11月の訪日外客数は20,700人、オミクロン株の影響大きく

日本政府観光局JNTO)が2021年11月の訪日外客数推計値を発表しました。訪日外客数は20,700人で前年同月比63.5%減となりました。

入国制限について、10月から一度緩和されたものの、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」の影響を受け、11月後半にかけて減少したことが原因だと考えられます。

本記事では、2021年11月の訪日外客数について、各市場のデータと動向をふまえて解説します。

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11月の訪日外客数は20,700人

2021年11月の訪日外客数は20,700人となり、前年同月比63.5%減少しました。しかし、2万人台は堅持しており、2021年度においては比較的高い水準となっています。

今後については、変異株「オミクロン株」の影響を受けた入国制限がいつまで続くのかにより、水準が変動するものだと考えられます。

また外国人の新規入国については、現在受付停止中であり、いつ水準が戻るのか情勢は不透明なものとなっています。

訪日外客数推移のグラフ:JNTOより訪日ラボ作成
▲訪日外客数推移:JNTOより訪日ラボ作成

東アジア

2021年11月の東アジア各国の訪日客は、韓国が2,000人、中国が3,200人、台湾が400人、香港が100人となりました。

韓国においては、シンガポールとのトラベルバブルが開始されました。オミクロン株の影響はあるものの、48時間以内の陰性証明書発行が義務付けされ、陰性が確認されれば渡航は可能です。

しかし、感染が拡大していることもあり、ウィズコロナ政策は中止され、新型コロナウイルス感染拡大防止に注力を当てた政策に戻ることとなりました。

中国では、11月23日に、中国旅行研究院(中国旅游研究院国际所)から、今年度の「中国アウトバウンド観光開発年次報告書2021(原文:中国出境旅游发展年度报告2021)」が発表されました。

アウトバウンドに厳しい規制がかかっていることもあり、2020年は2019年比86/9%減少しました。一方で、2021年度は前年比27%増の回復が見込まれているということです。また海外旅行が難しい分、国内旅行に多くの人が流れたと発表されました。

なお台湾からの訪日外客数は現在大きく落ち込んでいますが、現在のところ2022年1月から日本便が再開される予定です。

関連記事:韓国 ウィズコロナ政策中止 感染急増を懸念

東南アジア

2021年11月の東南アジア各国の訪日客は、タイが200人、シンガポールが100人、マレーシアが100人、インドネシアが700人、フィリピンが500人、ベトナムが1,800人、インドで1,600人となりました。

タイ政府は、11月から日本を含む46か国・地域の人に対し、ワクチン接種済みの人々には隔離無しでの入国を認めています。

シンガポールはトラベルバブル制度(VTL)を用いた入国を再開しており、2021年12月19日現在、23ヵ国で実施されています。なお、12月6日以降隔離無しで入国できるものの、モニタリング検査が義務付けられました。

マレーシアでは、10月以降ワクチン接種完了者には日本渡航が認められるようになりました。

フィリピンにおいては、日本も含め低リスク国からの観光客受け入れについて、12月1日に停止することが発表されました。

一方インドでは、日本との間で観光目的以外の人的往来を可能とする臨時便が就航しています。

関連記事:フィリピン、「低リスク国」からの入国再開を一時停止に

豪州、北米

2021年11月の豪州・北米からのの訪日客は、オーストラリアが200人、アメリカが1,400人、カナダが400人、メキシコが50人でした。

オーストラリアでは、12月15日から日本及び韓国からの入国が認められました。2020年3月以来の入国緩和となります。

アメリカでは渡航が認められていますが、12月6日から入国制限が厳格化され、陰性証明書の有効期限が渡航1日前となりました。

関連記事:オーストラリア、日本と韓国から入国可能に 入国制限緩和

欧州

2021年11月の欧州各国からの訪日客数は、イギリスが500人、フランスが300人、ドイツが300人、イタリアが200人、ロシアが300人で、スペインは90人となりました。

EU圏内でも、オミクロン株に感染した人は増加していますが、その全てが無症状もしくは軽症だったことが判明しました。

フランスについては、12月1日以降日本入国の際に、検疫所が確保する宿泊施設での待機、入国後3日目の再検査等の対象となっています。

また、イタリアにおいてはワクチン未接種者への行動制限が厳しくなり、陰性証明のみではレストランや映画館の利用が不可能となりました。

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中東地域

2021年11月の中東地域の訪日客は、100人となりました。

変異株および感染拡大の影響を受け、12月以降トルコやサウジアラビア、アラブ首長国連邦では検疫所が確保する宿泊施設での待機、入国後3日目の再検査等の対象となっています。

なお、カタールではワクチン接種およびPCR検査の陰性で入国が認められるなど、一部自国民の入国規制を緩和している国が出てきています。

オミクロン株の影響で入国厳格化

11月に確認された新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の影響を受けて、日本も含め世界各国で再度入国規制が厳格化されています。

また日本からの渡航について、海外渡航用の新型コロナワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)についても、11月19日以降国が追加されていないことから、国際往来があまり活発でない状態が伺えます。

オミクロン株の影響がいつまで続くのか、そして入国規制が年明けまで続くのかどうかによって大きく左右されそうです。

関連記事:全世界からの入国停止へ  日本政府

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<参照>
アメリカ合衆国電子渡航認証システム【2021年12月最新】新型コロナウイルス アメリカ入国制限と対象国の最新情報
在シンガポール韓国大使館:Korea-Singapore Vaccinated Travel Lane (VTL)
シンガポール入国管理局:Vaccinated Travel Lane (Air) Overview
中国旅行研究院:《中国出境旅游发展年度报告2021》
JNTO訪日外客数(2021年11月推計値)

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

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