3月の訪日外客数は66,100人、前年同月比438.4% 入国制限緩和の影響で

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日本政府観光局JNTO)が2022年3月の訪日外客数推計値を発表しました。

3月の訪日外客数は66,100人で前年同月比438.4%増となりました。入国制限が緩和された影響で、2022年では最も多くなっています。

本記事では、3月の訪日外客数について、各市場のデータと動向をふまえて解説します。

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3月の訪日外客数は66,100人

3月の訪日外客数は66,100人で、前年同月比438.4%増でした。東京2020五輪が開催された2021年7月と比較しても大幅に増加しており、徐々に訪日客が増加していると思われます。

入国制限が3月から大幅に緩和された影響で、入国者数が急増したと考えられます。今後についても、4月からのさらなる緩和や、ワクチン接種の進展速度により増加するものと見込まれます。

訪日外客数推移
▲訪日外客数推移

東アジア

3月の東アジア各国の訪日客は、韓国が6,700人、中国が9,800人、台湾が2,500人、香港が500人となりました。2月と比較すると、全体的に数千人程度増加しています。

韓国では、5月から国際線運航を段階的に拡大するとしています。また11月までには、コロナ前の半数を目指す方針です。

中国では、今のところ2月よりも増加しているものの、新型コロナウイルス感染拡大に伴う「ゼロコロナ政策」、そして厳しい行動制限の影響で今後の見通しが読めなくなっています。

また香港では、5月1日から新型コロナウイルス感染拡大以降2年超ぶりに観光客含む非香港居民の入境制限が解除される見通しです。

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東南アジア

3月の東南アジア各国の訪日客は、タイが2,200人、シンガポールが300人、マレーシアが600人、インドネシアが5,500人、フィリピンが4,200人、ベトナムが10,100人、インドで2,300人となりました。

マレーシアは4月1日、入国制限を条件付きではありますが約2年ぶりに撤廃しました。シンガポールも同日から、ワクチン接種完了者に関しては入国時の隔離義務を廃止しています。

また、シンガポール人の5人に3人(60%)が2022年に旅行を計画しており、そのうちの36%はアジア外への旅行を検討しているということです。

タイでも、一層の入国制限緩和が進んでおり、国際線のフライト数も増加しています。

ベトナムでは、ホテルの客室稼働数がコロナ禍以前の水準にまで改善しました。

インドでは、ミレニアル・Z世代中心に、約7割の人が今夏の旅行を計画しています。また、そのうち4割の人が海外旅行も視野に入れているということです。

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豪州・北米

3月の豪州・北米からの訪日客は、オーストラリアが600人、アメリカが3,200人、カナダが400人、メキシコが200人でした。

今後は北米地域を含め、4月から106の国・地域で入国拒否の対象から外れたため、さらなる増加が見込まれます。

特にアメリカでは、マスク着用義務が公共交通機関などで次々と撤廃され、「コロナ前」の生活に戻りつつあります。つまり、旅行する人々の意識もコロナ前に戻りつつあると考えられます。

アメリカ本土からハワイに来る人々も増加傾向にあり、国境を超えた往来の再開も近いものと考えられます。

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欧州

3月の欧州各国からの訪日客数は、イギリスが800人、フランスが800人、ドイツが700人、イタリア400人、スペイン300人、ロシアが600人となりました。

ヨーロッパではコロナ禍以前より航空量が約80%回復してきており、本格的な復調が見え始めています。

フランスを代表する航空会社「エールフランス」では、夏のピークにかけて約200の目的地へサービスを再開するとしました。これは、コロナ禍以前と比較して9割程度の水準となっています。

ドイツでも、ルフトハンザ・ドイツ航空では5月から東京/羽田〜ミュンヘン線の運航を再開します。

スペインでは、2022年2月に到着した国際観光客数が約320万人に上り、パンデミック直前期(2020年2月)の71%にまで回復したと発表しました。

また4月のイースター休暇に向けて、さらに観光客が増加するとみられています。

一方ロシアでは、ウクライナ情勢に伴い国際線の運休が続いています。

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中東

3月の中東地域の訪日客は、300人となりました。

3月まで万博が開催されていたUAEでは、「世界で最も忙しい空港ランキング」の国際線部門でアブダビ国際空港がトップとなりました。また次いで、トルコのイスタンブール空港がランクインしています。

またドバイ万博では、日本館が展示デザイン部門において金賞を受賞するなど、日本に対する関心が高まっているとみられます。

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<参照>
日本政府観光局(JNTO):訪日外客統計

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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