大阪の民泊全1万件を分析調査:平均稼働率は東京以上、民泊ホスト1人につき3件の民泊物件を所有していることが判明

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

ホテルや旅館など一般的な宿泊施設を利用するよりも安く済むことや、インターネットの普及、シェアリングエコノミーサービスの流行などを理由に、世界各国の観光客が旅行時に「民泊」を活用するケースが増えています。

日本においても近年、訪日外国人観光客数が異例のペースで増え続けていることを背景に、民泊に対する法規制の緩和が進んでおり、民泊が普及し始めています。

そんな日本における民泊市場。先日、東京の民泊について分析しましたが、日本の二大都市のひとつである「大阪府」において民泊市場は、どのような動向をたどっているのでしょうか?民泊分析ツールのmister suite labを活用して紐解いていきましょう。

<関連記事>

東京の民泊全13,000件を分析調査 4件に1件が新宿にあり、土日に稼働率が上がる傾向

ホテルや旅館など一般的な宿泊施設を利用するよりも安く済むことや、インターネットの普及、シェアリングエコノミー型サービスの流行などを理由に、世界各国の観光客が旅行時に「民泊」を活用するケースが増えています。日本においても近年、訪日外国人観光客数が異例のペースで増え続けていることを背景に、民泊に対する法規制の緩和が進んでおり、民泊が普及し始めています。そんな日本における民泊市場。日本の首都「東京」において民泊市場は、どのような動向をたどっているのでしょうか?民泊分析ツールのmister sui...

解禁か?規制か?評価が分かれる民泊新法・改正旅館業法、閣議決定:年間180日まで営業可能に規制緩和の一方違法民泊には罰金100万円

政府は3月10日、「住宅宿泊事業法案(通称:民泊新法)」を閣議決定しました。民泊新法は、訪日外国人観光客などに有料で自宅の飽き部屋や、所有するマンションの1室を有料で貸し出す「民泊」サービスに対するルールを定めたものです。目次3月10日「民泊新法」、3月7日「改正旅館業法」閣議決定「民泊新法」では営業日数年間180日に「改正旅館業法」では違法民泊に対し罰金100万まとめ:民泊新法で民泊は「解禁」されたのか、それとも「規制」されたのか?3月10日「民泊新法」、3月7日「改正旅館業法」閣議決定...

ホテル不足が問題化していた福岡市で民泊解禁! 近隣住民とのトラブル回避対策は?

福岡県福岡市で平成28年(2016年)12月1日、改正旅館業法施行条例が施行され、民泊が解禁されました。早くも営業許可の申請を行う事業者が現れています。北九州に位置する福岡県は、韓国をはじめとするアジア圏からの訪日外国人観光客に人気のある地域です。そのため、宿泊施設は申告な部屋不足に陥っており、そこに目をつけて違法な民泊サービスが横行。10月には、営業許可を取らずに運営されている物件が約1,500件あると報道されています。東京都、大阪府、京都府に次ぐ4番目の多さであり、これを背景に福岡では...

 

<オススメ記事>
中国インバウンド 今後の動向は?【訪日ラボが徹底予測】

[基本情報]総民泊物件数は10,354件!大阪では1ホストが平均3件の民泊物件を所有

大阪府における総民泊物件数は、10,354件となっており、第一位の東京都に次いで二番目に多い数値です。

ホスト数は、3,313人。ここから、大阪に至っては1人のホストが3件以上民泊物件を保有していることがわかり、個人で民泊事業を行うというよりかは、民泊業者や不動産を介した民泊運営が主流になっていることが予測できます。

 

[民泊物件情報]アパート&貸し切り部屋が大半を占める結果に。少人数向けの民泊物件が少ない模様

民泊物件 種類:民泊分析ツールmister suite labより

民泊物件 種類:民泊分析ツールmister suite labより

民泊物件タイプとしては、そのほとんどをアパートが占める結果になっており、その割合は80%に上ります。一軒家の民泊物件の割合は、全体の1割程度を占める結果になっています。

部屋のタイプ別にみていくと、約80%が貸し切り部屋となっており、残りの20%弱をシェアルーム(共同部屋)と個室(物件の一室のみを貸し出し)で分ける結果となっています。収容人数に関しては、比較的分散されており、3人部屋、4人部屋、6人以上向けの部屋が多い様子。

個人旅行者や夫婦・カップルなどの利用が多い1人、2人向けの民泊物件が少ないことも把握できます。

*B&B:宿泊と朝食の提供を料金に含み、比較的低価格で利用できる宿泊施設

 

[地域別物件数]トップ2は全体の60%を占める中央区と浪速区に!

大阪 民泊地域別物件数:民泊分析ツールmister suite labより

大阪 民泊地域別物件数:民泊分析ツールmister suite labより

民泊分析ツールのmister suite labによると、大阪府で特に民泊物件数が集中しているのは、中央区と浪速区の2区。中央区では3,468件、浪速区では2,429件の民泊物件数が確認でき、その数は全体の約58%を占める数字です。

その後は、西成区、帰宅、西区、天王寺区と続きますが、そこまで多くの民泊物件数は確認できません。

 

[稼働率]平均稼働率は74.71%!イベント開催時、土日祝日に上がる傾向あり

大阪 民泊物件稼働率:民泊分析ツールmister suite lab

大阪 民泊物件稼働率:民泊分析ツールmister suite lab

民泊分析ツールのmister suite labによると、大阪府での稼働率は、74.71%です。

mister suite labでは、都道府県・市区町村別の民泊物件の稼働率を日付ごとに確認することができます。2017年3月1日から2017年5月30日までの稼働率を確認してみると、

1名から2名向けの民泊物件の稼働率は、最低で40.17%、最高で79.05%。

3名から4名向けの民泊物件の稼働率は、最低で39.47%、最高で84.88%。

5名以上向けの民泊物件の稼働率は最低で34.98%、最高で83.5%となっています。

土日にかけて稼働率が上がる傾向にあり、イベントシーズン(4月でいう花見など)ではすべてのタイプの物件において稼働率が上がります。

<関連記事>

稼働率平均88%!民泊運営に関するトータルサポートがウリ:民泊運用代行サービス MOTENASHIのサービス内容をご紹介

法規制の緩和やインバウンド向け宿泊施設の不足、比較的手軽に始めることができるという特性を背景に、Airbnb(エアビーアンドビー)など「民泊ビジネス」が日本でも急速に広まりつつあります。「民泊ビジネス」とは、一軒家やマンション、オフィスなどの空室を民泊用の宿泊施設として貸し出し、収入を得るビジネス形態を指します。しかし、民泊ビジネスを検討している国内の不動産や一般人にとって、空き室を所有していても、ノウハウがない限り、それらを宿泊施設として貸し出すのは難しいことです。こうした背景をもとに、...

ラブホテルは訪日客の宿泊施設不足の救世主!?:大阪の宿泊施設の41%がラブホテル 政府も改装支援方針決定

先日7月29日に観光庁より宿泊旅行統計調査の5月の第2次速報および6月の第1次速報が発表されました。観光庁によれば、6月の全体の延べ宿泊者数は3,771万人泊で、前年同月比+0.7%、外国人延べ宿泊者数は、前年比+13.1%とのこと。そこで問題に上がってきているのが宿泊施設不足です。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催時には、およそ1万室以上の客室不足が懸念されています。その解決策として注目されているのが「ラブホテル(レジャーホテル)」。先月6月11日に、政府がラブホテルの改...

コト消費への移行を背景に注目を集める宿坊:積水ハウス、大阪市天王寺区に宿坊をテーマにしたインバウンド向け宿泊施設を建設へ

2020年の東京オリンピックに向け、政府は観光ビジョンの中で、訪日外国人観光客数の目標を、以前の2,000万人から4,000万人まで引き上げました。このような状況の中、国内外の企業、または自治体からも注目を集め始めている日本のインバウンド誘致。近年、日本国内では官民一体となって、訪日外国人観光客の受け入れ環境の整備が実施されていますが、未だにインバウンド受け入れには課題も多いのが事実。その課題の中で頻繁に取り上げられるのが、インバウンド向けの「宿泊施設不足」です。 目次大阪府で81.6% ...

 

[平均価格]7,957円に。東京より1,000円程安い金額に

大阪における民泊平均価格:民泊分析ツールmister suite lab

大阪における民泊平均価格:民泊分析ツールmister suite lab

mister suite labによると、大阪府で民泊物件に宿泊する際の平均価格は7,941円となっています。

mister suite labでは、都道府県・市区町村別の民泊物件の平均価格を日付ごとに確認することができます。2017年2月1日から2017年5月30日までの平均価格を確認してみると、

1名から2名向けの民泊物件の平均価格は、最低で4,704円、最高で5,553円。

3名から4名向けの民泊物件の平均価格は、最低で5,591円、最高で7,667円。

5名以上向けの民泊物件の平均は、最低で10,024円、最高で13,697円となっており、土日は平日に比べ、宿泊費が高い傾向があります。

 

まとめ:大阪では民泊物件が中心部に集中&ホスト一人につき3件以上の民泊物件を所有する結果に!

今回は、民泊分析ツールのmister suite labを活用して、大阪府における民泊市場の概要をご紹介してきました。

大阪府の総民泊物件数は10,354件となっており、その大半が中央区と浪速区に集中していることがわかります。

部屋タイプとしては、アパート・貸し切りが最も一般的で3人以上向けの民泊物件が多く存在しています。

民泊物件の平均稼働率は、74.71%、平均価格は7,957円となっており、3人以上の宿泊者向けの民泊物件に比べ、1人用の民泊物件数が少ないことがわかります。また、土日やイベント開催時には、並行して稼働率・宿泊価格が上がります。大阪では民泊ホストが平均3件の民泊物件を所有していることも大きな特徴です。

民泊分析ツールのmister suite labを活用することにより、民泊市場におけるニーズを浮き彫りにすることができます。

<参照>

株式会社SQUEEZE

株式会社SQUEEZEでは「価値の詰まった社会を創る」ことをミッションとしております。ICTの力で地域コミュニティが持つ資産の潜在的な「価値」を活かし、社会に提供していくことで「無駄」のない「価値の詰まった」社会を創造していきます

<関連記事>

民泊TOP10はどこだ?東京、大阪、京都に続く4位は意外にも沖縄:民泊分析ツールmister suite

一般的な宿泊施設を利用するよりも低コストであることや、シェアリングエコノミー型サービスの流行などを理由に、旅行時に民泊サービスを利用する観光客が世界的に増えています。日本においても近年、法規制の緩和が進んだことで民泊は人気になりつつあります。2016年12月29日にAirstairが発表した「東京民泊マーケット市場レポート2016」によると、東京における民泊物件数は、前年140%増(2.4倍)を記録。民泊市場は年々巨大なマーケットになっています。そんな日本における民泊市場。民泊物件数はどこ...

【民泊】山形はたった10件 インバウンドの地方誘致が始まった今こそ新規参入のチャンス!?民泊物件数全国ワースト10まとめ

2016年12月29日に民泊専門メディアのAirstairが発表した「東京民泊マーケット市場レポート2016」によると、東京における民泊物件数は、前年の2.4倍を記録しており、民泊市場は大きなマーケットになっていることがわかります。そんな日本における民泊市場。先日民泊物件数が多い都道府県ベスト10をご紹介しましたが、逆に民泊物件数がもっとも少ない都道府県はどこなのでしょうか?mister suite labを活用して、都道府県別の民泊物件数ワースト10を確認してみましょう。 [第38位]富...

東京の民泊全13,000件を分析調査 4件に1件が新宿にあり、土日に稼働率が上がる傾向

ホテルや旅館など一般的な宿泊施設を利用するよりも安く済むことや、インターネットの普及、シェアリングエコノミー型サービスの流行などを理由に、世界各国の観光客が旅行時に「民泊」を活用するケースが増えています。日本においても近年、訪日外国人観光客数が異例のペースで増え続けていることを背景に、民泊に対する法規制の緩和が進んでおり、民泊が普及し始めています。そんな日本における民泊市場。日本の首都「東京」において民泊市場は、どのような動向をたどっているのでしょうか?民泊分析ツールのmister sui...

 

訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。

【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】


【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】


今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」


スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに