武漢・新型肺炎に中国SNS「マスクは切り刻んで捨てて!」理由は「悪徳業者のリサイクル」はさみを入れて廃棄を推奨する注意喚起が出回る

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いよいよ中国の新年行事「春節」がスタートしました。24日は大晦日にあたる「除夕」であり、中国ではこの日から法定休日となります。

このタイミングで、中国の湖北省武漢市での新型コロナウイルスによる新型肺炎の報道が続いています。

現地対応には、公的なものから一般市民による心がけまで、様々な動きが出ているようです。

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武漢市封鎖で市場もパニック、マスク着用令に病院の新設も

中国の湖北省の省都である武漢市で、新型肺炎が発生し、その感染力はもとより、春節の大移動の期間と重なっていることから、メディアの注目が集まっています。

中国政府や交通機関が打ち出す大胆な対策は、中国国内だけでなく、この期間の休暇を利用して日本に来る中国人旅行者の多さも加わり、連日の報道が絶えません。

今週は武漢市からの人の移動を制限する策が採られ、交通機関や宿泊施設の料金の払い戻しについて広く報じられました。また公共の場でのマスク着用義務や、専門病院の新設を約10日間で完成させる計画なども明らかになっており、その対応決定までの速さや、予算に制限を付けないかに見える取り組みには中国政府の真摯な態度が見えてきます。

中国政府の迅速な対応の一方で、一般市民の不安は完全には解消されていないようです。現地では、市内から外に出られないとあり、食料品の購入に慌てて駆けつける人々がいることが伝えられています。

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人口はほぼ東京と同じ、「桜」名所の武漢大学も

武漢市は人口1,400万人(2019年)を有する中国内陸の都市です。東京都の人口が2019年12月で1,400万人弱であり、この数字と比べればその都市の大きさがわかるのではないでしょうか。

沿岸部の上海と、内陸の直轄市(省と同じレベルの行政区画)である重慶市のほぼ真ん中に位置します。

武漢大学は中国重点大学と呼ばれる名門の一つであり、校内の桜が有名です。市内には国際空港である武漢天河機場があり、複数の地下鉄が走っています。

▲[百度百科の「武漢」のページには「武漢頑張れ」のデザインが施された]:編集部キャプチャ
▲[百度百科の「武漢」のページには「武漢頑張れ」のデザインが施された]:編集部キャプチャ

中国の都市で「マスクはそのまま捨てないで」理由は「再販の危険性」

中国における情報伝達で今や欠かすことのできないツールに、WeChatがあります。クローズなSNSと呼ばれるWeChatでは「グループチャット」により、共通項のあるメンバー間で情報共有が行われます。

今回の武漢の新型肺炎に関しても、WeChatグループでは様々な情報がシェアされています。

その中では、最新情報だけでなく、身内から入手した専門家の見解や、日本社会の常識からすれば思いもかけない「注意事項」も流れてきます。

その一つが「マスクの捨て方」です。

現在、中国各地の都市では、武漢からの距離にかかわらず、感染を恐れてマスクを着用する人が多くなっています。北京で生活する人の多く所属するあるグループでは今週、以下のような注意喚起が流れてきました。

▲[WeChatグループで流れてきた注意喚起]:筆者キャプチャ
▲[WeChatグループで流れてきた注意喚起]:筆者キャプチャ

この内容を簡単に訳せば「皆さんに注意:大量のマスク廃棄が深刻な汚染を引き起こすのを防ぐため、廃棄の際は(プラスチックの)袋につめるように。廃棄前は切り刻むのを忘れないで。悪徳な販売者が、リサイクルするかもしれません(現在市場では品薄ですし)」となります。

中国では、一般市民は全国をあげて武漢にとどめ置かれた人々を心配しています。また「請戦書」と呼ばれる、医師による新型のウイルスに立ち向かう決意表明の書面が、中国各地の医療機関で次々と署名されています。医療従事者のプロフェッショナル精神を強く感じ、中国社会には感動が広がっているような印象さえ受けます。

このように、中国全土で困難を一致団結して乗り越えようという動きがみられるその一方で、心ない行為に手を染める人もまた、中国国内にはいるようです。

商魂たくましい中国人の気質は、中国とのかかわりを持つ人であれば一度ならず強く感じたことがあるでしょう。金銭的利益の可能性を前に、他人の痛みに思いをはせる余裕のない国民も少なくないというのが、現状の中国社会なのかもしれません。

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この記事の筆者

山浦雅香

山浦雅香

訪日ラボ編集部所属。85年東京生まれ茨城育ち。大学で中国語を専攻し北京に留学経験あり。元技能実習生監理団体職員。そのほかメーカー事務、雑誌広告営業、PR、子育て、SNSマーケ、翻訳通訳などを経験。読書とバイオリンが好きです。

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