【結局のところ、ICTで何ができるの?】訪日客のスマホアプリを活用したアンケート 東北インバウンドの可能性が見える結果も!?:ICT(情報通信技術)×インバウンドその②

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前回の記事では、訪日外国人の行動履歴、観光ルートなどを知るために、ICTを活用した基地局情報を活用した観光動態分析についてみていきましたが、今回は同様に、観光庁が平成27年度に行ったICTを活用した訪日外国人観光動態調査 事業実施報告書から、アプリを活用した観光動態分析 の内容をご紹介します。

インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?

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アプリを活用した観光動態分析から何がわかるのか?

アプリを活用した観光動態分析では、スマートフォンやタブレットのアプリGPS機能等を活用し、訪日外国人の観光動線を調査することを目的としています。これは訪日外国人に同意を得た上で、国・地域などの属性データ、位置情報を時差系列ごとに取得したものから、訪日外国人の観光動線などの分析が可能とするものです。実際には訪日外国人がアプリのインストールを終えた後に協力許諾をいただき、アンケートに答えてもらうという形で、こうしたデータを得ています。

回答数が最多となったのは米国。全体で男女の割合はほぼ半分。

観光庁では、このアンケートを2015年5月11日の2016年1月31日の間に、春、夏、秋、冬の4つの時期にわけて開催しました。最多の回答数となったのは米国の3,421で、タイ、台湾、豪州、香港、マレーシア、シンガポールと続き、中国、フィリピン、韓国という順で回答数が少なくなっています。この中で性別は男性と女性の割合が50.3%と40.5%という形になりました。また、訪日回数については未訪問、1回目、2回目と回答した方が合わせて50%を超えており、引き続き新しい層が日本を訪れていることが伺えます。

訪日目的で最多の回答は「日本食を食べること」

訪日目的については合計で最も多く(18.8%)の訪日外国人が「日本食を食べること」と回答、2番目となったのは「繁華街の街歩き」(17.1%)で、3番目は「自然・景勝地観光」((14.5%)となっています。

訪日外国人観光客の人気「日本食」は「ラーメン」「肉料理」、なぜ満足度が高いのか?

訪日外国人観光客の約7割が「日本食」を楽しみに、日本に旅行で来日します。日本を代表する日本食といえば「寿司」を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし観光庁「訪日外国人消費動向調査」によると、意外にも「肉料理」と「ラーメン」の人気が高いことがわかりました。この記事では、訪日外国人観光客に人気の日本食と、なぜ人気となったのかをご紹介します。インバウンド市場や各国の訪日外国人に関する調査やもっと詳しいインバウンドデータ知るには?訪日ラボがまとめた「インバウンドデータレポート」を詳しく見てみる「調査...

その次に「ショッピング」(13.4%)、「日本の歴史・伝統文化体験」(10.9%)が続いています。季節ごとに大きな差は見られませんが、「自然体験ツアー・農漁村体験」といった「コト消費」に関する項目が、今後増えていくことが期待されます。

「コト消費」「モノ消費」とは?最近話題になっている訪日外国人の消費活動の変遷について解説

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再訪日をしている訪日外国人が最も多いのは関東だが、東北にもポテンシャル有り

再訪日した人が都道府県別にどこに滞在していたのかといったデータでは、関東が人数としては最も多くなりました。これは2大空港があること、また訪日外国人に最も人気があるのが東京であることも影響しているでしょう。

インバウンド出入国データ(空港/湾港別出入国外国人)

インバウンドの玄関口となる空港や港湾(船の港)。その訪日外国人利用者数、つまり入国・出国手続きをした外国人数は、インバウンド黎明期はゴールデンルートの出発点となる成田空港の1強でした。しかしながら、2015年ごろから主にアジア圏訪日外国人による関西圏人気の高まりとともに関西空港の利用者数も飛躍的に伸びています。その他、LCCをはじめとした国際線直行便が地方空港でも就航が増えてきており、地方への直接入国や出国も増加しつつあります。

その次に人数として多かったのは近畿。こちらも関西国際空港、そして大阪という都市への観光をする訪日外国人が多いことを改めて示しています。滞在人数も多く、再訪日した人が多く滞在したと言えるのが北海道です。東北にも割合としては多くの再訪日した訪日外国人が訪れています が、人数は控えめとなっています。ただ、人気の観光地である九州や沖縄と比較しても再訪日した人が訪れた割合が多いということで、アピールの仕方によっては大きなポテンシャルがあると言えそうです。

季節によってゴールデンルート人気は影響を受けず

地上に絞って隣接都道府県間の流動についてみていくと、27年度の夏には、東京、京都、大阪までのゴールデンルートに沿った移動が目立ち、大多数の訪日外国人の動きがゴールデンルート中心であることが良くわかります。これが秋になるとゴールデンルートの動きに大きな変化はないものの、近畿から中国地方への移動が若干増加、冬には北海道地方の動きが若干活発になっています。しかし、いずれにしても、ゴールデンルートの人気は季節要因による影響を受けないことが、改めて明らかになったとも言えます。

訪日中国人観光客に人気の都道府県ランキング

訪日中国人観光客は、日本のインバウンド市場で人数、消費額ともに最も大きな比率を占めています。訪日中国人観光客に人気の目的地は主に東京や大阪といった大都市ですが、近年リピーターの増加や、地方空港と中国核都市を結ぶ直行便の増加、体験の希少性を求める旅行者のトレンドを背景に、日本全国の各都市に対する関心も高まっています。2019年の訪日外国人数は全国籍3,188万人で、そのうち訪日中国人数は959万4,300万人を記録しました。訪日外国人市場全体で、950万人を超えたのは初めてのことです。また中...

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訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

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【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】


【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

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この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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詳しくはこちらをご覧ください。
 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】


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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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