関空閉鎖を逆手にプロモーション!「復旧スピード・技術力」をアピールするPR動画公開/官民総出で工夫こらす「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」開始

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今年の日本列島は、過去に類を見ないほどの大きな災害に幾度も襲われました。特に夏は異常な猛暑、6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、複数の台風など立て続けに災害が発生し、各地で甚大な被害をもたらしました。

『日本の夏やばすぎ!』訪日客からの悲痛な声がSNSに。一方で絶賛が相次ぐ新観光スポット「#Teamlabo」から見る

連日の猛暑で毎日のように各地で今年の最高気温を記録している日本列島。日本人ですら持て余すこの猛暑の中、わざわざ訪日観光に訪れた外国人はどのように過ごしているのでしょうか?今回はSNSでのつぶやきをメインに、日本の暑さを訪日外国人がどのように感じて観光しているのか、また暑さに負けない屋内の人気施設・イベントについて調べてみました。インバウンド受け入れ環境整備を資料で詳しくみてみる「翻訳・多言語化」を資料で詳しくみてみる「多言語サイト制作」を資料で詳しくみてみる「多言語化表示サービス」を資料で...

【海外の反応】大阪で地震!被災した外国人のSNS投稿から見る「災害×インバウンド」のホンネとは?

2018年6月18日に大阪府北部の大地震により、多くの訪日外国人観光客も被災しSNSなどを通じて大きく拡散されました。日本は地震や台風など、災害が多い国です。災害時に日本語がわからない訪日外国人観光客を案内すれば良いのか、旅行中に地震で被災した訪日外国人観光客と海外の反応をTwitterやWeibo(微博)などのSNSを通してご紹介します。インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする「翻訳・多言語化」の資料を無料でダウンロードする「多言語サイト制作」の資料を無料でダウンロード...

「平成30年7月豪雨」を大きく報じる海外メディア:西日本を中心にインバウンド需要への影響も懸念

2018年7月6日より記録的な大雨「平成30年7月豪雨」が西日本を中心に甚大な被害を出しました。海外メディアもこれに敏感に反応し、この「平成30年7月豪雨」の洪水イメージは多くの国とメディアで大きく報じられました。インバウンド業界にも影響がないとは言い切れません。100名を越す大きな人的被害を出したうえ、屋根を残し一面の泥水に浸ってしまった市街の映像はショッキングなニュースだったのは間違いありません。この報道を見て海外からは「日本旅行に行く予定だが、大丈夫だろうか」といった声もネット上に聞...

特に、台風21号による関西国際空港の被害の様子は大きく報道されました。滑走路の浸水や連絡橋の損傷などの影響で一時は閉鎖を余儀なくされましたが、連絡橋を走る鉄道は9月18日に運転再開、浸水被害のあった第1ターミナルも21日に再開しました。

関空閉鎖から2週間どうなった?/数百億円規模の損害見込み、しかし旅客便は9割、貨物便含めて52%に復旧。神戸・伊丹空港にバックアップ期待

台風21号の被害を受けて機能停止していた関空が、9月18日より本格的な回復を始めました。「西の玄関」の2週間ぶりの再開と、関空一極集中の見直しを迫られる関西インバウンド業界の現状をSNSのニュースからまとめました。インバウンド受け入れ環境整備を資料で詳しくみてみる「翻訳・多言語化」を資料で詳しくみてみる「多言語サイト制作」を資料で詳しくみてみる「多言語化表示サービス」を資料で詳しくみてみる「テレビ電話型通訳サービス」を資料で詳しくみてみる「訪日外国人向け道案内」を資料で詳しくみてみる目次順...

しかし、災害の影響で利用客は減っているようです。そこで観光庁は18日、インバウンド観光を活性化させるため「関西インバウンド観光リバイバルプラン」を策定し、韓国や中国の大型連休期間を挟んだ9月下旬からの約1か月間、キャンペーンを実施すると発表しました。

そしてこのプランに基づき、9月21日から「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」が開始されました。その内容はどのようなものなのでしょうか?また、このキャンペーンでは民間の事業者にも協力をあおぐとしています。関西の各事業者はどのような取り組みを行っているのでしょうか?

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台風被害の関西国際空港、現状は?

200人以上の死者を出し、平成最大の水害といわれた7月豪雨の約2か月後、復旧作業もままならない西日本を、台風21号が襲いました。25年ぶりに「非常に強い」勢力を保ったまま日本に上陸したこの台風により、各地で大きな被害が出ました。

その中で、関西国際空港も被害を受けました。滑走路や空港施設が浸水し、さらに近くに停泊していたタンカーが衝突したために連絡橋が損傷しました。

【関空閉鎖】「インバウンドがいかに今の大阪に欠かせないか痛感」「訪日頼りが過ぎた報いだ」…訪日客激減の大阪・ミナミ/Twitter上で賛否両

今月4日に台風21号の直撃を受け、関西空港が閉鎖してから1週間が経ちました。当初から予想されていた通り、「関西の玄関」の機能が停止していることによるインバウンド業界への影響はじわじわと大きくなっています。じつは今、苦境にある大阪のインバウンド業界に地元の人々が苦言を呈するTwitterのツイートが盛り上がっています。なぜ未曽有の自然災害で被害を受けているインバウンドの現場が批判されているのか…多数のツイートの中を読み込むと、その中には日本のインバウンド業界が心にとめておくべき大きなヒントが...

その後関西国際空港は数日間閉鎖しましたが、9月7日には被害の少なかった第2ターミナルが再開しました。損傷した連絡橋を走る南海電鉄とJR西日本は18日に運転を再開、浸水被害のあった第1ターミナルもその3日後に再開し、台風24号の影響で一時滑走路を閉鎖するということはありましたが、現在は利用できる状態です。

空の玄関口封鎖でインバウンドに影響 「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」開始

しかし、国内で羽田・成田に続き3番目に利用客が多い関西国際空港が被災したことで、インバウンドへの影響も少なからず出ているようです。

インバウンド出入国データ(空港/湾港別出入国外国人)

インバウンドの玄関口となる空港や港湾(船の港)。その訪日外国人利用者数、つまり入国・出国手続きをした外国人数は、インバウンド黎明期はゴールデンルートの出発点となる成田空港の1強でした。しかしながら、2015年ごろから主にアジア圏訪日外国人による関西圏人気の高まりとともに関西空港の利用者数も飛躍的に伸びています。その他、LCCをはじめとした国際線直行便が地方空港でも就航が増えてきており、地方への直接入国や出国も増加しつつあります。

中国人を中心とした訪日客が多数訪れる百貨店の売り上げが下がったり、大阪の人気観光地・道頓堀では、普段外国人客の多い店の売り上げが大きく下がったりするということがありました。そこで国は21日の関西国際空港第1ターミナルの再開を機に、「関西インバウンド観光リバイバルプラン」を策定し、インバウンドの活性化に取り組むことを発表しました。

これは、「知ってもらう」「来てもらう」「行ってもらう」「楽しんでもらう」の4つの柱を中心にJNTO・航空会社・旅行会社・鉄道会社などと協力してさまざまな取り組みを行うことで、インバウンドの観光復興につなげることを目的としています。

そして21日、「関西インバウンド観光リバイバルプラン」に基づいて「ウェルカム・関西・ジャパンキャンペーン」が開始されました。

観光庁によると、具体的な内容は以下の通りです。

  • 関空の復旧状況や元気な関西の状況についてのきめ細かい情報発信
  • 航空会社や旅行会社等による割引商品の設定
  • 関西地区の公共交通事業者による利用促進活動
  • 関西地区の観光施設等による割引キャンペーン

このキャンペーンの期間は9月21日から約1か月間とされています。9月23日~25日は韓国の韓国の秋夕(チュソク)、10月1日~7日は中国の国慶節という連休期間にあたります。したがって、このキャンペーンの主なターゲットは韓国・中国からの訪日客ということになります。

各事業者の取り組みは?関西観光本部は復旧作業おさめたPR動画作成

キャンペーンが開始された21日から、関連団体や各民間事業者は次々と具体的な取り組みの内容を発表しています。ここでは各団体・事業者の主な取り組みを紹介します。

  • 京阪ホールディングス:
    • 京都タワー展望券 10,000 枚を無償配布
    • 大阪の中心街を流れる川を走る水上バス「アクアライナー」を大阪周遊パスの無料対象範囲に拡大
  • 近鉄グループ:
    • 近鉄奈良駅で鹿せんべいをプレゼント
    • 日本在住のインフルエンサーによって現在の関西・近鉄沿線の様子を情報発信
  • 南海電鉄:
    • レギュラーシートからスーパーシートへアップグレード
    • なんばの商業施設で使える割引券を配布
  • 関西エアポート株式会社:
    • 関西国際空港で日本文化を体験できるフォトスポットを用意
  • 阪急阪神ホールディングスグループ:
    • 訪日外国人向けの全線乗車券「HANKYU TOURIST PASS」「HANSHIN TOURIST PASS」値下げ
    • グループホテルの宿泊者に上記乗車券を進呈
  • JR西日本:
    • 関西空港駅から京都駅または京都市内の宿泊施設へ荷物を無料で配送
    • グループホテルでの優待サービス実施

このように、各民間事業者もさまざまな取り組みを行っていることがわかります。

また、関西の自治体・経済団体・観光団体等が共同で運営する関西観光本部は、被災直後から9月21日のターミナル全体の再開に至るまでの関西国際空港の復旧作業をドキュメンタリー形式でまとめたPR動画を制作しました。

この動画は日本語・英語・中国語・韓国語に対応しています。日本の災害復旧に際する技術力の高さをアピールしながら、主にインバウンド向けに関西の魅力をPRしています。

台風によって受けた甚大な被害を訪日観光客から隠すのではなく、その「復旧作業」に焦点をあてて日本の技術力や回復力をアピールしてしまおうというこの発想は、とてもユニークだといえます。

まとめ

日本ではこれまでも大きな災害が起こっていましたが、その度にインバウンドは一時的に落ち込むものの、比較的早いスピードで回復してきました。今回は空港が被災したことで訪日外国人観光客の数は減りましたが、官民連携のもと韓国・中国の連休期間を利用した早い段階での観光回復が期待されます。

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<参照>

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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