インバウンドに人気の京都、コト消費充実も残る死角とは?

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古都京都は日本の伝統文化を凝縮した都市です。訪日外国人観光客の方は、日本の伝統文化に触れてみて、知ってみたいと訪日する方が多くなっています。

様式美を醸し出す日本庭園や、神社、仏閣等の木造建築物、古都京都の町をしとやかに歩き彩っている舞妓さんなど、日本の伝統文化を色濃く残している京都の街並みは、訪日外国人の方の知的欲求探索心を満たすのに十分な都市です。


【訪日ラボは、8月5日にインバウンドカンファレンス「THE INBOUND DAY 2025」を開催します】

会場での開催に加え、一部講演ではオンライン配信(参加費無料)も実施!さらに、チケットを購入した方限定でアーカイブ配信も予定しています。

ご来場が難しい方や当日ご都合が合わない方も、この機会にぜひご参加ください。

京都で人気の体験

伝統文化の街京都では、遊び体験を通して伝統文化を楽しめるアクティビティが数多くあります。

袋・漆器などの伝統工芸品づくり体験、陶芸・ガラス細工などのものづくり体験、京都ならではの舞妓体験・着物レンタル、京都の銘菓である生八つ橋・干菓子などの和菓子つくり体験、お寺での座禅体験などの京都ならではの体験があります。

1. 着物レンタル

京都の街並みを散策する際に着物姿で歩けばより一層気分が高揚するでしょう。自分で好きな着物・浴衣を選んで着付けをしてくれるも店が京都には多くあります。

着物や浴衣を選ぶ際には、スタッフが丁寧にアドバイスしてくれるお店も少なくありません。

着付け時間は約30分程、朝9時にレンタルすれば、19時頃まで丸一日京都の街を着物で楽しめます。

2. 伝統工芸の体験

京都職人の技巧を楽しむ体験として、陶芸体験があります。自分だけの作品を工房で職人さんに丁寧に指導を受けながら制作する体験ができます。さらに完成した作品に絵付けを施すこともできる工房もあります。

バーナーを使ってのガラス細工の制作も人気です。本格的な作業を職人さんの指導の基楽しみながら、きれいなティーカップが造れる工房が女性に人気です。

ストラップやネックレスへの加工ができる、きれいなトンボ玉づくりも人気のアクティビティとなっています。

3. そば打ち・茶道・和菓子など食体験

伝統の日本食そばをそば粉をひくところから始める、本格そば打ち体験も人気の一つです。

石臼でそば粉をひき、そば粉を水でこねて、薄く延ばしてそばを作る体験は好奇心をくすぐるでしょう。完成後に食べられるそばの味も含め、印象深い体験になると考えられます。

日本の茶道の作法が体験できるお点前体験も、日本の神秘を感じられる人気のアクティビティとなっています。京都ならではの和菓子作り体験も女子に人気です。

外国人が好きな日本文化10選とその理由/インバウンド向け体験コンテンツ3事例

日本の伝統文化の魅力は海外においても広く認知されており、訪日外国人の中には旅行を通して日本の伝統文化について深く知りたいという人々も少なくありません。また、日本全国の伝統文化を海外に向けて発信することや、おもてなしの一環として文化体験サービスを提供することは、「コト消費」がトレンドとなっている現在のインバウンド市場における集客に非常に有効な手段として注目されています。この記事では、近年のインバウンド消費傾向や訪日外国人に人気の日本の伝統文化、実際に文化体験ができるプランの事例について紹介し...


体験型観光の需要が増加中

ひと昔までの訪日外国人観光客は、「爆買い」に見られるように、日本に物や商品を購入する目的で来たり、メイン観光地のゴールデンルートを団体で観光をする方が多くみられました。

しかし、日本の伝統文化に興味を見出してリピータとして訪日する方が増えてくるようになると、日本の伝統文化を実際に体験して味わいたいと望む訪日外国人が増えてきています。

「モノ消費」から「コト消費」へシフトしている

近年の訪日外国人の方は、物や商品を購入する目的で訪日する「モノ消費」から体験を味わい、サービスを楽しむコト消費へと変わってきています。

日本の伝統文化、食などに興味を見出して、リピーターが増加しているなかで、日本でしか味わえない体験を求めて訪日する外国人客は今後ますます増えていくでしょう。

体験サービスを購入する「コト消費」は、その都市の独自の伝統文化を深く味わえますし、製作体験などで熟練した職人と直に触れあうことで日本人の心づかいを身近に感じられる点が、体験型観光需要が増している理由と考えられます。

京都の観光トレンド

古都京都の観光スポットとして人気はやはり寺院、神社などの名所です。東山の清水寺は京都を代表する観光名所で、世界遺産に登録されています。

拝観の後は清水の舞台から美しい京都の街並みを眺めて楽しめます。

四条大橋のたもとに立つ、400年の歴史を誇る南座は、出雲の阿国が「かぶき踊り」をはじめた発祥の地と言われています。建物は国の登録有形文化財に指定されています。

訪日外国人観光客の人は、日中の観光名所、文化施設を楽しむだけでなく、ナイトタイム(深夜)のアクティビティを楽しみにして観光に来る方多くいます。

日本の京都ナイトライフはまだまだ発展途上ではあり、十分ではありませんが、町家を改装したクラブなどナイトライフを楽しめるアクティビティも増えてきています。

訪日旅行者動向『ナイトライフ・アクティビティ』の人気ランキング発表!

[株式会社エイチ・アイ・エス]株式会社アクティビティジャパン(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:小川雄司 以下、アクティビティジャパン)は、訪日旅行者の予約動向から、ナイトタイム(夜間)の娯楽サービスである、「ナイトライフ・アクティビティ」体験プランについて、下記のとおりまとめました。観光庁を中心とした観光資源活性化にむけた検討会議でも話題のナイトタイムエコノミー(夜間市場)ですが、欧米諸国と異なり日本国内では、夜間市場と言われる午後8時~午前3時の間に飲食やエンタメを提供する施設がまだ...


体験型観光でますます観光客が増えることで生まれる懸念

2020年には4000万人インバウンド観光客が見込まれる中で、オーバーツーリズムによる観光公害が日本各地で問題となっています。

観光名所である京都では、多言語対応「看板公害」が警官を破壊していると問題になっています。

増えていく外国人観光客に対するマナー喚起で、観光名所、神社仏閣において、撮影禁止・禁煙などの注意喚起看板、順路やトイレの位置を指示する看板などありとあらゆる看板が溢れています。

インバウンド対策として必要な多言語表示の看板ですが、景観保護の点で問題を起こしています。

インバウンドで壊される観光地の景観・生活…どう解消する?オーバーツーリズム対策例3選

2018年には訪日外国人観光客数が3,000万人を超え、2020年までに4,000万人を目指しさらなるインバウンド客の増加が見込まれる中、日本各地でオーバーツーリズムによる観光公害が問題となっています。今回は、京都・北海道の美瑛・大阪における3つの例を取り上げ、日本のオーバーツーリズムの実態について見ていきましょう。目次京都の多言語表示の「看板公害」が景観破壊!?北海道美瑛:インバウンド向けの環境破壊対策へ大阪の「下町」でインバウンド客急増!生活空間に観光客まとめ:適切なマナー喚起から住民...


最新&人気の体験プランは?

体験を通じてサービスを購入する「コト消費」で、今京都で人気の体験プランにはどのようなものがあるのでしょうか?

日本の伝統文化が凝縮されている京都では、製作体験はもちろん、日本の和食の象徴である京都の食文化に根差した体験プランを数多く取り揃えています。

実際の人気の体験プランを見てみましょう。

和食サンプル作り体験

日本の食品サンプルは、訪日外国人に大注目を浴びています。「日本の食品サンプルは、本物のアートだ」という記事も海外誌で報道されています。思わず触ってみたくなる本物感はまさにアートであると言えるでしょう。

2時間で和食のサンプルを作れる体験プランが大人気です。日本語が分からなくても英語を話せるガイド同行の上、体験製作ができます。完成した天ぷらなどの食品サンプルは持ち帰れます。

寿司作り体験

日本食の中で外国人に人気の料理の一つが寿司です。寿司を作るには熟練した技術が必要ですが、その技術を体験できることが人気の秘密です。英語通訳同行で体験できますので安心して体験できます。

悪戦苦闘しながら寿司体験プラン参加者みんなで作る体験はとても貴重な体験となるでしょう。完成した後に自分で作った寿司を食べる楽しさは格別です。

芸者が見られる懐石料理のディナー

外国人観光客が京都に来て興味を惹かれるものとして、舞妓さん、芸者さんがあげられます。おしろいを塗った芸者さんは非常に神秘的に感じられるようです。

芸者さんのパフォーマンスと、日本の伝統料理「会席料理」を堪能できるディナーは日本の伝統文化と食を同時に味わえる人気アクティビティとなっています。

料亭で会席料理を味わえると共に本物の芸さパフォーマンスとおもてなしを体験できます。こちらのプランも英語通訳者同伴ですので安心です。

人気4位×日本の伝統文化の中心

京都は日本で1、2の人気観光地です。日本の伝統文化の中枢であり、古都京都の名所、神社仏閣は訪日外国人観光客を魅了し続けています。

近年日本の文化に興味を持ちリピートで訪日する外国人が増えています。消費はモノ消費」から体験型の「コト消費へとシフトしてきています。

京都の伝統文化、伝統食を体験できる「コト消費」アクティビティは多数用意されていて、英語通訳同行のプランも増えていますので、体験型アクティビティを外国人観光客が楽しめる環境は整ってきています。

ただし、訪日外国人観光客が消費するインバウンド消費金額では全国で4位となっており、せっかくの人気スポットとしての知名度を生かし切れていない側面もあるようです。今後はナイトライフ対策等で、一日を通じて消費が喚起できるような施策が必要と言えるでしょう。

【7/3開催】宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」

インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

本イベントでは「顧客への情報アピール」「顧客体験(ゲストエクスペリエンス)」「運営のデジタル化」など、施設運営に必要なをテーマを、市場の最前線を走るエキスパートたちが集結。お客様が施設を見つける「旅マエ」から、実際に滞在する「旅ナカ」まで、あらゆるフェーズにおける最新戦略と成功事例を徹底解説します。

<本セミナーのポイント>

  • 変わりゆく市場の状況と、今後注目のトレンドを把握できる
  • 旅マエの顧客行動を理解し、集客・予約率アップのヒントが得られる
  • 旅ナカの接客品質を高め、顧客満足度向上に繋がる実践的な対応を学べる
  • 各分野の専門家から、ビジネスを加速させる具体的な戦略や成功事例が聞ける

詳しくはこちらをご覧ください。

宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

<こんな方におすすめ>

  • インバウンド戦略の策定・実行に課題を感じている経営者・担当者
  • 最新の市場動向や成功事例を把握し、事業成長に繋げたい方
  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか:インバウンド情報まとめ 【2025年6月後編】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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