ボイコットジャパンで「日本旅行はもういかない」激減する訪日韓国人、起死回生の一手は?

公開日:2019年12月16日

韓国からの訪日観光客は、全訪日外国人観光客の約24%を占めています。

しかし日韓の外交上の世情を反映し、韓国からの訪日観光客数は減少しています。

韓国人の方は日本の旅行についてどのように考えているのか、現在の訪日韓国人の動向について紹介します。

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日韓関係の悪化が観光事業を直撃

観光名所が多く距離も近いため週末旅行も可能な日本は、手軽な海外旅行先として人気の都市でした。

しかし、現在は韓国人訪日観光客は急速に減少しています。

訪日韓国人観光客の推移

2019年7月を境に訪日外国人観光客は激減しています。

2019年1月の訪日韓国人観光客は779,383人だったのに対し、同年7月は561,675人、8月は308,730人、9月201,200人(推定)、10月197,300人(推定)となっています。

訪日外国人観光客減少の影響は大きく、韓国での日韓情勢による減便や運休による訪問者数の減少が、訪日外客数全体の減少に大きく影響し、2か月ぶりに前年同月を下回りました。

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「日本旅行にはもう行かない」ボイコットジャパン運動で相次ぐキャンセル

韓国文化観光研究所院が9月11日に行った日本旅行に関するアンケートによると、1,326人のアンケート対象者の内日本旅行を計画していた人は534人に当たり、その内の約70%の人が予定していた日本旅行をキャンセルしたそうです。

その理由としては、回答者の約93%の人が「日韓関係の悪化」を理由に挙げています。

世間的な背景から日本への旅行が憚られ、「行くとしても周りには内緒で行く」という声も出ています。

周囲の目を気にしての日本製品の不買や日本旅行の敬遠はまだ当分続きそうです。

こうした日本旅行の敬遠は、日本路線が稼ぎ頭であった、韓国の格安航空会社(LCC)に影響を及ぼし、運休や減便が起き、経営に悪影響を与えています。

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9月12日から9月14日は韓国のお盆、「秋夕(チュソク)」です。本来ならこの時期に日本旅行に来る韓国人も多いですが、今年は日韓関係の悪化に伴い、双国への旅行者減のニュースが目立ちます。韓国の文化観光研究院はこれに先立ち、韓国人の日本旅行に関するアンケート調査を実施しました。※Twitterの日本語訳は特に断りのない場合、訪日ラボ編集部による。目次日本旅行キャンセルの9割原因は「日韓関係悪化」なぜ韓国人は日本を旅行先に選ぶのか実際に中止・変更した韓国人の反応は?今後の日韓旅行にも影響…?日本...

日韓関係悪化中でも訪れたい観光地は?

日韓関係の悪化によって減少している韓国人訪日観光客ですが、日本へのアクセスの良さ、日本の食文化を楽しむために訪れる訪日韓国人はいます。

日韓関係が悪化している中、訪日外国人が訪れている観光地を紹介します。

大阪

韓国からの訪日観光客の出入国は西日本からが中心になっています。関西空港が一番利用が多く、次に福岡空港となっています。

最も人気のある訪問先は大阪で、約3割の人が訪れています。

大阪では、グリコ、かに道楽の看板で有名な道頓堀が人気観光スポットとなっています。

独特の大阪独自の活況が味わえ、グルメ・ショッピングが堪能できるのが人気の理由です。

グリコ・かに道楽の看板前での写真撮影も人気です。

20代以下の女性においては、テーマパークの「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」への訪問が多くなっています。

東京

東京へ訪れる訪日韓国人観光客は、新宿、渋谷と東京の若者カルチャーが感じられる地域が人気のようです。

また、アニメの聖地と呼ばれる秋葉原への人気も高くなっています。

日本の中枢都市である東京には、20代の若者が、日本のPOPカルチャーを求めて訪日する人が多く、歴史的文化施設等の観光を主目的として訪日観光する人は少ないようです。

福岡

訪日韓国人観光客の訪問先で特徴的なのは、他の訪日外国人観光客に比べ九州の訪問率が高い点です。

その理由としては、釜山から福岡までの距離が200㎞程という地理的要因によります。

高速船(フェリー)で3時間程度、飛行機では1時間弱で着く距離であり、日帰り観光も可能です。

福岡は多種多様な日本食、街歩き、レジャーパーク、ショッピングなど訪日韓国人観光客の目的に叶う人気の観光地となっています。

九州ではその他にも、大分、長崎が訪日観光訪問先として人気を呈しています。

韓国人向けのインバウンド対策とは?

韓国からの訪日観光客は、日本への距離が近いこともありコンパクトな旅行を楽しみに訪日する方が多い傾向にあります。

旅行会社のパッケージ旅行ではなく、個人旅行を楽しむ方の比率が高く、年齢層は20代以下の若者の比率が高くなっています。

韓国人はコンパクトな旅行が好き

訪日韓国人観光客は、コンパクトな旅行を好み、週末を利用した滞在期間が6日以下の旅行を組む傾向にあります。

20代以下の若者が約半数を占めており、日本のPOPカルチャーを目的に訪日する若者が多くなっています。

浜崎あゆみなどの日本のアイドル、ワンピースなどのアニメは韓国でも人気であり、日本の若者文化を肌で感じながら食事、ショッピングを楽しむ若者が多く訪日しています。

SNSを使ったプロモーション

韓国から訪日する際の情報収集は、20代以下の若者の訪日者が多いため、やはりSNSから情報収集する方が多くなっています。

LINE、Facebook、Twitter、Instagram等のSNSは日本と同じく利用者が多く、クチコミなどのSNSを中心とした情報。

2017年のJTBの動向調査によると、日本旅行の情報収集は自ら行う人の割合が81%となっています。

これは、韓国人訪日者は団体旅行の比率が低く、個人旅行の方が大部分であることによります。

ブログサービスに登録し魅力発信

韓国からの訪日者に対する情報提供アプローチ方法として有力なのはSNSです。

そして、その中でも韓国人はブログからの情報収集をすることが最も多くなっています。

訪日韓国人観光客向けの効果的なマーケティングとしてブログの活用は有力と言えます。

カフェと呼ばれるコミュニティ機能が実装されていて利用しやすいコンテンツとなっています。NAVER Blogに登録しての情報発信は非常に有効であると言えるでしょう。

ニーズに合ったプロモーションで呼び込もう

中国人に次いでの訪日者数を数えていた韓国人ですが、「日韓関係の悪化」によって、韓国人訪日客は減少しています。

積極的に反日活動や日本製品の非買運動に参加していなかったとしても、韓国社会の風潮から日本との関わりを避けている韓国人も多くいます。

その一方で訪日韓国人も一定数おり、2019年10月には約20万人の訪日外客数を記録しています。

規模が縮小してもなお訪日外客数の数字の上では存在感のある市場です。

韓国人は引き続き、日本での食事や買い物などを楽しみにしていると考えられます。

訪日旅行に関心のある韓国人に対してNAVER Blogを使って情報発信していくことが、引き続きインバウンド事業者にとって有効な武器となるでしょう。

<参考>

JNTO:国籍/月別 訪日外客数(2003年~2019年)

産経新聞:韓国人8割超が「日本旅行しない」周囲気にして続く不買

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この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

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