2019年インバウンド業界「流行語大賞」発表!2位は「東京オリンピック」1位は?:業界最大級メディアだからこそわかる本当のトレンドを分析!

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2019年は訪日外国人が日に日に増加する中で一般ニュースでも「訪日外国人」「インバウンド」という用語を聞くほどに、インバウンドが日常的なものとなりました。

訪日ラボでは、2019年に配信した記事をテキストマイニングを用いて分析、頻出数やPVを考慮し「流行指数」を算出し、「流行語大賞」と名付けランキングにしました。

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2019年インバウンド流行語大賞1位「中国」

インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」で2019年の間に公開された記事を対象に分析した結果、流行語大賞のTOP50は以下のような結果になりました。

流行語大賞の1位は「中国」、2位は「東京オリンピック」、3位は「SNS」、4位は「台湾」、5位は「韓国」です。

インバウンド流行語大賞 ニュース版では、訪日ラボで配信しているニュース記事をテキストマイニングした上で、各キーワードのPVを考慮した流行指数を算出しました。指数により、どの情報に需要があるのかが可視化されており、インバウンド業界の現状把握に役立ちます。

1位「中国」最大の市場に引き続き注目、「爆買い」見られず

1位を獲得したキーワードは「中国」でした。インバウンド業界最大の市場である中国は2019年も圧倒的な存在感を放っており、インバウンド対策を進めるにあたり訪日中国人は無視できない存在となっています。

来年春頃には習近平国家主席の来日も決定しており、こうした動きは中国の日本に対する友好的な感情を生み出すと考えられます。今後もインバウンド業界における中国の存在感は、より大きなものになっていくでしょう。

同じく中華圏で、訪日旅行が定番となりつつある台湾は第4位、香港は第23位にそれぞれランクインしています。

中国が1位となっていたにも関わらず、訪日中国人消費の代名詞「爆買い」は32位に。消費力の高い中国人も少なくない一方で、その予算をかける先が「コト消費(26位)」「体験(27位)」にシフトしつつあることをうかがわせます。

韓国市場の動向は?

また、4位にランクインした韓国は、徴用工訴訟問題やレーダー照射問題などで日本との間に大きな溝が生まれた1年となりました。

2019年12月18日JNTOが発表した訪日外客数(2019 年 11 月推計値)では、11か月間の総計で伸び率はマイナス22.2%とされています。このマイナスの伸び率でもなお、今年すでに500万人を超える韓国人が日本を訪れており、今後も重視すべき市場であると言えます。

2019年は【中国+台湾+香港】からすでに1,300万人が訪日!中国語表記でおもてなしに差をつけるコツ:「普通語」と「標準中国語」の違いは?

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モノ消費からコト消費へ|定義と最新傾向「トキ消費」「エモ消費」「イミ消費」

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2019年インバウンド流行語大賞 ニュース版 TOP10のトレンド推移

「2019年インバウンド流行語大賞ニュース版」にランクインした上位10位のキーワードについて、四半期ごとにその指数を計算しトレンドの推移を見てみます。

2019年インバウンド対策関心度ランキングTOP10 訪日ラボ編集部作成
▲[2019年インバウンド対策関心度ランキングTOP10トレンド推移]:訪日ラボ編集部作成

1位の「中国」は1年を通して常に指数が高いことがわかります。2位以下を大きく突き放し常に右肩上がりの上昇を見せているため、2019年はインバウンド業界全体で関心を寄せていたことが分かります。また、日韓関係悪化による韓国市場の低調があったことが、代替市場としての再評価として、中国市場への関心拡大につながったかもしれません。

さて、その韓国は、特に日韓関係が悪化した第3四半期において流行指数が上昇します。市場での情報に対する需要が高まったと考えられます。

台湾は年間を通じて堅調に推移しており、同地における日本への評価は安定している一年だったことがうかがえます。

中国と「香港」「台湾」何が違う?歴史や最近の情勢、観光名所まとめ

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訪日中国の新たな市場動向&「体験」重視のインバウンド市場を攻略するには

今年一年間を通じて、インバウンド業界で最も注目を集めた国はやはり中国だと言えます。今や日本の都市部だけではなく、地方都市にも少なくない訪日中国人が足を運ぶようになっています。

また訪日外国人全体の動向としてコト消費が人気となっており、インバウンド業界においても物品の販売から体験の提供へと、主流がシフトしていくと見られています。

こうした流れの中で、2019年インバウンド対策「関心度ランキング」でも触れたとおり、各国のメディアやインフルエンサーを起用するプロモーションが特に注目されました。単なる購買に終わらない、様々な感覚を刺激する「体験」の価値の訴求には、高い密度で情報を届けるインフルエンサーとの相性が良いという側面もあるでしょう。

ターゲット層とのコミュニケーションチャネルとなるメディアやインフルエンサーを上手く活用することが、今後のインバウンド市場の盛り上がりを左右するのではないでしょうか。

【中国】日本の地方に「洗肺(シーフェイ)」しにくる中国人急増

2015年、訪日中国人による「爆買い」ブームの到来で、テレビでは春節特集一色になりました。中国春節では、爆竹を鳴らす風習があり、環境汚染などの問題により爆竹規制が設けられましたが、現在、PM2.5の数値が発表され驚きの結果が明らかになりました。 一方で2016年下半期頃から、訪日中国人のFIT(個人旅行)が徐々に増加し、日本の地方でしか味わえない「あるコト」が話題になりました。 今回は、訪日中国人のFIT(個人旅行)の地方インバウンドと中国PM2.5との関係性をひもといていきます。 ...

2020年インバウンド担当者必携の書!訪日ラボ著『インバウンド報告書2020』がインプレスより発売

この度訪日ラボは、株式会社インプレスが発行する新産業調査レポート『インバウンド調査報告書2020[2019年上期のデータから2020年上期を展望する]』の執筆を手掛けました。2019年12月24日(火)から発売が開始されます。本報告書はインバウンド関連事業者にとって、2020年のインバウンド戦略を立てるにあたって非常に有益な情報をご提供できると自負しております。本報告書の概要と得られる情報についてお知らせいたします。ご予約・ご注文はこちらからサンプルのダウンロードはこちらから目次2020年...

<集計方法>

インバウンド業界最大級の専門ニュースサイト「訪日ラボ」とインバウンド対策サービス比較サイト「訪日コム」において、2019年に公開した全記事、コンテンツ、サービスページ、レポートに対してテキストマイニングを実施し、頻出キーワードについてPV(閲覧数)やダウンロード数を考慮した独自の流行指数を算出しました。訪日ラボのニュース記事から得られたテキストは「流行語大賞」、訪日ラボのデータページや訪日コムのサービスページから得られたテキストは「関心度ランキング」として、それぞれ集計しています。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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