デンマークの首都、コペンハーゲンが「世界一安全な都市」に選ばれました。The Economist Intelligence Unitによる報告書「Safe Cities Index 2021」にて、コロナ禍も考慮したうえで都市の安全性が評価されています。
総合1位を3回連続で獲得してきた日本の首都、東京は今回5位にランクダウンしました。しかし、コロナ下でもなお「医療・健康環境」面では高く評価され、同部門で1位に輝いています。
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安全な都市を評価、最新の世界1位はコペンハーゲン
「The Safe Cities Index」は、イギリスの雑誌「Economist」傘下の調査部門「The Economist Intelligence Unit」が隔年で発表しています。
世界60都市を対象に、サイバーセキュリティ、医療・健康環境の安全性、インフラの安全性、個人の安全性、環境の安全性の5つの部門ごとに分析、格付けしています。なお、環境の安全性は今回から新たに追加された部門です。
総合首位はデンマークの首都、コペンハーゲン
前述の通り、総合で1位を獲得し、「世界一安全な都市」と評価されたのは北欧デンマークの首都、コペンハーゲンでした。100ポイント中82.4ポイントを獲得し、82.2ポイントで2位となったカナダの都市トロントを僅差で上まわっています。
コペンハーゲンは都市の社会関係資本・結束が鍵になるとされている「個人の安全性」部門でも1位を獲得しています。また、サイバーセキュリティ部門、インフラの安全性部門ではともに3位に入りました。
引用元:Safe Cities Index 2021ホワイトペーパー
総合ランキングについて、Safe Cities Index 2021のサマリーでは
「これまで上位グループを構成してきた都市の顔ぶれは大きく変っておらず、グループ内での順位変動という性格が強い。今回を含む過去4回の調査では、アムステルダム・メルボルン・東京・トロント・シンガポール・シドニーの6都市が、僅差でトップ10に選ばれている。」
と述べられており、上位にランクインする都市はある程度固定的であることが示されています。
しかし、コペンハーゲンはいわゆる「トップ10常連国」には入っていません。今回の結果と今後の可能性について、「コペンハーゲンが対象都市となったのは前回の2019年版から(同率8位)だが、今後上位グループの常連となる可能性は高い。」と推測しています。
東京は4連覇ならず
日本の首都、東京は2015年の初回から3回連続で総合1位を獲得してきましたが、今回は総合では5位となり4連覇を逃しています。
ただし、部門別の順位を見ると医療・健康環境の安全性で1位を獲得しており、サマリー内で「医療・健康環境の安全性評価が高い地域」と指摘されているアジアの中でも最も安全性が高いことが示されています。また、インフラの安全性では5位にランクインしました。
なお、前回ランキングで総合3位だった大阪は17位と14位ランクダウンする結果となりました。医療・健康環境の安全性部門では東京同様ランクインしており、5位に選ばれています。
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<参照>
The Economist Intelligence Unit:Safe Cities Index 2021ホワイトペーパー
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