秋田県のインバウンド事例紹介|インバウンド誘致の課題は?

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国内印刷業界の青年団体が合同で主催するイベント「プリントネクスト」が2020年2月15日開催に合わせ、東京の印刷会社の若手経営者らがブログ「週いち秋田」を開設しました。

「きりたんぽ」や「なまはげ」で有名な秋田県は、温泉や美しく豊かな表情を見せる自然を誇る県です。

この記事では、都道府県魅力度ランキング24位に位置する秋田県のインバウンドの現状や事例を解説します。

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秋田県の現状

まずは、秋田県のインバウンド関連データを紹介します。

▲[秋田県のインバウンド需要・対応状況まとめ]:訪日ラボ
▲[秋田県のインバウンド需要・対応状況まとめ]:訪日ラボ

秋田県でインバウンド消費している金額の割合

▲[秋田県でインバウンド消費している金額の割合]:訪日ラボ
▲[秋田県でインバウンド消費している金額の割合]:訪日ラボ

秋田県のインバウンド需要

2018年の訪日観光客の訪問率は0.3%で全国第43位、訪問者数は94,449人で全国第43位、述べ宿泊者数は123,430人泊で全国第42位です。

2018年の平均宿泊日数5.2泊 で、1人1回当たり旅行消費単価は36,319円で全国第25位でした。

秋田県内の訪日外国人の割合とインバウンド消費額は台湾が最も多く、その理由として秋田空港には頻繁に台湾からのチャーター便が運航されているからだと考えられます。

対応状況

2019年のJapan.Free Wi-Fiの施設数は1,797施設で全国第32位、 外国人観光案内所数は13施設で全国第38位、 おもてなし事業者登録件数は114件で全国第44位 、免税店舗数は125店舗には第44位です。

2016年時点での施設内案内表示の75%以上で英語表記されています。

訪日外国人TOP5のインバウンド消費金額

訪日外国人一人当たりの消費額が最も多いのは中国人で、主に買い物にお金をかけています

続いて多いのがアメリカ人です。アメリカ人は宿泊、及び飲食にお金をかけています。

成田からロスアンゼルス(西海岸)まで直行便でも約10時間ほどかかるため、一回の訪日での宿泊が連泊になる傾向にあるようです。

秋田は台湾からの観光客が一番多いですが、台湾人一人あたりの消費額はそれほど大きくはありません。

台湾からのチャーター便が運行しており、気軽に訪れることができることから消費額がそこまで大きくならないのではないかと考えられます。

▲[秋田県でインバウンド消費している各国籍別の金額の割合]:訪日ラボ
▲[秋田県でインバウンド消費している各国籍別の金額の割合]:訪日ラボ

以下のページでより詳しく説明しています。

秋田県のインバウンド需要

秋田県はインバウンド宿泊人泊数が際立って少ないことが課題となっています。その他、訪日外国人の訪問率や訪問者数なども全体的に低めの数値になっており、外国人観光案内所も際立って少なく、全体的にインバウンド対策が進んでいないように見受けられます。

秋田県が取り組むインバウンド事例

秋田県でのインバウンド事例を紹介します。秋田県が持っている様々な観光資源を生かすために、秋田県でも様々な取り組みが行われています。

Web接客プラットフォームを導入

田沢湖・角館観光協会は、誘客・満足度向上につなげることを目的に、協会ホームページに株式会社Sprocketの統合Web接客プラットフォームを導入しています。

プラットフォームには「自動セグメンテーション機能」や行動データから学ぶAI「Autoscoring」など、最先端機能も搭載され、サイトへの来訪データの分析及び効果検証を実施しています。

秋田犬ツーリズム

「秋田犬ツーリズム」とは、大館市、北秋田市、小坂町の秋田県内の3市町が連携して発足した、秋田をPRし外国人観光客誘致を目指す一般社団法人です。

秋田県の観光資源のブランド化を目指しており、そのWebページ上では世界的にも有名な秋田犬をモチーフとしたAI秋田犬キャラクター「mofuu」がオススメの観光地を紹介します。

また動画コンテンツも配信しており、日本語が分からない人にも秋田の魅力が伝わるように工夫されています。

ドラマのロケ誘致

秋田県は、2009年10月から韓国で放送されたドラマ「アイリス」のロケ地です。

このドラマが人気となり韓国から多くの観光客が訪れました。

「アイリス」ロケ地公式ツアーも行われ、秋田空港-ソウル便韓国人利用客数は2009 年 11 月以降急増しました。

2011年にはアイリスミュージアムもオープンするなど、当時の秋田県のインバウンド需要増加の起爆剤となりました。

秋田県の今後の課題

秋田県のインバウンドを盛り上げるべく様々な取り組みが行われていますが、課題も多く存在します。

冬が閑散期

秋田県の最大イベントは8月の竿灯祭りであり、『平成30年秋田県観光統計』に夜と8月(約709万人)で全体の20.5%を占めています。

一方、冬は閑散期となっており、12月から3月にかけて落ち込む傾向にあります。

1年を通して外国人に提供できる観光資源がないことが秋田県の課題の1つです。

外国人慣れしていない

秋田県のパスポート保有率は9.2%と全国ワースト2位です。

一時はドラマ「アイリス」効果で需要が急増した秋田空港ソウル便も、秋田県人のアウトバウンド意欲がないことも影響し、現在では運休となっています。

外国や海外旅行に興味が低い県民性もあり、多言語対応などといった、外国人受け入れ体制作りへの積極性が不足している一面もあります。

東京や北海道の空港から遠い

多くの国際線が発着する東京や北海道の空港から秋田県が遠いことも、秋田県のインバウンド需要が伸び悩む大きな要因です。

秋田県はタイからの観光客誘致に力を入れてきましたが、バンコクから東日本への玄関口となる成田・羽田・札幌空港から秋田県が遠く、また秋田県の知名度自体も低いことが原因で、十分な効果が出ていないのが現状です。

的を絞った対策でインバウンド誘致を

秋田県は、秋田犬や温泉、豊かな自然など様々な観光資源をもっていますが、秋田特有の課題もあり全国ランキング上では比較的低い順位にいます。

しかしながら、秋田県のインバウンド産業への「伸びしろ」はかなり大きく、的を絞った対策を行うことで、インバウンド需要が増加する可能性があります。

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<参考>

秋田県:平成30年秋田県観光統計について

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そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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