2016年のインバウンド宿泊は7000万人泊超!伸び率では香川が断トツ1位 インバウンド地方誘致が着実に進んでいることが数値からも伺える結果に:観光庁

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

昨年2016年のインバウンドの宿泊数は述べ 7,088万人泊 となり、前年比8.0%増となりました。観光庁インバウンドの宿泊について調査を開始した2007年(平成19年)と比較すると約3倍の宿泊者数となっています。それぞれの都道府県別で見てみると 都市部よりも地方の伸び率が非常に高い傾向 にあることがわかります。

訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと」。効果的なインバウンドプロモーションの資料を無料でダウンロードする

「インバウンド動画プロモーション」の資料を無料でダウンロードする

「インフルエンサープロモーション」の資料を無料でダウンロードする

「SNSプロモーション」の資料を無料でダウンロードする

「インバウンドメディア」の資料を無料でダウンロードする

インバウンドの最新情報をお届け!訪日ラボのメールマガジンに登録する(無料)

2016年の都道府県別外国人述べ宿泊者数(インバウンド宿泊数)

2016年の都道府県別外国人述べ宿泊者数(インバウンド宿泊数)

2016年の都道府県別外国人述べ宿泊者数(インバウンド宿泊数)

2016年のインバウンド宿泊は、日本全国で7,000万人泊の大台を超える7,088万人泊となりました。確度都道府県別に宿泊者数を見てみると、上から東京都が1,806万人泊、大阪府が1,026万人泊と、 2大都市に全インバウンド宿泊のおよそ40%が集中 していることがわかります。

次いで北海道が桁数を落として692万人泊、京都府が482万人泊、沖縄県が448万人泊、千葉県が346万人泊、福岡県が267万人泊、愛知県が232万人泊、神奈川県227万人泊、静岡県が158万人泊となっており、以上に列挙した TOP10でおよそ5,684万人泊となり、全員バウンド宿泊の80% を締めています。

上位TOP10を見てみると、ゴールデンルートに所属する都府県と、インバウンドにおいて定番となっている観光地・北海道などが名を連ねているなか、沖縄や福岡といった、東アジア(中国・台湾・香港・韓国)の訪日外国人観光客に人気となっている観光地が食い込んでいることがわかります。

福岡県・沖縄県の国籍別インバウンド宿泊割合

福岡県・沖縄県の国籍別インバウンド宿泊割合

福岡・沖縄の両県は、地理的に近いこともあり東アジア圏訪日客からの人気が高く、特に沖縄はウェディングツーリズム(ブライダルツーリズム)や、免税店によってインバウンド市場における人気を得ています。

沖縄県では28億円のインバウンド収益:「ブライダル」で訪日外国人観光客を誘致する動きが加速

訪日外国人観光客の増加を受け、政府は東京オリンピックが開催される2020年までに、現在の約2倍である4,000万人、2030年までには6,000万人の訪日外国人観光客を誘致することを目標としています。それを受け、国内市場が縮小傾向にある業界にとっては、訪日外国人観光客は魅力的なターゲットになっています。その例の一つが、主に結婚披露宴、結婚祝賀会の運営を行う、ブライダル業界。市場の縮小傾向から訪日外国人観光客にも、ターゲットを広めています。訪日客の地方誘致に重要なのは、まず「知ってもらうこと...

免税とは?タックスフリーとデューティーフリーの違い・制度・税金 [後編]

[前編]では、主に訪日外国人観光客の消費行動に関わる税金の種類や課税額について紹介しました。[前編]でも触れたように、インバウンド関連ニュースにおいては「免税」や「免税店」というキーワードを多く目にします。しかし、免税の制度やその意味については周知されていないのが現状です。[後編]では、タックスフリーとデューティーフリーの違いを中心に、免税店の種類や、免税されている税金の種類について解説します。インバウンド受け入れ環境整備の資料を無料でダウンロードする「翻訳・多言語化」の資料を無料でダウン...

宿泊数を「伸び率」で見ると順位は一変:インバウンドの地方誘致が進んでいることが伺える結果に

さて、外国人述べ宿泊者数を実数で見たときは、前述の通り、現状ゴールデンルートインバウンドにおいて定番化している都道府県がTOP10に名を連ねていましたが、前年2015年と比較した「伸び率」で並び替えてみましょう。

2016年の都道府県別外国人述べ宿泊者数(インバウンド宿泊数)伸び率

2016年の都道府県別外国人述べ宿泊者数(インバウンド宿泊数)伸び率

すると、伸び率1位は断トツで香川県。前年比69.5%を誇っています。以前訪日ラボでも香川県のインバウンド誘致の取り組みについてお伝えしたとおり、インバウンド向け四国広域鉄道パス「ALL SHIKOKU Rail Pass」の販売や、四国八十八景プロジェクトの開始、ロケツーリズムを狙ったロケ地誘致などを実施しています。四国全体の広域観光地としてのPRに成功したことが、インバウンド人気の獲得の要因だと思われます。

【地方誘致】インバウンド宿泊者数 成長率3位の香川県:訪日客に人気沸騰の香川県の3つの取組みとは

訪日外国人観光客数が初めて2,000万人を突破し、2016年はインバウンド業界にとって記念すべき年になりました。矢野経済研究所の調査では、今年2017年の訪日外国人観光客数を2,822万人、来年を3,086万人と予測しており、これからも安定してインバウンド需要は増加していくのではないかと期待されています。このような背景から、地方の自治体は、インバウンド誘致を進めており、それに伴い訪日外国人観光客の地方訪問も年々増加してきています。香川県でもインバウンド誘致に着手。最近では、訪日外国人観光客...

【香川県】インバウンド観光客 前年比241.6%の伸び率で増加した2つの理由:地方誘致の成功例

訪日外国人観光客数が初めて2,000万人を突破し、2016年はインバウンド業界にとって記念すべき年になりました。矢野経済研究所の調査では、来年2017年の訪日外国人観光客数を2,822万人、再来年を3,086万人と予測しており、これからも安定してインバウンド需要は拡大していくことが期待できます。このような背景をもとに、地域のPR、観光業の活性化を目的に、地方の自治体はインバウンドの地方誘致に取り組んでいます。<関連記事>インバウンド対策にお困りですか?「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコ...

続いて岡山県が63.2%増で2位にランクイン。先日「ダイヤモンドルート」PR動画がわずか2週間で合計1100万再生超えしたことをお伝えした福島が41.3%増で3位にランクインしています。

インバウンド向けに動画を活用したプロモーションについてより詳しい資料のダウンロードはこちら

外国人観光客誘致の地方自治体の戦略とは/岡山に学ぶ成功取組事例

オリンピック誘致決定などから年々、外国人観光客誘致(インバウンド誘致)が重要度をます中、最近では地方にも注目が集まっています。観光庁が2016年11月30日にリリースした宿泊旅行統計調査によると、三大都市圏に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べて約1.4%アップと微増を記録しました。一方、地方部に宿泊した訪日外国人観光客数は、2015年と比べ約7.8%アップとなっており、地方を滞在先として選ぶ訪日外国人観光客が増えていることがわかります。そこでこの記事では、地方部の中でも成功事例...

わずか2週間でPR動画1100万再生超え!東京〜福島の1都4県を結ぶ「ダイヤモンドルート」はポスト・ゴールデンルートとなるか

インバウンドにおいて一躍脚光を集めた「ゴールデンルート」。日本の観光の”美味しいところ”を全て楽しめるということで特に初訪日の訪日外国人観光客から人気を集め、インバウンド市場を狙うビジネスにおいては重要なラインとして未だその存在感を残しています。しかしながら、インバウンドの「コト消費」化、そして地方周遊が進むにつれて、ゴールデンルート一辺倒ではないインバウンドが広まりつつあります。今回は、「ゴールデンルート」の対抗馬として登場した、福島・栃木・茨城・東京を結ぶ観光ルート「ダイヤモンドルート...

都市部と地方のインバウンド宿泊比較 出典:観光庁

都市部と地方のインバウンド宿泊比較 出典:観光庁

また三大都市圏(東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、大阪、京都、兵庫の8都府県)と、それ以外の地方部のインバウンド宿泊を比較すると、三大都市圏が前年比4.8%増なのに対し、地方部は前年比13.2%増を果たしています。全国平均値が8.0%なので、三大都市圏の伸び率が鈍化しており、逆に地方部が好調であることが如実にわかる結果となっています。

まとめ:データからもインバウンドの地方誘致が着々と進んでいることが見えてきた!

2016年のインバウンド宿泊数は述べ7,088万人泊となり、前年比8.0%増となりました。宿泊数実数でみれば、いまだゴールデンルート配下の都府県や主要観光地にインバウンドが集中している状況ですが、対2015年比の伸び率で見ると、明らかに地方部が伸びていることがわかります。

また、東京都の伸び率が2.8%、大阪府の伸び率が14.4%であることからも、現在のインバウンドは「西高東低」で地方が元気になりつつある、という傾向が見えてきます。

インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?

「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする

「インバウンドデータ」の資料を無料でダウンロードする

<関連>

成田1強から変化 インバウンドの玄関口はどこだ!?訪日外国人の入国者数で見る空港・湾港ランキング

インバウンドのおもてなしの玄関口となる空港や湾港。その利用者数は、今まではゴールデンルートの出発点となる成田国際空港の1強でしたが、その勢力図に変化が見え始めています。今回は、訪日外国人観光客が日本のどこから入国しているのかを調査してまとめました。<関連>インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?訪日ラボがまとめた「インバウンドデータレポート」を詳しく見てみる「調査・リサーチ」の資料を無料でダウンロードする「インバウンドデータ」の資料を無料でダ...

<参考>

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

短時間でインバウンドが学べる「訪日ラボ トレンドLIVE!」シリーズの第6弾を今月も開催します!訪日ラボとして取材や情報収集を行う中で、「これだけは把握しておきたい」という情報をまとめてお伝えするセミナーとなっています。

今年も残りわずかとなりましたが、インバウンド需要はまだまだ好調をキープしている状況です。来年の春節や桜シーズンなど、訪日客が集まる時期に向けて対策を練っていきたいという方も多いでしょう。

今回もインバウンド業界最大級メディア「訪日ラボ」副編集長が、10〜11月のインバウンドトレンド情報についてお話ししていきますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

中国SNS「RED(小紅書)」最新情報セミナー:訪日ラボ社内勉強会の内容を特別に公開します【訪日ラボ トレンドLIVE! Vol.6】

【インバウンド情報まとめ 2024年11月前編】UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で ほか


訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、主に11月前半のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください。

※本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。

UberEats ロボット配達開始、万博需要見すえ大阪で:インバウンド情報まとめ【2024年11月前編】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに