WeChat(微信/Weixin)とは何か?読み方・概要・国内版と国際版・マーケティングツールとして

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WeChat微信/Weixin)とは、中国で誰もが使っているといっても過言ではないスマートフォンアプリです。

メッセージの送信機能を基本に、生活の様々なシーンで活用されています。中国向けのマーケティングには理解の欠かせないツールです。

中国では、グレート・ファイアウォールと呼ばれるインターネット接続規制が敷かれています。

中国国内からは当局が有害と判断するウェブサービスには接続できません。たとえばTwitterやLINEなどの他国では一般的なSNSへのアクセスも不可能です。中国独自のSNSサービスが発展する中で、広く普及したのがWeChat微信/Weixin)です。

この記事では、WeChat微信/Weixin)の概要や、同サービスを用いた集客方法について解説します。

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WeChat(微信/Weixin)とは

WeChatは中国を中心に多くのユーザーを抱えるインスタントメッセージサービスです。主にスマホアプリで利用されています。

中国版LINEとも言われるように、通話やメッセージ、写真や動画の共有、グループチャットなど多彩なコミュニケーション機能を利用できます。

会話ではステッカーと呼ばれるスタンプが利用できるだけでなく、自分の撮影した写真をGIFにしてオリジナルのステッカーも作成できます。

パソコンからファイルも送付できるため、仕事上の連絡でも活用されています。

QRコードによる決済や、サードパーティツールも複数存在します。ECやタクシー予約サービスもアプリの中から利用でき、生活インフラを支えるアプリです。

微信の読み方は?

中国のスマホアプリWeChatは、中国語の名称を微信といい、Weixin(wēi xìn)と表記し、ウェイシンと読みます。

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騰訊(テンセント)が提供

微信は、騰訊(テンセント)という中国・深セン発のインターネットサービス企業により開発、運営されています。

1998年に設立され、翌年にインスタントメッセージサービス「QQ」をリリースして以来、シェアを伸ばしてきました。

2011年にはモバイル向けコミュニケーションアプリ微信」「WeChatをローンチさせ、中国のモバイルコミュニケーションの発展に貢献しました。

現在はコミュニケーションプラットフォームとともに、ゲームや動画サービスなどを提供します。

テンセントの多彩なサービスは今や中国人の生活に欠かせないものとなっています。

ユーザー数:MAU12億を突破

2011年のサービス提供開始以来、中国の急速なIT化もあいまって微信は爆発的にユーザー数を伸ばしてきました。 

2019年には世界で10億人のユーザーに利用され、2020年5月には月間アクティブユーザー数(MAU)が12億を突破したことがつたえられています。

WeChat微信)の2018年の利用レポートによれば、ユーザーの年代は10~30代の若い世代を中心に中高年まで幅広く分布します。

ユーザーの多さに比例し、WeChat微信)では膨大な数のコミュニケーションが行われており、1日あたりのメッセージ送信数は450億通、ビデオ通話は4億1,000万回にのぼります。

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微信と他のSNSの違い

このように世界的に大きなシェアを誇る微信ですが、他のSNSサービスとはどのような点が違うのでしょうか。

中国国内と国外ではダウンロード可能なアプリが違い、サービス内容にもそれぞれに特色があります

WeChatとの違い

微信WeChatの違いは、一言でいえば「中国国内版か国際版か」です。中国国内版が微信、国際版がWeChatです。

中国国外から微信のダウンロードサイトにアクセスしても、WeChatの配信ページに接続され、微信をダウンロードすることは出来ません。

中国国内からWeChatをダウンロードしようとしても同様です。

メッセージ機能や決済機能、モーメンツの共有といった基本的なサービスに関しては両者共通ですが、提供されている機能にもいくつかの違いがあります。

たとえば、ニュースは微信にのみ提供されています。これは中国語のニュースが配信されているためです。

微信WeChat双方でステッカー(LINEにおけるスタンプ)の購入が可能ですが、版権の都合上別のステッカーが販売されています。

また、中国国内でしか利用できないECサイトやクーポンなどもWeChatのメニューに表示されないようになっています。

Weiboとの違い

中国のSNSで微信とともに良く知られるのがWeiboです。2019年8月時点で約4億6,500万人のアクティブユーザーを擁します。

Weibo微博)はミニブログサイトと呼ばれるSNSであり、TwitterとFacebook両方の要素を持っています。

テキストや写真、動画の投稿が可能です。

主に個人が多数に向けて発信する用途で利用され、個人間のコミュニケーションを主な目的とした微信WeChatとは違う性格を持ったサービスです。

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LINEとの違い

メッセージアプリとしては日本で最大のシェアを占めるLINEも、微信と似たサービスを提供しています。

個人間のメッセージのやりとり、音声通話・ビデオ通話などのコミュニケーション機能、モーメントの共有、スタンプの配信、決済機能などを利用できます。

使用する上での最大の差が既読通知の有無です。

LINEでは相手がメッセージを開封した際に「既読」の文字が表示されますが、微信にはこの機能がありません。

WeChat(微信/Weixin)を用いた訪日中国人の集客

微信を通じてプロモーションを展開すれば、アカウントを所持している何億人ものユーザーに情報を届けることができます。

そのためには微信の公式アカウントを作成する必要があります。公式アカウントでできることや、注意点を解説します。

3種類の公式アカウント

微信を通じたプロモーションには、公式アカウントを作成してユーザーにフォローしてもらう必要があります。微信では3種類の公式アカウントが提供されています。

このうち、個人ユーザーと友達のようにつながり、フォロワーとのメッセージのやり取りが可能なサービスアカウント」が企業のプロモーション活動やマーケティング活動に向いています。

サービスアカウントから情報を配信すると、通常のチャットのように表示され通知されます。

なお、情報の配信には月4回までの制限があります。自社ECサイトへ誘導するリンクの配置や、クーポン配信のほか、後述する決済サービスを利用した取引も可能です。

公式アカウントにはこの他、プッシュ通知がない「購読アカウント」と、社内向けの「企業アカウント」が存在します。

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公式アカウント開設の手続き

2018年4月頃までは、日本企業による微信の公式アカウント開設には中国に登記した法人が必要でしたが、この時期直接の申請が解禁されました。

これ以前には、中国の法人がない日本の組織が微信の公式アカウントを開設したい場合には、代理店やテンセントジャパンへ申請し開設を完了していました。

ただし解禁後も、当時の情報ではWeChat Pay他の機能の利用が制限されていたことが伝えられています。また、開設にあたっては中国語でのやりとりが発生するため、基本的には社内で中国語人材が必要となると考えておくべきでしょう。

中国のプラットフォームにおけるアカウント開設にあたってはしばしば、中国国内で取得した携帯電話の番号が必要であり、場合によっては中国で有効な身分証が必須である場合もあります。こうした条件からアカウント開設のハードルが高いことも少なくないうえに、ルールが変更されることもあります。

中国法人のパートナーとの協力等で対策できることもありますが、中国側の信頼できるパートナーを見つけ出すことも容易ではありません。

こうした中国のプラットフォームのアカウント開設をサポートする、実績のある企業を頼ることも検討に値するでしょう。

モバイル決済のWeChat Pay

中国ではモバイル決済が発達しており、財布を持ち歩かずともスマホさえあれば不自由なく生活できるレベルにまで普及しています。

決済サービスへの導入は中国人対応に欠かせません。

テンセントが提供するWeChat Pay」(微信支付)は微信に付随する決済サービスで、アリババグループのAlipay支付宝)と中国のキャッシュレス決済市場を二分しています。公式発表によると、ユーザーは8億人にのぼります。

WeChat Payを導入すると実店舗でのバーコード決済・QR決済や、微信公式アカウント内での買い物の決済、友人との割り勘など個人間送金などが可能です。

なお、2019年8月よりLINE Payの加盟店においてWeChat Payでの決済が可能になりました。

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WeChat(微信/Weixin)を用いて効果的な集客を

微信は中国で普及するメッセージアプリで、中国国外版のWeChatとあわせると10億人以上のユーザーを抱えます。

中国在住者ユーザーへ情報を届けるには、中国版である「微信」の公式アカウントを開設が必要です。

現地法人を通じて申請する必要があり、海外企業にとっては煩雑な手続きですが、中国市場への訴求には効果的でしょう。

<参照>

https://36kr.jp/78148/

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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