4万室が不足 するとも言われており、客室不足が深刻化するとされています。ホテルの開発は現在も各地で進んでいますが、新たな用地確保が困難になっている状...

しかし、これまで客足が遠のいている地方都市では、宿泊施設の数が圧倒的に足りていないのです。聖地巡礼で地方を訪れた訪日外国人観光客がいざ泊まろうと思っても、「部屋が満室」「そもそも宿泊し施設が少ない」ということが発生する可能性も起こりうるもの。

宿泊施設を充実させることによって、連泊で観光を楽しみたいインバウンド誘致につながるほか、より高い経済効果を得ることができるのです。

まとめ

訪日外国人観光客が日本を訪れる目的のひとつに「聖地巡礼」が挙げられます。観光バス会社や広告代理店など、その地域全体で協力しながらのアプローチや取り組みが必要です。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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