外国人が感じるパチンコの魅力/口コミサイトに「パチンコはOTT(まじやべぇ)!」9割が”体験したい”と回答

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日本でもカジノ上陸が刻一刻と近づいています。カジノを含む統合型リゾート(IR)を整備するための法律「特定複合観光施設区域整備法(IR整備法、IR実施法)」が2018年7月に成立しました。

2020年現在、九州から北海道まで全国各地が候補地として名乗りを上げています。最大3か所に開業される施設はインバウンド需要も喚起するものとして期待されています。

ところが、IRの開業を待たずとも、日本の国内にはすでに大きなギャンブルツーリズムが存在しています。パチンコ・ツーリズムです。

訪日外国人によるパチンコ・ツーリズムへのニーズは日々顕在化しており、外国人対応のパチンコホールの盛況が伝えられています。欧米の旅行専門情報サイトでもパチンコは「やってみるべき体験」リストの上位に位置付けられています。

パチンコ業界がどうやって訪日外国人へのアピールを強め、実際に顧客満足度を上げているのかをまとめました。

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パチンコ業界大手で、全国300店舗以上のパチンコホールを経営する株式会社マルハンは北米でのプロモーション活動に力を入れています。

その活動の場は北米最大のアニメイベント・ロサンゼルスで毎年開かれる『ANIME EXPO 2017(アニメエキスポ2017)』です。

観光経済新聞 kankokeizai.com 2017.8.12記事より

観光経済新聞 kankokeizai.com 2017.8.12記事より

『ANIME EXPO(アニメエキスポ)』には「パチンコ・パチスロブース」があり、そこでは多くの外国人がパチンコを体験する姿が見られました。

日本のパチンコは本場のカジノのスロットに慣れたアメリカ人にとっても光・サウンド・ギミックの複雑さからハマるコンテンツのようです。

「日本に行ったらパチンコ・パチスロをやってみたいか?」とのアンケートには、なんと9割以上が「はい」と答えています。

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「パチンコはOTT!」海外の旅行情報サイトやブロガーも日本のパチンコ体験に注目

海外の旅行情報サイトやブロガーも日本のパチンコに注目しています。

パチンコホールのいわゆる「チンジャラ」という出玉の音や大音響のBGM、目くるめく光や動画・ギミックの効果は外国人にとって異次元体験のようです。

有名旅行専門ライターが執筆運営する contentedtraveller.comより

有名旅行専門ライターが執筆運営する contentedtraveller.comより

このサイト「contentedtraveller.com」にはパチンコを体験した外国人が残したコメントもあります。

「OTT」という文言ですが、これを日本語に訳すと「Over The Top=ぶっ飛んだ体験・常軌を逸したすごいもの」の意味になります。まさに外国人にとっては自国には存在しない体験のようです。

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進むパチンコホールの訪日外国人受入れと多言語対応

こうした動きを受け、パチンコ業界でも訪日外国人観光客の受入れと多言語対応が進んでいます。

前述のマルハンでは2015年からインバウンド対応型店舗「マルハン新宿東宝ビル店」(東京都)をオープン、その後も次々に「マルハンなんば新館」「マルハンなんば本館(大阪府)」「マルハン新世界店」などでインバウンド対応(電話通訳サービスや・まんがで分かる遊技ガイドブック設置)が進んでいます。

また、訪日外国人の多い福岡や沖縄のパチンコ業界でも多言語対応が進んでいるようです。

沖縄タイムスプラス記事より

沖縄タイムスプラス記事より

日本独特の観光資源パチンコは「コト消費」の成功事例を作るか

訪日外国人が増えるに従いお金を使わないコト消費のための海外情報も増えつつあります。

「オトクに日本を旅する」「日本で無料の体験をする」といった情報です。日本は全般に無料サービスが多く・使い勝手も良いため、こういった情報で多くのコト消費を失っているともいえます。

パチンコ・ツーリズムはコト消費の中でも確実に消費金額を増やしてもらえる体験の一つです。これはインバウンド業界において貴重な観光資源です。パチンコ産業には日本のコンテンツ産業との連携があるため、経済波及効果が大きくなるという点も見逃せません。

既に津々浦々にあるパチンコホールがインバウンド産業化する可能性を持っていることは覚えておきたいものです。

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訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。

【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

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「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】

【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

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インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

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 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

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