Alipayの仕組みとは?インバウンド中国人の集客・現地生活にマスト・QRコード決済・導入するメリットを解説

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Alipayアリペイ支付宝)は中国で開始されたモバイル決済サービスです。QRコードを用いた決済が特徴で、クレジットカードや電子マネーと並ぶキャッシュレス決済のツールとして注目を集めています。

日本旅行中にもこのツールを用いて支払いをしたいというニーズは大きくなっています。日本国内でもコンビニエンスストアや小売店はじめ、様々な場所で導入が進んでいます。今週は吉野家でも導入が完了したことが報じられています。

この記事では、Alipayサービス概要や手数料や送金の仕組み、店舗におけるAlipay導入の方法やメリットについて解説します。

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Alipayとは

Alipayとは中国発のキャッシュレス決済サービスで、Alipayを利用するユーザーはQRコードを読み取ることで店舗に支払いを行います。

Alipayは元々は中国で提供されていた決済サービスでしたが、現在では世界中に利用可能な地域を広げています。

2018年には全世界のユーザー数が9億人を突破するなど、今最も勢いのあるQRコード決済サービスと言えるでしょう。 

Alipayはどのようなサービス?

Alipayは中国最大手のIT企業、アリババグループ傘下のアント・フィナンシャル社が運営するサービスです。中国語のサービス名は「支付宝(ジーフーバオ)」です。

2004年のサービス開始当初はアリババグループが運営するECサイト「淘宝網(タオバオ)」内でのみ利用可能な決済手段でしたが、その後他ECサイトや実店舗における決済手段としてサービスの幅を拡大させていきました。

2017年に4億5,000万人であった利用ユーザー数は、2018年では9億人と1年間で2倍に増えています。 

そもそも、QRコード決済とは?

QRコード決済とは店舗と消費者の間でQRコードを読み取ることによって決済を完了させるキャッシュレス決済の1つです。

類似する決済手段にバーコード決済があります。Alipayでも、店舗側にバーコードを読み取ってもらい支払を行う場合があります。

コード決済は主にスマートフォンで利用できる決済手段であることから、モバイル決済と呼ばれることもあります。 

QRコード決済の仕組みは主に2種類

QRコード決済には主にユーザースキャン方式とストアスキャン方式の2つの方式があり、Alipayでは両者を併用してサービスを提供しています。

前者では店舗が提示するQRコードを消費者が読み取ることによって、後者では消費者のQRコードを店舗が読み取ることによって決済を行います。

サービスによっては一方しか対応していないものもあります。Alipayは双方に対応しているため、お店によって消費者が店舗のQRコードをスキャンするか、店舗が消費者のQRコードをスキャンするかの二つのパターンが考えられます。 

Alipayの仕組みを詳しく解説

一言にコード決済といえどスキャン方式や決済方式はサービスによって異なるため、導入を検討する際にはそれぞれのサービスの仕組みについて正しく理解しておく必要があります。

以下では、Alipayの仕組みや導入方法について解説します。 

Alipayはユーザースキャン方式、ストアスキャン方式のどちらにも対応

Alipayではユーザースキャン方式とストアスキャン方式の双方に対応しています。

店舗にとってはユーザースキャンの方が便利です。なぜならユーザースキャンの場合、店舗側に必要なのはQRコードの掲出だけで、読み込み用の端末を用意する必要がないからです。

いずれの方式においてもユーザーは現金を持ち歩く必要がないため、店舗、ユーザーの両者にとって利便性の高い決済手段であるといえるでしょう。

支払いはチャージ式

Alipayの支払いは、Suicaに代表される交通系電子マネーのように事前にチャージしたプリペイド額から行われます。

そのため、プリペイド残高が足りない状態では決済を行うことができなくなってしまう点には注意が必要です。

事前にチャージしたプリペイド残高は、アプリでQRコードを読み取るだけで利用することができます。 

店舗側の導入方法は?

店舗における決済手段としてAlipayを導入するためには主に2つの方法があります。

1つ目の方法はAlipayのホームページから直接加盟店としての申し込みを行う方法です。

インターネット上の申し込みフォームに必要事項を記入すると審査が行われ、審査を通過した店舗には登録完了の連絡が届きます。ユーザーIDなどの情報を受け取り、最短であれば3営業日ほどで導入することが可能です。

2つ目の方法はAlipayに対応している決済サービスを利用することです。

リクルートが提供する「モバイル決済 for Airレジ」やソフトバンクが提供する「Payment Service」ではさまざまなキャッシュレス決済に対応しており、その中にはAlipayも含まれているため、これらのサービスを導入することでAlipayを利用することが可能になります。 

Alipay導入のメリットは?

急速に利用ユーザー数および加盟店を増加させているQRコード決済サービスのAlipayですが、Alipayを導入することで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

以下では、Alipay導入によって得られるメリットについて解説します。 

インバウンドで決済対応・導入は必要?

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訪日中国人にとって便利な支払い方法=集客につながる

中国では国内における消費を拡大させるために他国への旅行者による現金の持ち出しを厳しく制限しています。訪日旅行者も例外ではなく、日本円で約100万円を超える現金の持ち出しは原則として禁止されており、約50万円ほどの場合にも税関での申告が義務付けられています。

また、換金には手数料がかかります。こうした事情を背景に、訪日中国人の多くは現金をあまり使いたがりません。基本的には、クレジットカードや、普段使い慣れているモバイル決済を利用したいと考えているととらえてよいでしょう。

同じ商品を取り扱っていても、Alipayで支払える店舗とそうでない店舗であれば前者を選ぶ可能性が高いと言えます。Alipayの導入は訪日中国人の消費を喚起するでしょう。 

クレジットカードよりもAlipayと考える中国人を誘客

Alipayではユーザー側の決済手数料が無料であることに加えて、中国人ユーザーへの優遇措置として人民元の為替レートが安く設定されています。海外旅行でクレジットカードやその他のキャッシュレス決済サービスよりもAlipayを利用したいという中国人ユーザーは非常に多いです。

こうした事情も、Alipayの導入が訪日中国人に選ばれるための重要な要素となることを裏付けています。

またAlipayを利用して行った決済については売上の入金を保証するシステムもあるため、店舗側としても安心できます。 

店舗への導入も簡単

クレジットカードや電子マネーなど、多くのキャッシュレス決済では専用の決済端末を必要とするため、導入にはコストや時間、手間がかかります。

しかし、Alipayであればスマートフォンやタブレット端末にアプリをインストールするだけで導入ができる上、導入コストや毎月の固定費もありません

ユーザー数を順調に伸ばしている決済サービスを、コストなしで導入できることは大きなメリットであるといえるでしょう。 

日本でも広まりつつあるQRコード決済の導入メリットは大

QRコード決済を利用するユーザーは日本でも増加傾向にあります。サービス間のQRコードの共有も進められており、AlipayをはじめとするQRコード決済は今後さらに広く利用されるようになると見られています。

また、訪日外国人の中でも多くの割合を占めるのが中国人です。中国人が利用しているAlipayを導入することは、これからのインバウンドの盛り上がりとともに、集客や売り上げにもポジティブな影響をもたらしてくれるでしょう。 

"QRコード"に関するインバウンドニュース ページ1

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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