知らなきゃまずい最新トレンド「ダイヤモンドルート」動画再生数は2,200万回を突破!4つの観光資源でPRする福島県・会津地方のインバウンド受け入れ対策とは?

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東京を起点とし福島・栃木・茨城を巡る広域周遊ルート「ダイヤモンドルート」が、京都や大阪を巡る「ゴールデンルート」に続き、訪日外国人観光客から注目を集めています。

インバウンド向けに認知拡大を目指し製作されたPR動画「DIAMOND ROUTE JAPAN」では、福島県・栃木県・茨城県の魅力を外国人目線で紹介しており、動画再生回数は2200万回を超え、欧米豪を中心に話題です。

今回は、福島県・会津地方のインバウンド対策に焦点を当て、広域周遊ルートと地域ならではの魅力の認知拡大に向けた取り組み例を見ていきましょう。


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インバウンドの欧米圏が注目する「ダイヤモンドルート」とは?

関東から東北への広域観光周遊を促進すべく設定された「ダイヤモンドルート」は、東京の浅草を起点とし、栃木の日光・福島の会津・茨城の偕楽園をダイヤモンドの形で巡るといったモデルルートを提案しています。

「ダイヤモンドルート」の認知拡大に向け、これまで海外で開催される商談会や旅行博への出展といった海外でのPR活動、動画配信やインフルエンサーを活用したウェブプロモーションモニターツアーの実施等に取り組んできました。

具体的には、「サムライツーリズム」として、会津藩校だった日新館における弓道体験をはじめとした、歴史や文化の体験コンテンツ提供に力を入れています。

デジタルマーケティングにも注力し、2017年から「DIAMOND ROUTE JAPAN」というPR動画を作成し、配信しています。

この動画の再生回数はなんと2,200万回を超えました。外国人目線で福島県・栃木県・茨城県の魅力をPRした動画は、特に欧米圏からの注目度が高く、「DIAMOND ROUTE JAPAN」の認知拡大に貢献しています。

「ダイヤモンドルート」ではアプリも作成し、モデルルートが検索できるなど、周遊観光の利便性向上にも努めています。

会津地方のインバウンド対策4つの柱

「ダイヤモンドルート」のルート上にある福島県・会津地方では、ターゲット国への取り組み・ナイトタイムエコノミーへの取り組み・広域連携の取り組み・ICTを活用した観光の発信といった、4つの柱でインバウンド対策に乗り出しています。

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ナイトライフとは?夜のインバウンド観光を解説/国内外の先進事例も紹介

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会津地方では、台湾・タイ・欧米豪を主なターゲットとし、それぞれの国や地域に合ったプロモーションを実施しています。

台湾では、台湾で人気の芸人を会津観光大使に任命し、プロモーション動画の作成と配信、旅行博への出展を行っています。タイでは、旅行博やファムツアー、現地メディア、人気Youtuberなどを活用し、会津の魅力を発信中です。欧米豪では、歴史や文化、寺社が人気コンテンツのため、「サムライツーリズム」として、ファムツアーの実施を中心に取り組んでいます。

インフルエンサーを活用「ファムトリップ」とは?旅行事業者やメディアも招待・観光地の誘致促進・その集客効果と3つの優位性、事例を紹介

日本でも海外でも、日常的にSNSが利用されています。自分で情報をSNSにアップするのはちょっと気が引ける…というような人でも、情報収集にTwitterやInstagramを触ったことがあるのではないでしょうか。また家族が使っているのは目にしている、という人もいるでしょう。海外でも、こうしたSNSやブログは重要な情報収集のツールとなっています。SNSでフォロワーの多い人をインフルエンサーと呼びますが、彼らの発信する情報は、大手メディアと異なり自分の感覚に合った情報が得られるとしてフォロワーに...


ナイトタイムエコノミーへの取り組みとしては「極上のはしご酒」を実施しました。1,000円で楽しめるほろ酔いセットを、宿泊者限定で24ヶ所の居酒屋やバーで提供するといった取り組みです。

広域連携の取り組みでは、新潟や日光、喜多方といった近隣都市と協力し、今後はさらなるストーリー性を重視した新たな広域周遊観光作りに注力します。

ICTの活用では、多言語観光アプリ「JAPAN2GO」や訪日外国人観光客向けサイト「VISIT AIZU」の製作を実施し、旅マエから旅アトまで、会津地方の魅力にリーチできるような仕組み作りをしました。

インバウンド向けに会津地方の人気観光資源4つをPR


会津地方の人気観光資源といえば、「大内宿」「スノーコンテンツ」「喜多方」「只見線」などが挙げられます。

大内宿は冬の時期を中心に、雪が積もった様子を見るため、台湾・タイ・ベトナムなどのアジア圏からの訪日外国人観光客が目立ちます。全体では、年間約80万人ものインバウンド客が訪れる、会津地方随一の人気観光スポットです。

大内宿では、訪日客の増加に伴い、お店に指差しツールや翻訳機を設置するなど、訪日客とのコミュニケーションをスムーズにするといった、受け入れ態勢強化に向けた取り組みが行われています。

スノーコンテンツとしては、芦ノ牧スノーパークで、スノーモービルやソリ、かまくら作りが体験できるプランを用意しました。

特に自国では雪を見ることがない台湾やタイからの訪日外国人観光客の間で人気を集めています。ウェアや長靴のレンタルも行っており、手ぶらで気軽に楽しめる利便性も魅力です。

インバウンド客の間で知名度が高い喜多方ラーメンですが、喜多方のさらなる魅力として、豊富な酒蔵のPRも実施しています。会津地方には金賞を獲得した酒蔵もあり、お土産として日本酒を購入していくケースも多いです。

只見線は現在アジア人観光客を中心に、インスタ映えスポットとして注目を浴びています。

東北観光推進機構が中国版ツイッター「微博にこの場所の写真を掲載したのをきっかけに、中国人観光客が激増し、現在はその波が台湾やタイにも押し寄せている状況です。現在は只見線の絶景を見られるバスコースの設定もしており、今後はさらなる訪日客の増加が見込まれます。

Weibo(ウェイボー)とは?中国SNSの機能・活用術・事例

中国版Twitterとも言われるWeibo(微博:ウェイボー)は、 7億人以上のユーザーを抱える中国の巨大SNSサービスです。中国ではFacebookなど外国発のSNSは規制を受ける一方で、WeChatなど独自のSNSが発達しています。そのため、中国の独自のSNSを活用することは、インバウンドマーケティングの第一歩として非常に重要です。この記事では、Weiboの基本機能やインバウンドへの活用法、Weiboを活用した集客事例についてご紹介します。関連記事有名人が次々と中国SNSに進出する理由...

马蜂窝(MaFengWo)とは

马蜂窝(MaFengWo)は、中国最大級の旅行サイトのひとつです。日本では「ヒトサラ」と马蜂窝(マーファンウォー)が提携し、両社のユーザーを連携するサービスの提供を開始しています。近年、訪日中国人の個人旅行化がすすみ、訪日旅行を計画するのに马蜂窝の口コミや旅行ブログを参考にする中国人が増加しています。このような傾向から、日本でも马蜂窝での集客やPRを行っている企業があります。今回の記事では、马蜂窝(MaFengWo)の特徴や、インバウンド集客に马蜂窝を活用した事例を紹介します。Google...


インバウンドの広域周遊ルートのPRで地方活性化を促進

訪日外国人観光客の間での認知拡大が顕著な「ダイヤモンドルート」における、福島県・会津地方のインバウンド対策について紹介しました。

ターゲット国を明確に絞り集中的にプロモーションを実施、外国人目線での魅力的な動画製作などは、今後のさらなるインバウンドの地方誘客を目指す上で効果的な取り組みと言えるでしょう。今後も福島県の知られざる観光資源を発掘・発信することで、東京からの広域周遊観光の促進が期待されます。


<参考>

・JTB INBOUND SOLUTION:動画の再生回数は2200万回「DIAMOND ROUTE JAPAN」

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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