観光立国を目指している日本政府。外国から訪れる観光客の方も、急激な勢いで増えています。日本人向けだけのビジネスを考えている企業は、一考の余地がある時代になってきました。
訪日外国人観光客に対応し、インバウンド消費を効率よくビジネスにできるように対応していくこと。これが今の時代に求められる態度です。そんなインバウンド対応の一例として、今回はホテルや旅館に求められるインバウンド対策をご紹介します。
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訪日外国人に人気の宿泊先ー新宿
訪日外国人観光客のインバウンド消費として、総額のおよそ四分の一を占める宿泊費。ここ数年ではドミトリーや民泊の利用で若干消費割合が落ちているものの、観光旅行である以上、宿泊に関する需要がなくなることはありません。
日本には泊まりがけで来るのが一般的。そして、訪日外国人観光客に人気の地域は、新宿だといわれています。
東京への訪日外国人観光客は、その3人に1人が新宿で宿泊しています。新宿の利便性の高さを求めて、好んで宿泊しているというデータが出ています。多様な宿泊施設がそろっていて、買い物がしやすく、また交通アクセスが抜群なのも魅力。もちろん新宿の多くのホテルでは外国人対応のスタッフをそろえています。
値段がリーズナブルなホテルも多く、宿泊しやすいのが人気の秘密だといわれています。訪日外国人観光客といっても、爆買いをするようなお金持ちばかりではないことが、このデータから伺えます。それなりの値段と充実したサービスが求められることは、疑いのない事実です
東京以外でインバウンドの消費拡大に成功しているホテルがあります。その特徴をみていきましょう。
一番のインバウンド対策はシンプルな宿泊プラン
ホテルや旅館の宿泊プランはシンプルにすることが成功の鍵だといわれています。
ホテルや旅館をインターネット予約したことがある方なら、宿泊プランの豊富さがアダになって逆にわかりにくく、選択するのが面倒くさくなってしまった経験がおありではないでしょうか?
プランがとにかく複雑で、どれを選んだらいいのかわからなくなってしまう・・・日本人でも宿泊一つで苦労してしまいます。
ただでさえ、見知らぬ土地での宿泊施設の予約にはハードルがあるもの。この複雑なプラン体系を簡素にしたほうが、外国人にはわかりやすく、人気だといわれています。
訪日外国人にとって話しやすい雰囲気か
ホテルスタッフの多くが外国語対応している、または外国人慣れしていて、会話のしやすい雰囲気を作ってあるのもインバウンド消費につながると言われています。
日本人と比べたら訪日外国人観光客は社交性がありそうに思えてしまいますが、海外旅行は慣れない土地で精神的にも疲労してしまうもの。宿泊施設では、ゆっくりくつろいで、おしゃべりを楽しみたい、というのは訪日外国人観光客も日本人と同じ。ホテルスタッフも、英語や中国語をはじめとした外国語ができなければいけない時代です。
中には宿泊施設のアクティビティーとして、訪日外国人に日本語のレッスンを行ったりするのも好評だといわれています。その他には、帰ってきたらスタッフが自分の家の家族のように迎えてくれる暖かさや安心感。これも外国人観光客を取り込むには絶対に必要なことといえるでしょう。
ホテル一つとっても、ただ単に訪日外国人を宿泊させればいい、というものでもなくなってきました。複雑すぎて迷ってしまうプランをシンプルにし、訪日外国人対応の暖かいホテルにすること。訪日外国人相手でなくとも、日本人に対しても十分通じる方法ですので、一度検討してみてはいかがでしょうか?
<欧米系訪日外国人観光客データ集>
データでわかる訪日アメリカ人観光客
ニューヨーク人口密度は1,800人/km2(日本でいうと東京の1/3くらい。埼玉と同じくらいの人口密度)。国全体の人口密度は33.7人/km2(日本でいうと東京の1/200くらい。北海道の1/2くらいの人口密度)
データでわかる訪日カナダ人観光客
訪日カナダ人観光客は、2015年で231,390人の外客数、312億円(2014年)のインバウンド消費で、インバウンド市場の中ではそこまで大きい存在ではありません。しかしながら、2011年の東日本大震災以降、毎年10〜30%の伸び率で着実に拡大しつつある市場でもあります。
データでわかる訪日英国人観光客
「ジェントルマン」発祥の地、イギリスからやってくる訪日英国人観光客はマナーやエチケットには敏感な性格を持ちます。基本的に相手との間に距離を置いた付き合い方をするため、欧米系の顔だからといって対米国人に接するときのような、あまりにもフレンドリーな態度は控えたほうが賢明です。
【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」
2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。
「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。
初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。
参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。
<こんな方におすすめ>
- インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
- 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
- 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
- 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
- インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
→「THE INBOUND DAY 2025」特設ページを見てみる
【インバウンド情報まとめ 2025年5月後編】2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? ほか
訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。
この記事では、主に5月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。
※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。
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詳しくはこちらをご覧ください。
→2025年の訪日客数「4,500万人」へ、観光庁長官の見解は? / 2025年訪米旅行者支出「125億ドルの損失」予想 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年5月後編】
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