10月1日は中国の「国慶節」/中国人は連休をどう過ごす?中秋節ほか祝日一覧も紹介

公開日:2020年08月26日

13億人もの人口を抱える中国の連休は、多くの人が一斉に移動し、観光地や交通機関は大混雑となります。

観光であったり、帰省であったりと理由は様々ですが、この移動に伴う経済効果は計り知れないものがあります。

その影響は日本にも及んでおり、中国人観光客をターゲットにすることの多いインバウンド分野において、中国の連休がいつなのかを把握することは大変重要です。

この記事では、2020年の中でもっとも長い8連休となった「国慶節」と「中秋節」の大型連休に焦点を当てて、その概要や近年のトレンドについて紹介します。


10月の「国慶節」と「中秋節」とは?

中国の祝日の中でも2020年は日付の被った祝日があります。

それが国慶節」と「中秋節で、ここでは中国人の「国慶節」と「中秋節」の概要やその過ごし方を紹介します。

「国慶節」とは?2020年の中国の祝日で最長の8連休

2020年の中国の国慶節は、新型コロナウイルスの影響で7連休から10連休となった春節を除いて、2020年の祝日の中で最長の8連休となります。

毎年10月1日が中華人民共和国の国慶節であり、建国記念日とされています。

これは、1949年10月1日に当時の中国共産党の毛沢東主席が北京の天安門広場で中華人民共和国の建国を宣言したことによります。

その後同年12月2日に中央人民政府委員会で正式に10月1日を中華人民共和国の建国記念日と定めたことで、毎年国慶節が祝われることになりました。

2020年の国慶節中秋節と重なったため、10月1日(木)~8日(木)の計8日間の大型連休になりました。

2020年国慶節は10月1日から8連休/訪日中国人の市場回復、いつに期待?

中国の建国を記念する祝日である国慶節は、毎年大型連休が組まれ、多くの中国人が国内外へ旅行に出かけます。昨年(2019年)は国慶節の人気旅行先として日本が1位となるなど、インバウンド需要の高まりが見受けられました。2020年は新型コロナウイルス流行の影響が心配されますが、依然として訪日旅行への注目度は高い傾向にあります。今回は、2020年の国慶節のスケジュールや国慶節の風習などをふまえ、国慶節に向けたインバウンド対策について解説します。目次2020年の国慶節はいつ?国慶節は中国の建国記念日2...


「中秋節」とは?2020年は国慶節と同時期

中秋節とは中国で「中秋?zh?ngqi?jie(ジョンチウジエ)」と呼ばれており、旧暦8月15日を指し、五穀豊穣を祈る日です。

日本では中秋の名月やお月見などの風習として残ってる文化です。

旧暦の8月15日は西暦上9月や10月ごろに位置する場合が多く、2020年は10月1日が中秋節となり、偶然にも中国の国慶節と重なったため、別日を振り替え休日としました。

中秋節の日には満月に見立てたお菓子である「月餅」や果物などを月にお供えして、名月を楽しみます。

この月餅には、名月を表すだけでなく家族団らんの象徴という意味もあり、家族そろってお祝いをするのが一般的です。

中秋節(ちゅうしゅうせつ)とは

中秋節(ちゅうしゅうせつ)とは、中国の伝統行事で、日本にもある中秋の名月を愛でる「お月見」の風習です。この日は家族が集まってお月見を楽しみながら月餅と呼ばれる満月に見立てた平らで丸い形をした伝統的なお菓子を食べ、五穀豊穣のお祝いをします。中秋節は毎年旧暦の8月15日で、2021年は9月21日です。2019年は9月13日、2020年は10月1日でした。ここでは、中秋節の由来や風習、日本のお月見との違いを解説します。目次中秋節(ちゅうしゅうせつ)とは?2021年の中秋節はいつ?伝統行事、中秋の...

中国の国慶節の祝い方

中国(中華人民共和国)の国慶節は、抗日戦争と2度の国共内戦を乗り越えたのちに建国した中国にとって重要な意味を持ちます。

毛沢東主席が中華人民共和国の建国を宣言した北京の天安門広場では、毎年国慶節で国旗の掲揚が行なわれ、中国国内各地でも国旗や横断幕が掲げられ、お祝いムード一色になります。

また、近年は10年ごとの節目に大々的な軍事パレードを行っており、昨年の2019年は建国70周年の節目の年ということもあり、新型兵器を展示するなど過去最大規模の軍事パレードも挙行されました。

この軍事パレードでは中国の軍事力やや経済力、科学技術力を国内外に誇示する意味も含まれており、中国政府にとっては重要な行事でありましたが、多くの中国国民にとってはテレビで見るコンテンツ程度のようです。

よくある連休の1つとの認識が強く、家族と過ごしたり旅行やレジャーに出かけるという過ごし方をする国民が多かったようです。

【国慶節】建国70周年も「ただの休日」街中の祝賀ムード・盛大な軍事パレードはお構いなし!海外に出かける中国人

本日から、中国最大の連休の一つである「国慶節」が始まりました。注目は、この期間に観光などを目的に8億人が国内外を移動するとされる中国人の動向です。今年の国慶節の旅行先予約状況から、中国人の海外旅行先としてついに日本が人気一位になったと各メディアが報じています。目次街中が「紅」で彩られる国慶節中国では期間中高速道路が無料化、Alipay決済で割引など中国人にとっては「ただの休日」軍事パレードはテレビで旅行業は休みなし、海外では台湾・香港がダウントレンドにまとめ街中が「紅」で彩られる国慶節国慶...


2019年の国慶節はどうだった?国民は旅行へ

昨年の国慶節では約8億人が旅行に出かけたとされ、海外旅行の勢いも旺盛でした。

ここでは昨年の国慶節のトレンドについて解説します。

約8億人が連休で旅行

中国最大級の旅行サイト携程(Trip.comグループ:2019年10月まで、中国国内では「Ctrip」の名称で展開)が発表したナショナルデイツーリズムレポートによると、2019年の国慶節の連休で旅行に出かける中国人の数は約8億人で、そのうち750万人が中国国外への旅行をするとの予測がありました。

同レポートでは、500以上の中国国内の都市から携程のプラットフォームを通しての予約があり、それらは100か国以上におけるグループツアーやカスタマイズツアーなど旅行商品にとどまらず、現地の特産品やサービスが予約されたと発表されました。

また、中国観光研究所によると、2018年の国慶節では約7億2,600万人もの国内観光客がいたとされ、2019年は前年比で9.43%増加したとされます。

2019年の人気旅行地1位は「日本」

携程の統計データによると、2019年の国慶節連休で人気の国外旅行先1位は日本となっています

2018年国慶節連休中人気の国外旅行先の1位も日本でしたが、同年に人気であった台湾と香港は個人旅行の禁止やデモなど政治的紛争のため、台湾と香港への中国人旅行者数が減少しました。その代わりに、日本や東南アジアに流入されたと考えられています。

日本政府観光局の訪日外客数調査によると、2019年10月の中国から日本への観光客は前年同月比2.1%増加の73万人で過去最高となりました。

また、2019年の国慶節に発行される出国ビザのうち約25%を日本へのビザが占めたと携程が明らかにしました。

体験重視の旅行者増加

中国人観光客の消費傾向は、爆買いなどに代表される商品やサービスを購入し所有することに価値を見出す「モノ消費」から、商品やサービスを購入し体験することを重視する「コト消費」へのシフトが進んでいます。

訪日中国人観光客の多くはリピーターになりつつあり、日本の主要な観光地やメジャーなお土産などはひと通り楽しんだという人が多く、珍しい体験やそこでしかできない体験などを求める訪日中国人が増えているといわれています。

それにより、買い物などのコト消費よりも、映画や文学作品、音楽などにちなんだスポットを巡るツアーなどの趣味趣向に沿ったテーマ性のある旅行が好まれる傾向が強まっています。

日本で訪日中国人観光客ターゲットにしている場合、爆買いなどのコト消費からモノ消費へのシフトが進んでいる状況を念頭にPR活動や、サービスの内容を検討する必要があるでしょう。

中国の祝日について

中国では祝日の設定を中華人民共和国国務院が担っており、それが中央政府や地方政府に伝達され官公庁の休日となります。

民間の休みもおおむねこのカレンダー通りとなり、その連休で多くの観光客が見込めるため、国務院からの翌年の連休の発表は中国国内外問わず注目の的となります。

2020年 中国の祝日一覧

中国の祝日は大きく分けて6つ存在します。

中国政府国務院から、2020年の中国の祝日は元旦、春節清明節、労働節、端午節国慶節中秋節の6つの祝日の日程が発表されています。

祝日が土曜日や日曜日が被った場合、振替休日にするルールがあり、それに伴って振替出勤日を設けるのも特徴です。

休日名 期間 合計日数 振替出勤日

元旦

1月1日(水)

1日 なし
春節

1月24日(金)~1月30日(木)

※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため2月2日(日)まで延長

7日

※10日

1月19日(日)

清明節

4月4日(土)~4月6日(月)

3日 なし
労働節

5月1日(金)~5月5日(火)

5日

4月26日(日)

5月9日(土)

端午節

6月25日(木)~6月27日(土)

3日

6月28日(日)

国慶節中秋節

10月1日(木)~10月8日(木)

8日

9月27日(日)

10月10日(土)

中国の祝日の紹介

中国の祝日は、日本や西欧諸国などで一般的に用いられる西暦とは異なる旧暦(陰暦)に基づいた祝日が多く存在します。

「元旦」は西暦上の1月1日で、これは世界共通の新年に合わせて設定されている休日です。

春節は、旧暦上の旧正月を指しており、中国や台湾など中華圏において1月1日の元旦よりも重視されています。

その日付は、西暦に換算すると毎年変動します。

春節連休に合わせて多くの中国人が訪日旅行にやってくるため、日本でも中国国務院の祝日の発表が注目されています。

今こそ知るべき「春節」旧正月休暇で中国人観光客増

2018年は、日本を訪れる外国人観光客が初めて3000万人を超えました。そのうちの約3割が中国からの観光客です。中国の訪日ビザの緩和により、2019年もさらに多くの中国人観光客が訪れることが期待されています。そんな中国人にとって一年のうちで一番大切な行事が「春節」です。このページでは、日本人になじみのない春節について、中国人にとってどのような意味を持つのか、またインバウンド対策として何ができるのかを解説します。「春節」という言葉しか知らないという方に向けて、1から丁寧に分かりやすく説明しま...

清明節とは、先祖を敬い平和を祈る日として、春分の日の15日後に定められている祝日です。

日本のお盆にあたるもので、家族そろってお墓参りに行くことが一般的です。

台湾にも同様の祝日があり、連休となることが多い祝日です。

中華圏お盆の"清明節"とは?美しい色とりどりの食事を紹介、台湾・沖縄バージョンとの共通点を解説

「清明節」(せいめいせつ)は、お墓を清め、祖先を供養する日として定められた中国の祝日です。旧暦3月の春分の日から 15日目にあたる節句であり、中国ではその日を含む3日間を法定休日としています。2020年は4月4日土曜日、2021年は4月4日日曜日が清明節その日となります。2020年は4月4日(土)~4月6日(月)が、2021年は4月4日(日)~4月6日(火)が法定休日です。清明節には、先祖の墓に線香を上げて墓参りをする風習があり、日本のお盆に似ています。この記事では、中国の伝統である清明節...

「労働節」は、「中国のゴールデンウィーク」とも呼ばれ、日本のメーデーに当たります。

日本では5月1日は祝日化されていませんが、中国では1949年に5月1日を労働節と定めて祝日にしています。

端午節は日本の端午の節句の由来である、旧暦上の節目となる日です。

日本では西暦の5月5日を固定して端午の節句としていますが、中国では旧暦の5月5日端午節としています。

もともとは5月の最初に来る午(うま)の日を指していましたが、中国語の午(Wǔ、ウー)と五(Wǔ、ウー)の発音が同じであるため、5月5日に祝われるようになったとされています。

中国の「端午節」とは?日本の端午の節句との違いを徹底解説

中国には端午節と呼ばれる節句があります。端午節は日本における端午の節句のもとになっているともいわれています。古くは戦国時代に楚国の政治家として名をはせた「屈原」の供養祭として始まった端午節の風習には、ちまき食やドラゴンボートレースなどがあり、現在もそれらの風習は行われています。この記事では、端午節の概要、日付、日本における端午の節句との共通点や違いについて解説します。 目次端午節とは?端午節は旧暦の5月5日端午節の由来は?端午節に行われる行事は?1. ドラゴンボートレース2. ちまきを食べ...

10月中国の連休「国慶節」消費動向に注目

2020年の中国の祝日の中で国慶節」は最長の8連休となります。

例年中国の大型連休では多くの人が旅行や買い物をする傾向にあり、その一部は日本への旅行をする人もいます。

実際、昨年度は国慶節の海外旅行先として日本が人気1位になっており、訪日旅行への意欲が高い層も多いことがわかります。

2020年は、1月頃から続く新型コロナウイルスの感染拡大がインバウンド分野にも大きな影響を与えました。

しかし、依然として中国市場からの訪日旅行への注目度は高く、早ければ10月の国慶節には戻ってくるのではないかと株式会社 Airporterの調査結果から予想できます。

また、アリババグループの2020年4〜6月期の決算発表によると、中国消費者が海外のハイクォリティやブランド品に対する欲求が高く、傘下の越境ECサイト「天猫国際」のGMV(流通取引総額)は前年同期比で40%超えの増加を見せました。

現時点では中国人観光客に対する入国制限がまだ緩和されず、2020年の国慶節連休に中国人訪日旅行客の戻りができるかまだ不明な状態にあります。

ただし、前述した中国人観光旅行者の訪日旅行の需要に加え、越境ECを用いた日本の特産品販売などの需要が高まる可能性もあります。

状況をかんがみて柔軟に中国人訪日旅行客への対応をとることが求められるでしょう。

日本は「コロナ後 旅行したい国ランキング」1位:時期は中国「7~9月」が最多【株式会社Airporter調査】

株式会社 Airporterが自社のサービスを利用する訪日外国人を対象として行った調査で、全国籍の86%が日本を選択し、1位となりました。訪日予定についても調査されており、中国人観光客は早ければ夏~10月の国慶節ごろに戻るのではないかと予想されます。また訪日予定時期や買い物予定について、中華圏の3か国・地域で明確な違いが見られました。今回の調査結果を参考に、インバウンド回復に向けた第一歩である中華圏の訪日需要や訪日時期、予算などについて解説します。《注目ポイント》中国の外国人観光客は早けれ...

<参考>

日中経済貿易センター:2020年中国祝祭日、国務院発表

日本政府観光局:訪日外客数(年表)

新华网:约8亿人次国庆出游折射我国旅游供需两旺

日本经济新闻中文版:中国国庆境外游人气排名:日本第一

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客のインバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!