「台湾人」と「中国人」の国民性の違い | 持ち物や好み、インバウンド需要を比較

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中国人と台湾人の見分けをするのは非常に難しく、訪日台湾人観光客を訪日中国人観光客と間違えたことがある人は少なくないでしょう。

日本政府観光局JNTO)によると、2019年の訪日外国人数31,882,049人で、中国は約960万人、台湾は約489万人でした。

インバウンド対策においては、それぞれの国ごとに違った集客方法や言語を知っておく必要があります。

ここでは特に、日本人が見分けることが難しい中国人と台湾人の違いについて紹介します。

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台湾人と中国人の違い

台湾人と中国人の違いについてご紹介します。

言語の違い

そもそも、台湾中国では話されている言語が違います。

台湾中国で話されているのは基本は同じ北京語ですが、発音が異なります。

そして台湾では台湾語、中国では上海語もよく話されています。

また、台湾中国では使う文字が違い、台湾では繁体字を使い、中国では簡体字を使います。

そのため、パンフレットやメニューを作成する際にはどちらを対象にするかで使う文字が変わります。

持ち物の違い

台湾人と中国人は、持っている物で見分けることもできます。

台湾人は日本の影響もあってか、日本人と同じような服装をする人が多いようです。

スポーティなアウトドアブランドが好まれ、「THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)」や「Columbia(コロンビア)」などのブランドが好まれるようです。

また、スウェーデンのアウトドアブランド「FJALL RAVEN(フェールラーベン)」のKANKENバッグやフランスのLONGCHANPも人気が高いようです。

対して中国人はハイブランドを好む傾向にあり、派手目の色やブランドを強調したプリントがある服装を好むようです。

バッグはMCM「(エムシーエム)」や「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」などが人気です。

また、あまり見る機会はないかもしれませんが、一目でわかる違いはパスポートです。

台湾パスポートは緑色、中国パスポートは赤色をしています。

SNSやWebサイトでみる中国と台湾の違い

中国台湾では、それぞれの国の規制により普段から触れているSNSWebサイトが異なります。中国では政府の規制により、世界規模で利用されているSNSWebサイトが使えないため独自のサービスが発達しました。

このトピックでは、中国人と台湾人で普段から使われているSNSWebサイトの違いをご紹介します。

中国で人気のSNS 、Webサイト

中国では、日本人や世界中の人が利用しているフェイスブックやツイッターなどのSNSや、Google関連のWebサイトが規制されていて利用できません。その代わりに、中国国内では独自のSNSが発達しました。

  • 微信(wechat:ウェイシン:ウィーチャット) : メッセンジャー機能とソーシャル・ネットワーキング・サービス機能の融合が特徴とされ、中国版LINEと評されています。
  • 微博(Weibo:ウェイボー) : 140字以内を基本とする“つぶやき"の発信をコンセプトとしている点で俗に「中国版Twitter(ツイッター)」と呼ばれています。
  • 人人網(Renren:レンレンワン) : フェイスブックのようなソーシャルネットワーキングサービスです。
  • 腾讯QQ(Tencent QQ:テンセントQQ) : QQは、Wechatの前身となるメッセンジャーアプリです。会社など、ビジネスのインフラとして発達しました。

訪日中国人観光客が中国国内でよく見る人気のWEBサイト一覧・解説

中国はご存じのとおり、facebookやtwitterが閲覧できないほど非常に厳しいネット規制があります。中国国外のWEBサイトの検閲規制がかかっていたり、サーバードメインも現地法人がないと取得できなかったりと、様々な壁が存在します。

台湾で人気のSNS 、Webサイト

台湾では約9割の人がインターネットを利用し、そのうちの95%が毎日インターネットを使っているというデータがあります。

その中でもSNSに費やす時間が長く、フェイスブック、Youtube、LINEインスタグラムの利用率がとても高くなっています。

  • フェイスブック : 台湾のインターネットユーザーの77%が利用し、その約半数がメッセンジャーも利用しています。
  • LINE : 日本では2019年1月時点で7,800万人のユーザーがいるLINEは、台湾のネットユーザーの71%が利用し、台湾ではNo.1のメッセンジャーアプリです。
  • インスタグラム : 台湾ではネットユーザーの35%が利用するSNSです。インスタグラマーを使った広告なども広まっています。

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台湾人と中国人の見分け方

台湾人と中国人は外見で判断するのは非常に困難ですが、以下のポイントを抑えておくと見分けることができるかもしれません。

  • パスポートの色
  • 持ち物

台湾人と中国人では、パスポートの色が異なります。台湾人は緑色、中国人は赤色のパスポートです。空港や免税店以外でパスポートを見る機会はあまりないでしょうが、知識として知っておくと良いでしょう。

持ち物の違いでご紹介した通り、中国人はハイブランドを好む傾向です。持ち物をみて、バッグはMCM「(エムシーエム)」や「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」などが多い場合、中国人かもしれません。

インバウンド視点で見る中国と台湾の違い

中国台湾インバウンド需要の違いはどのようなものかご紹介します。

中国人のインバウンド需要

訪日中国人観光客と聞いてまず思い浮かぶのが、一時期ブームにもなった「爆買い」ではないでしょうか。

観光庁が発表した2018年「訪日外国人消費動向調査」では、訪日外国人全体の旅行消費額は約4.5兆円、その中でも中国人のインバウンド消費額は1.5兆円と突出しています。

これは全インバウンド消費の34.2%にあたります。

特に日本の化粧品や医薬品は、ビザが気軽に取れなかった数十年前から「日本の薬は効く」と人気で、高いマージンを払って輸入業者から購入する人も多くいました。

気軽に訪日できるようになった現在では、訪日中国人の約8割がドラッグストアで買い物をしています。

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台湾人のインバウンド需要

親日家が多いことでも知られている台湾からの訪日客は、中国韓国に次いで3番目に多く、毎年6人に1人が日本旅行に訪れています。

新しいものが好きな人が多く、流行を先取りする国民性が強いようです。

日本のエンターテイメントや人気の商品などに詳しく、キャラクターグッズや映画などに関わる商品が人気です。

気に入ったところには何度も足を運ぶリピーターが多くLCCを利用して気軽に訪日をする人が増えています。

日本のテレビ番組もリアルタイムで放送されているものもあり、日本のブームにも敏感です。

人気のお店などの情報をすばやくキャッチし、イベントなどを楽しむために訪日する人も多くいます。

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情報収集方法の違い

中国台湾の大きな違いは、情報への触れ方です。

台湾はオランダや漢民族、日本との関わりが歴史的に深かったことから、海外文化を受け入れることに積極的な土壌があります。

若い世代は日本のアニメを見る人も多く、日本のカルチャーに興味を持つ人が多いと言われています。

一方、中国ではインターネットが規制されており、独自のSNSが発達するなどクチコミで情報が広がりやすい環境です

どちらも日本の医薬品や健康グッズが人気なのは共通しています。

台湾と中国に違いに注意して効果的な対策を

同じ中華圏からの訪日観光客でも、台湾人と中国人では国民性や言語、嗜好、利用するSNSまで違いがあります。

親日家が多い台湾人は日本の流行に敏感で、日本人と同じような服装をしたり、日本のエンターテイメントに詳しかったりする人が多くいます。

対して中国人は、ハイブランドや日本製品の購入に大きな支出をする傾向があります。

台湾人と中国人ではインバウンド需要にも違いが見られ、集客したいのは中国人なのか台湾人なのかで対策方法も変わってきます。

マーケティングその違いをしっかりと把握した上で、宣伝に使うSNSWebサイトを変える必要があるでしょう。

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<参照>

観光庁:2018年(平成30年)の訪日外国人旅行消費額(確報)

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インバウンド需要の高まりに加えて2025年は大阪・関西万博の開催など、国内旅行者に限らず訪日観光客の増加も加速する日本。今、国内観光の需要は増加する傾向であり、ホテル・宿泊業界は大きなビジネスチャンスの時代を迎えています。このような状況において、宿泊施設としての取り組みやサービスの品質改善は、お客様に選ばれ続けるための最重要課題となっています。

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宿泊のイマを考える「ホスピタリティサミット」【7/3開催】

【8/5開催】「THE INBOUND DAY 2025 -まだ見ぬポテンシャルへ-」

2025年、日本のインバウンド市場は訪日外客数が過去最高の4,020万人に達するとの予測や大阪・関西万博、IR誘致などによる世界からの注目度の高まりから、新たな変革期を迎えています。一方で、コロナ禍を経た現在、市場環境や事業者ごとの課題感、戦略の立て方は大きく様変わりしました。

「THE INBOUND DAY 2025」は、この歴史的な転換点において、インバウンド事業に携わるすべての企業・団体・自治体・個人が一堂に会し、日本が持つ「まだ見ぬポテンシャル」を最大限に引き出すための新たな視点や戦略的アプローチを探求、議論する場です。

初開催となる今回のテーマは「インバウンドとは」。

参加者一人ひとりが、「自分にとって、企業にとって、地域にとってのインバウンドとは何か」「いま、どう向き合うべきか」「どうすれば日本の可能性を最大化できるのか」という問いを持ち帰り、主体的なアクションへとつなげていただきたいと考えています。

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  • 業界のキーパーソンと繋がり、新たなビジネスチャンスを模索したい方
  • 小売・飲食・宿泊・メーカー・地方自治体・DMO・観光/アクティビティ事業者
  • インバウンド関連サービス事業者、およびインバウンド業界に興味がある学生
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【インバウンド情報まとめ 2025年6月後編】「2030年6,000万人・15兆円」の目標達成に向けた議論 ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月2回発行しています。

この記事では、主に6月後半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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