「ワクチンツアー」という言葉は使用禁止に タイ観光局が警告|アメリカへの接種ツアーに危機感

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

タイ王国観光・スポーツ省観光局は2021年5月5日、旅行会社に対して「ワクチンツアー」という言葉を宣伝文句などで使わないように警告をするとともに、誤解を避けるためにツアーの詳細を全て顧客に明示するように求めました。

タイでは、一部の富裕層がワクチンを接種するためにアメリカなどへ移動する傾向がみられています。

<オススメ記事>
中国インバウンド 今後の動向は?【訪日ラボが徹底予測】

タイ、ワクチンツアー普及に危機感

現在タイには、新型コロナウイルスのワクチンを接種しに外国へ行くツアーを販売する旅行会社がありますが、観光局局長は5月6日、「ワクチンツアー」という言葉を使うことは出来ないと述べ、代わりに「ヘルスツアー」という言葉を使用するように求めました。

またツアーの詳細、特にワクチン接種のプロセスを明らかにしなければならず、またワクチン接種での体調悪化やアレルギー反応には旅行保険が適用されないことを顧客に明確にする必要があると述べました。

ワクチンツアーの目的地はアメリカやロシアなどで、料金は1人あたり7万5,000~20万バーツ(約26万3,000円~70万3,000円)程度です。

ツアーに参加するには、その国の旅行保険に加入する必要がありますが、このことへの周知徹底も遅れていることを指摘しています。

「ワクチンツーリズム」に対する注意喚起:タイ観光局のFacebookキャプチャ
▲「ワクチンツーリズム」に対する注意喚起:タイ観光局のFacebook
Facebook:タイ観光局の投稿(https://www.facebook.com/Deptourism/posts/4004916549593111)

アメリカへの渡航が盛んな理由

アメリカでは、アメリカに住んでいる人、または合法的に米国に入国した16歳以上の人々は、基準は週により異なるものの、無料でワクチン接種を受けられます。

さらに、アメリカ国務省はアメリカに訪問する正当な理由として医療目的での入国をあげています。

一方タイでは、まだ大規模な集団接種が開始されていません。タイの集団接種は、地元で生産されたアストラゼネカ(AZN.L)のワクチンを使い6月に開始される予定です。

この期間を待ちきれない一部の富裕層が、「ワクチンツアー」を使い接種を試みていると考えられます。

65歳以下の集団接種が発生されていない日本でも、富裕層に向けてのワクチンツアーが発生するのかどうか、注目されるでしょう。

インバウンド対策にお困りですか?
「訪日ラボ」のインバウンドに精通したコンサルタントが、インバウンドの集客や受け入れ整備のご相談に対応します!
訪日ラボに相談してみる

<参照>
タイ観光局Facebook:https://www.facebook.com/Deptourism/posts/4004916549593111
ロイター:タイの旅行代理店が米国にCOVID-19「ワクチンツアー」を提供
BangkokPost:タイ人は米国へのワクチン観光について警告した

訪日ラボセミナーレポートのご紹介&最新版インバウンド情報まとめ

訪日ラボでは、インバウンド対策に課題を抱えるご担当者様向けに、お悩み・課題解決を支援すべく、最新レポートの公開や無料のオンラインセミナーを実施しています。

【セミナーレポート】「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント


2023年は2,500万人の外国人旅行者が訪れた日本のインバウンド市場。コロナ前の2019年に迫る勢いの回復をみせており、2024年の訪日外国人数は3,000万人を上回るとの予想もあります。

日本を訪れる外国人旅行者の間で、特に人気が高いアクティビティが「桜の鑑賞」です。桜の開花時期に合わせて日本を訪れる外国人も多く、日本の重要な観光資源の一つとなっています。

そこで訪日ラボでは、「『桜シーズン』に向けたインバウンド施策のポイント」と題したセミナーを開催しました。
登壇者としては、インバウンドの動向に詳しい訪日ラボ インバウンド事業部長 川西哲平に加え、台湾に本社を置くビッグデータカンパニーVpon JAPAN株式会社営業本部 会田健介氏をお呼びし、「桜」に関するインバウンドデータをもとに、訪日外国人旅行者の最新動向と、「桜のシーズン」に集客を向上させるためのポイントを解説しました。

本セミナーは大好評につきアーカイブ配信を行っておりますので、ぜひご覧ください。

詳しくはこちらをご覧ください。

「桜シーズン」に向けたインバウンド施策のポイント【セミナーレポート】

【インバウンド情報まとめ 2024年3月】2023年年間宿泊者数 1位は韓国 他

訪日ラボを運営する株式会社movでは、観光業界やインバウンドの動向をまとめたレポート【インバウンド情報まとめ】を毎月発行しています。

この記事では、2024年3月版レポートから、2月〜3月のインバウンド最新ニュースを厳選してお届けします。

最新情報の把握やマーケティングのヒントに、本レポートをぜひご活用ください!

インバウンド情報まとめ 2024年3月

本レポートの内容は、原則当時の情報です。最新情報とは異なる場合もございますので、ご了承ください。

口コミアカデミーにご登録いただくと、レポートの全容を無料にてご覧いただけます。

詳しくはこちらをご覧ください。
 訪日客向け“相撲エンタメショーホール” 大阪にオープン / 2023年年間宿泊者数 1位は韓国【インバウンド情報まとめ 2024年3月】

今こそインバウンドを基礎から学び直す!ここでしか読めない「インバウンドの教科書」

スマホ最適化で、通勤途中や仕込みの合間など、いつでもどこでも完全無料で学べるオンラインスクール「口コミアカデミー」では、訪日ラボがまとめた「インバウンドの教科書」を公開しています。

「インバウンドの教科書」では、国別・都道府県別のデータや、インバウンドの基礎を学びなおせる充実のカリキュラムを用意しています!その他、インバウンド対策で欠かせない中国最大の口コミサイト「大衆点評」の徹底解説や、近年注目をあつめる「Google Map」を活用した集客方法など専門家の監修つきの信頼性の高い役立つコンテンツが盛りだくさん!

→ 【無料】「インバウンドの教科書」を見てみる

完全無料 口コミアカデミー 「インバウンドの教科書」出ました! 国別・都道府県別データ・トレンドをカバー 見てみる

関連インバウンド記事

 

役にたったら
いいね!してください

この記事の筆者

訪日ラボ編集部

訪日ラボ編集部

訪日外国人観光客インバウンド需要情報を配信するインバウンド総合ニュースサイト「訪日ラボ」。インバウンド担当者・訪日マーケティング担当者向けに政府や観光庁が発表する統計のわかりやすいまとめやインバウンド事業に取り組む企業の事例、外国人旅行客がよく行く観光地などを配信しています!

プロモーションのご相談や店舗の集客力アップに