【完全版】WeChat(微信/Weixin)とは│基本知識・機能・使い方を紹介

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訪日外国人観光客の中でも最も割合を占めているのが中国からの観光客です。インバウンド業界において中国市場は大きく、中国人に向けたプロモーションも重要視されています。

中国ではインターネットが規制されている影響で、中国国外の多くのWEBサービスが使えないケースが多いため、中国独自のWEBサービスが発達しています。

なかでもコミュニケーションアプリとして多くの中国人が使用しているのが「WeChat微信/Weixin)」です。

中国向けプロモーションに取り組む際にWeChat微信)を活用することで、多くの中国人にアプローチできる可能性があります。

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WeChat(微信/Weixin)とは?

WeChat微信)は中国のテンセント社が提供している中国最大のチャットアプリです。

テキストメッセージの送受信だけでなく、無料で通話機能が利用できたり、ビデオや画像、ステッカーを送受信できます。

2020年5月には月間利用者数が全世界で12億人に

WeChat微信)のミニプログラムのビックデータ分析を行う「阿拉丁(aldwx.com)」が2020年6月に発表したレポートによると、WeChat微信)の月間アクティブユーザー数は世界で12億人を突破しています。

企業や商品のPRにミニプログラムを活用する企業も増加しており、トップブランドのミニプログラムユーザー数は2020年1月と比較して386%増加しました。

さらに、2019年時点でWeChat微信)の提供するQRコード取引の規模は8兆5,800億元(約130兆円)に達しています。

また、2020年第1四半期には新型コロナウイルスの影響もあり、市場規模が前年比25.86%増加しました。

WeChatと微信は違う?

Wechatは、中国国内で使用されている「微信」とはアプリが異なっています。

日本を含む中国以外の国では「微信」をダウンロードできず、逆に中国国内では「WeChat」をダウンロードできません。

WeChat微信は仕様が異なる部分があり、中国国内でしか利用できないクーポンなどはWeChatでは表示されません。

提供されているサービスにも一部違いがあり、ニュース機能は微信のみで提供され、ステッカーも版権の都合から別の物が販売されています。

WeChat(微信/Weixin)とは何か?読み方・概要・国内版と国際版・マーケティングツールとして

WeChat(微信/Weixin)とは、中国で誰もが使っているといっても過言ではないスマートフォンアプリです。メッセージの送信機能を基本に、生活の様々なシーンで活用されています。中国向けのマーケティングには理解の欠かせないツールです。中国では、グレート・ファイアウォールと呼ばれるインターネット接続規制が敷かれています。中国国内からは当局が有害と判断するウェブサービスには接続できません。たとえばTwitterやLINEなどの他国では一般的なSNSへのアクセスも不可能です。中国独自のSNSサー...

アカウント登録方法は?

WeChat微信)のアカウント登録はスマートフォンから行います。スマートフォンさえあれば事前に用意するものはありません。

まず無料でダウンロードできるWeChat微信)のアプリをダウンロードしてください。ダウンロード後、アプリを開き「電話番号で登録する」より登録を進めます。

続いて氏名、電話番号を入力し、パスワードを設定、最後に電話番号で登録するというボタンを押して情報入力が完了です。

その後「電話番号の確認」の画面で「OK」を押すと、入力した電話番号にSMSに4ケタの確認コードが記載された確認メッセージが送られてきます。コードを確認後再度アプリに戻り、SMS受信から60秒以内に確認コードを入力して登録完了です。

WeChatの登録方法と使い方/まずはアプリをダウンロード・名前は本名を入力するべき?

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WeChatではどんなことができる?

WeChat微信)にはメッセージアプリとしての基本機能以外にも、あらゆる便利な機能が搭載されています。

WeChatの基本機能

WeChat微信)はコミュニケーションアプリとしての基本機能を備えています。LINEのようなテキストメッセージやボイスメッセージをチャットで送受信したり、スタンプでコミュニケーションをとれます。

またアプリをとおしての音声通通話、ビデオ通話も可能です。さらにSNSのようにつぶやきを投稿できる「モーメンツ」機能も搭載されており、モーメンツの投稿はQRコードを読み取ることで確認できる機能も備わっています。

検索機能を利用すると、検索したキーワードに関連した記事や公式アカウント、モーメンツを確認することもできます。

また、アカウントを友だちに追加する際には、近くにいれば端末を振ってアカウントを探せる「シェイク機能」を使うことができます。

メッセージだけじゃない WeChatの多様な機能

基本的な機能以外にも多様な機能が搭載されているのがWeChat微信)の特徴です。

1つに公式アカウント機能です。公式アカウントはユーザーへの情報伝達を目的とした購買アカウントサービスの相互作用を目的としたサービスアカウント、オフィスコミュニケーションツールとしてのWeChat Workの3つに分かれています。

2つ目に検索エンジンです。WeChat微信)の検索機能は、ユーザーが興味のあるコンテンツについて検索し、コンテンツの公式アカウントや購入にスムーズにたどり着くように構築されています。

たとえばブランドカテゴリで旅行代理店の名前を検索すると、代理店のプロフィール画像、公式アカウント、ミニプログラム、利用できるサービスなどが一覧表示されます。

3つ目にミニプログラムです。ミニプログラム上では、予約、注文、ショッピングといったあらゆるサービスが提供されており、QRコードをスキャンするだけでアクセスできる手軽さが魅力です。その手軽さや市場規模の大きさからインバウンド業界にも注目されています。

4つ目にWeChat微信)が提供している決済機能のWeChatPayです。銀行口座を登録するだけで利用ができ、キャッシュレス化が進む中国経済においてほとんどの中国人がWeChatPayを利用しています。

【中国】8億ユーザーが利用するQR決済WeChat Payとは

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WeChatは中国向けプロモーションとしても利用できる

WeChat微信)は多くの中国人に利用されていることから、中国向けのプロモーションとしても活用できます。

WeChatがインバウンドや中国向けプロモーションに有効な理由

中国ではインターネット規制が厳しく、TwitterやFacebookといった海外のSNSは中国国内では使用できません。

そこで海外のSNSに変わって中国人向けのプロモーションに活用できるのが、中国で利用されている独自のサービスです。なかでもWeChat微信)は中国国内での利用者が非常に多く、中国人向けのアプローチに有効なツールといえます。

さらに現在のインバウンドマーケティングでは、訪日外国人の行動を旅マエ」「旅ナカ」「旅アトの3つのフェーズに分け、それぞれに最適なアプローチに取り組むことが重要とされています。

JTBが実施した「JTB訪日旅行重点15カ国調査2019」では、訪日中国人観光客が旅マエ旅ナカの情報収集で利用したアプリでもWeChat微信)が使われていることが明らかとなっています。

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WeChatを使ったプロモーション事例

日本や世界の企業の中でも既にWeChat微信)を利用したプロモーションを実施している企業もあります。

その一つがドン・キホーテです。ドン・キホーテでは2017年にWeChat Pay」を導入しWeChat公式アカウントを開設しました。

公式アカウントで会員限定のクーポンを発行したり、WeChat Payで中国人のキャッシュレス需要に応えています。

ドラッグストア大手のマツモトキヨシでもWeChat公式アカウントを開設しています。マツモトキヨシのアカウントはドラッグストアだけでなく日本の小売店の中でもトップクラスのフォロワーを有しているのが特徴です。

公式アカウントでは、商品の紹介や中国版公式サイト、中国のECサイトである天猫国際への動線の設備など多角的にプロモーションを実施しています。

コーヒーチェーン大手のスターバックスでは、公式アカウントとミニプログラムを利用しています。

ユーザーはミニプログラムに参加しメンバーシップを利用できるだけでなく、ミニプログラム上の支払ボタンからの支払いや持ち帰りサービスの利用もできます。

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中華圏最大のコミュニケーションアプリ:WeChat(微信/Weixin)

WeChat微信)は中華圏を中心に世界で約12億人もの人が利用する中国最大のコミュニケーションアプリです。

WeChatには、グローバル版として利用されているWeChatと、中国語版として利用されている微信の2つの種類があります。

メッセージアプリとしての基本機能だけでなく、公式アカウント、検索エンジン、ミニプログラム、WeChatPayのような多彩な機能を利用できるのが特徴です。

多くの中国人が利用しているため中国へのプロモーション手段としても有効で、実際に導入しプロモーションに成功している企業もあります。

インバウンドの中でも大きな市場規模を持つ中国へのプロモーションとしての活躍が期待されるサービスです。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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